街全体が世界遺産に認定されたラオスの古都「ルアンパバーン」では、市街に昔ながらの寺院が点在しており、歴史巡りを楽しむことができます。
タイと同じく大半が黄金仕様でキラキラしていますが、一方で何層かの屋根を重ねた「ルアンパバーン様式」が採用されており、違いを見て回るのも楽しいもの。
早朝に起床すれば、寺院の前で僧侶が喜捨を求めて練り歩く「托鉢」を見ることも!ルアンパバーンに来たなら、いずれも絶対に見ておきたいですね。
- 各寺院の営業時間や休館日・入場料
- 各寺院へのアクセス方法
- それぞれ有名寺院の写真や観光情報
今回は、実際に古都ルアンパバーンで黄金の寺院めぐりを楽しんできましたので、各寺院のアクセス方法・営業時間から旅行記まで紹介したいと思います!
ルアンパバーン有名寺院の営業時間+入場料一覧
営業時間 | 入場料 | |
ワット・シェントーン | 6:00〜18:00 | 20000kip |
ワット・セーン | 8:00〜17:00 | 無料 |
ワット・ハウパバーン | 8:00〜11:00、13:30〜16:00 | 30000kip |
ワット・マイ | 8:00〜17:00 | 10000kip |
ワット・ビスンナラート | 7:00〜17:30 | 20000kip |
ワット・マノーロム | 8:00〜17:30 | 無料 |
ワット・タート・ルアン | 7:00〜17:30 | 無料 |
ラオス・ルアンパバーン寺院の営業時間・入場料は上記の通り。ビエンチャンの寺院と違って昼休憩はないので、時間中ならいつでも見て回ることが可能。
入場料も10000kip前後と安いばかりでなく、多くの寺院が無料で入場可能!有名どころ以外も市街各地に点在しているため、それらを見て回るのも楽しいですよ。
[aside type=”normal”]ワット・ハウパバーンのみ王宮博物館と同じ敷地内にあるため、昼休憩中は入場不可。また敷地内には入れても、境内には立ちはいることができませんでした。[/aside]
ビエンチャン有名寺院+αのアクセス方法
ルアンパバーンは街自体がコンパクトなので、レンタサイクルを使えば半日で有名寺院を観光できます。徒歩でも1日かければ十分見て回ることが可能です。
トゥクトゥクも使えますが、基本的に料金が高めなのでおすすめしません。レンタサイクルなら他の観光地も見て回れるのでどうぞ。自分は気合いで徒歩移動しましたw
ワット・シェントーン
まず訪れたのは、ルアンパバーン半島部の東にある、「最も格式高い寺院」として旅行ガイドブックにも多く掲載される「ワット・シェントーン」。
1560年の建立で、複数の屋根が重なって大きく湾曲している「ルアンパバーン様式」の典型的なお寺!ルアンパバーンを代表する寺院だそうです。
外装・内装ともに圧倒的な完成度を誇り、素人目で見ても、「完成されたデザインだな」と感じます。どの方向から見ても違和感がなく、キレイに収まってる感じ。
こちらが境内。天井を見ればわかりますが、細部まで狂気のごとく繊細なレリーフが描かれています。基本的に寺院はどこも繊細だけど、ワット・シェントーンは異常。
お寺のサイズ自体はそれほど大きくないんですが、小さなサイズがかえって全体の統一感を生み出し、魅力を引き出していると感じますね。
壁面にはゴージャスな漆黒と、美しい金箔のような装飾が施されています。漆塗りのような高級感で、ずっと眺めていたくなる質感です。
遠目から見ると豪華でも、近づいてみると案外チープなお寺もありますが、ワット・シェントーンはむしろ逆。近づけば近づくほど、その豪華さが目の前に現れるという・・・。
これまでタイ・ラオス、日本では四国歩き遍路を通して88ヶ所以上のお寺を回ってきましたが、単純に建築物の完成度ではワット・シェントーンが一番かもしれません\(^o^)/
外装もこのあり様・・・!実際に訪れたときも完成度に驚きましたが、写真を見返してあらためて開いた口が塞がりません。(笑) ここまで繊細だったっけ?
寺院の裏側には、職人によって作られたといわれる「マイ・トーン」の絵が掲げられています。かつてここの裏庭にあったらしい120mの木がモチーフらしい。(ほんまかいな)
境内に設置されている、寺院を建築した「シーサワーンウォン王」の葬式に使われたとされる霊柩車と霊柩車庫。こちらも変わらず豪華ですねぇ。
本堂以外にも「レッドチャベル」と呼ばれる小さな祠があり、壁面にはこちらもゴージャスなモザイク画が描かれています。作風は違うが、こちらも味があるので必見。
1時間ほどでサクッと退散してしまったんですが、もっと一つ一つのレリーフを細かく見ておけば良かったと後悔。次回、ラオスに訪れたときは必ず寄ることにします。
名称 | ワット・シェントーン |
住所 | Khem Khong, Luang Prabang |
営業時間 | 6:00〜18:00 |
入場料金 | 20000kip |
アクセス | 市街から徒歩15分ほど |
ワット・セーン
続いて、ルアンパバーンのメイン通りを歩いていると、頻繁に目にする「ワット・セーン」へ。1714年に建造されたお寺で、無料で入場することができます。
寺院の敷地へ入って左側には巨大な仏像が展示されてあり、ちょうど地元のボランティア?さんが清掃されていました。
たまたま境内で僧侶が地元の方に説法されており、言葉はわからないが少し見学されてさせてもらいました。癒やされましたね〜。
本堂の目の前にある獅子像の口には、ラオス名物の「カオニャオ(モチ米)」が。(笑) これがラオス流のお供えの仕方なのかな。
ワット・セーンは周辺の寺院では比較的大きいほうですし、サクッと寺院探訪をするならいいかと!
