ラオス・ビエンチャンには15世紀頃に作られた寺院が点在していて、周辺国のタイなどと比べて「ラオス様式」と呼ばれる独特な形状の寺院も存在します。
数多くある寺院のなかでも、「ワット・タート・ルアン」「ワット・ホーパケオ」などのお寺は非常に格式高いことで有名で、観光雑誌で積極的に取り上げられるほど!
観光客が多く訪れるような寺院はコンパクトにまとまっており、徒歩+トゥクトゥクを利用すれば1日で回れてしまうため、所要時間もそれほどかかりません。
- 各寺院の営業時間や休館日・入場料
- 各寺院へのアクセス方法(徒歩・レンタサイクル使用)
- それぞれ有名寺院の写真や観光情報
今回は、「ラオスに来たら有名寺院を全て回りたい!」と思ったため、市街でレンタサイクルを借りて1日で全ての寺院を回ってきたので、レポートをお届けします。
ビエンチャン有名寺院の営業時間+入場料一覧
営業時間 | 入場料 | |
ワットホーパケオ | 8:00〜12:00、13:00〜16:00 | 10000kip |
ワット・シーサケット | 8:00〜12:00、13:00〜16:00 | 10000kip |
ワット・シームアン | 不明 | 無料 |
ワット・タート・ルアン | 8:00〜12:00、13:00〜16:00 | 10000kip |
ワット・タート・ルアン・タイ | 不明 | 無料 |
ビエンチャンの寺院では、営業時間中に「昼休憩」を採用している場所が多いので注意!夕方には早めに門が閉まるため、早めに出発するようにしましょう。
ただしバンコクの三大寺院のように「敷地内が広くて時間がかかる」ということはなく、2つか3つの建物を見て終わり・・・という場所が多いので、30分程度でサクッと回れます。
入場料も安く、多くの寺院はたったの10000kip(130円前後)で入場可能。少し郊外の寺院へ行けば無料入場もできるため、お金に関しての心配はいりません。
ビエンチャン有名寺院+αのアクセス方法
大半の寺院がビエンチャン市街に固まっているんですが、「最も格式高い」と言われるワット・タート・ルアンのみ離れた場所にあるので、アクセスしづらいのが難点。
トゥクトゥクで交渉すれば500円程度で行けるでしょうが、交渉するのも面倒だし、せっかくなら周辺の観光地も一緒に回ってみたいですよね。
そこで!今回は街中で「レンタサイクル」を借り、寺院と合わせて色んな観光地を回ることに!多くのゲストハウス等で、1日300円〜600円前後でレンタルできます。
今回はホテル近くにあった「Lao Bike」というショップでマウンテンバイクをレンタル。借りる際はデポジットとしてパスポートを預ける必要があります。
これで、本来ならアクセスしづらい郊外エリアへも移動できるようになりました。ラオスはトゥクトゥクでも移動料金がやたら高いので、価格的にも超お得。
やったね!
ワット・ホーパケオ
まずやってきたのは、こちら!ルアンパバーン市街地からも徒歩でアクセスできる、「ワット・ホーパケオ」。1563年建立の、かつて「エメラルド仏」を安置していた場所です。
寺院好きの人なら、ピンときた方もいるでしょう。そう!タイ王国の襲撃を受け、現在はバンコク「ワット・プラケオ」に安置されている仏さんです。
大昔に持ち去られてしまったわけですが、かつて安置されていた台座だけは残されています。ワット・プラケオは2回ほど見学したことがあるので、ちょっと感動。
名称 | ワット・ホーパケオ |
住所 | XJ66+MJ ヴィエンチャン |
営業時間 | 8:00〜12:00、13:00〜16:00 |
入場料金 | 10000kip |
アクセス | 市街から徒歩10分ほど |
ワット・シーサケット
ワット・ホーパケオから徒歩1分程度の場所に、「ワット・シーサケット」という寺院があります。1551年の建立で、ビエンチャンで最も古い歴史を誇るお寺らしい。
敷地内は結構広くて、境内へ入るだけなら無料。境内には多種多様な大きさ・デザインの仏像が展示されています。
本堂は、何層かの屋根が重なっている「ラオス様式」を採用していますね。奥行きがないため、遠く離れて観察できないのが少し残念です。
堀で囲まれたエリアもあり、入場に10000kip必要ですが、なかには本堂と7千体以上に及ぶ仏像が展示されています!保存状態は様々で、一部崩壊している仏像も。
壁面の穴にはそれぞれ2体ずつ小さい仏像が飾られているなど、仏像マニアにはたまらない環境になっています。
名称 | ワット・シーサケット |
住所 | Ave Lane Xang, Vientiane |
営業時間 | 8:00〜12:00、13:00〜16:00 |
入場料金 | 10000kip |
アクセス | 市街から徒歩10分ほど |
ワット・シームアン
続いて、本日回った寺院から5分ほど自転車で走った場所にある、「ワット・シームアン」へ。ラオス寺院は豪華な装飾が多いですが・・・特段派手!
1563年に建立された市内でも有名な寺院で、敷地内には大小様々な動物の仏像があり、さながら動物園か遊園地を見ているよう・・・。
日本人の感性からすると「なんだこの場所は」と思ってしまいますが、観光客も多い一方で地元の方の信仰もあつく、熱心にお祈りをする人々の姿も。
こちらが本堂。ラオスの寺院はたいてい屋根が複数重なっていますが、こちらの寺院はあまりラオスっぽさが見られませんね。
日本の美的感覚からはかけ離れてますが、東南アジアのお寺はだいたい金ピカなので、できるだけ価値観を尊重するようにしています。
ただ、こちらのお寺は「とりあえず派手なものを可能な限り詰め込みました」みたいな外観になっているので、「ネタかな?」とツッコミたくなりますよねぇ・・・。
お寺の成り立ちから、特に女性にとって重要な寺院になっているらしく、多くの女性が熱心に参拝していました。市内から少し離れてますが、入場無料なので気軽に入れます。
名称 | ワット・シームアン |
住所 | Rue Thadeua, Vientiane |
営業時間 | 不明 |
入場料金 | 無料 |
アクセス | 市街から徒歩20分ほど |
ワット・タート・ルアン
ワット・シームアンから一気に北上、自転車で15分ほどかけてビエンチャンで最も格式高い・・・と言われる「ワット・タート・ルアン」に到着しました!
最後の王朝、かつてラオス全土を統一したラーンサーン王国・王様の遺灰が収められているらしく、ラオス人にとってもシンボル的な存在になっているらしい。
堀の内部へ入るためには入場料が必要ですが、写真のように外から撮影するだけなら無料です。
観光客から見ると「うわー!すげー!金ピカやー!」という感想しか出てこないけど、こちらでも地元の方が観光客の視線をよそに、熱心に参拝を行われていました。
ワット・タート・ルアンの敷地は広大で、近くには寺院以上に豪華な建物も。こちらは博物館だそうですが、訪問時は閉められていて少し残念。
名称 | ワット・タート・ルアン |
住所 | XJGP+PJ ヴィエンチャン |
営業時間 | 8:00〜12:00、13:00〜16:00 |
入場料金 | 10000kip |
アクセス | 市街から徒歩45分ほど |
ワット・タート・ルアン・タイ
ワット・タート・ルアンで寺院めぐりを終了するつもりでしたが、すぐ近くに「大きな寝釈迦仏がある」と有名なお寺があったため、寄ってみることに。
バンコクのワット・ポーなどと比べてはいけませんが、こちらはどこか安らぎを感じる表情ですね。
同じ寺院の敷地内には、仏陀をモチーフにしたと思われる、巨大なレリーフが壁面・天井一面に描かれた建物も。いやいや、こちらのほうが見応えがあるじゃないですか・・・。
たぶんだけど、タイトルは「仏陀の一生」とかそんなところでしょうか。フォトジェニックな写真が撮影できるため、中国人の女子グループが自撮りしまくってました。
面白いのが、建物の地べたで10数人の地元のおっちゃんらが昼寝をしていたこと(笑)これぞ本来の寺院の姿・・・な感じがしますね。
名称 | ワット・タート・ルアン・タイ |
住所 | XJGP+7H ヴィエンチャン |
営業時間 | 不明 |
入場料金 | 無料 |
アクセス | 市街から徒歩45分ほど |
おわりに
というわけで、今回は約半日かけてラオス・ビエンチャンの有名寺院をレンタサイクルで回ってレポートをお届けしました!いやー、楽しかった。
レンタサイクルなら「凱旋門(パトゥーサイ)」などの観光地も自由に巡ることができるし、料金も格安。唯一、ラオスは信号という概念が希薄なので、交通事故にだけは要注意。
郊外にも有名ではないが面白い観光スポットはいっぱいあるので、ぜひ街中で自転車を借りて出かけてみてください!
[aside type=”warning”]途中で会った日本人の旅行者2人が、レンタサイクルを利用中に地元警察に言いがかりを付けられて賄賂を要求された・・・という話を聞きました。自転車を降りて走行しなければ行けない区間があり、押して通ったものの何やら違反していたとかなんとかで言いがたりを付けられたそう。同様の被害が何件か確認されているようなので、警戒しておいたほうがいいかもです。[/aside]