名称 | ワット・セーン |
住所 | V4WR+5H ルアンパバーン郡, ラオス |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
入場料金 | 無料 |
アクセス | 市街から徒歩15分ほど |
ワット・ハウパバーン
ルアンパバーンを歩いていると、ひときわ目立つ「ワット・ハウパバーン」。王宮の敷地内にあるため、営業時間中のみアクセスできます。
たまたま王宮を見学したとき、寺院の前でラオスのお姉さん方が民族舞踊を行っていたので、テレビ撮影団に混じって撮影させてもらいました。ラッキー!
王宮のそばにあるからか、外装は非常に豪華。通常のゴールドだけでなくエメラルドの装飾が非常に美しいです。
寺院を素晴らしく褒め称えたいところですが・・・今回はお姉さんたちがいたので存在感が薄れてしまいましたwなお、王宮入場時でもお寺の境内には入れないようです。
名称 | ワット・ハウパバーン |
住所 | Sisavangvong Road, Luang Prabang, |
営業時間 | 8:00〜11:00、13:30〜16:00 |
入場料金 | 30000kip |
アクセス | 市街から徒歩10分ほど |
ワット・マイ
ルアンパバーン王宮のすぐ隣にある、小さな寺院が「ワット・マイ」。こちらも小さく洗練されており、ルアンパバーンで最もキレイなお寺の一つと言われます。
屋根が折り重なった「ルアンパバーン様式」の典型的なお寺で、ワット・シェントーンと比べてもより美しく感じますね!
1788年に建築が始まったが、完成まで70年もかかったとか。すぐ隣がメインストリートにも関わらず、観光客が少ないためゆっくり見て回ることができました。
境内の様子。こちらも支柱、天井、仏像の背後まで狂気のごとく細かい装飾が施されています。観光客が全くいなかったので、しばし内部で時間を過ごさせてもらいました。
敷地内では少年僧が駆け回っており、内部には教室と思われる建物も。このような雰囲気も含めて、好きなお寺の一つです。
名称 | ワット・マイ |
住所 | XJGP+PJ ヴィエンチャン |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
入場料金 | 10000kip |
アクセス | 市街から徒歩10分ほど |
ワット・ビスンナラート
境内に巨大なブッダ像を安置する、「ワット・ビスンナラート」。敷地内は非常に広く、いくつかの寺院や建物が連なっています。
敷地内にある仏塔がスイカに見えることから、「スイカ寺」とも言われているらしい。なんじゃそりゃ(笑) なお敷地に入るだけなら無料です。
こちらの派手が建物が本堂か・・・!?と思ったら間違い。敷地内にある「ワット・アハム」という別のお寺でした。本堂は別の場所にあります。
こちらが本堂で、入場料として2万キープが必要。巨大な仏塔が安置されているわりには、地味ですねw
しかし!内部にはこれまで見てきたルアンパバーンの寺院からは想像できないほど大きな仏像が展示されています。本像の周囲には多数の像が設置されてありました。
タイ・バンコクの寺院などと比べると小さいですが、ルアンパバーンの仏像はどれも小さいため、比較すると非常に大きく感じてしまいます。
敷地内は僧侶と地元民だけ、境内は完全に貸し切り状態だったので30分ほど瞑想させてもらいました。
名称 | ワット・ビスンナラート |
住所 | V4PQ+VH ルアンパバーン郡 |
営業時間 | 7:00〜17:30 |
入場料金 | 20000kip |
アクセス | 市街から徒歩15分ほど |
ワット・マノーロム
これまで紹介してきた寺院は有名どころが多かったですが、以降の2つはマイナーな寺院です。基本的に観光客はおらず、ローカルな雰囲気を味わうことができます。
こちらはルアンパバーン市街から20分ほど歩いた位置にある「ワット・マノーロム」。正確な建築時期は不明ですが、1300年代からあったことは確かなようです。
境内に足を踏み入れた瞬間、敷地内から「ゴーン、ゴーン」とリズミカルに太鼓とシンバルの音が。タイミング良く、僧侶が何やら演奏されているようでした。
立派な本堂と、扉の前に描かれた仏教世界を表す壁画。観光客は一人としておらず、少年僧に囲まれながら回ることに。
境内の様子。扉の前と同様に、仏教世界を表す壁画が所狭しと並べられています。ちょうど店終いをする時間だったようで、少年僧が掃除をする様子も観察できてラッキー。
お寺としての歴史や威厳は他の寺院のほうが勝るのかもしれないけど、やはりローカル感を味わいたいなら郊外のお寺が最高ですね!
名称 | ワット・マノーロム |
住所 | V4MM+34 ルアンパバーン郡 |
営業時間 | 7:00〜17:30 |
入場料金 | 無料 |
アクセス | 市街から徒歩30分ほど |
ワット・タート・ルアン
本日最後に訪れたのは、先ほどのワット・マノーロムから徒歩5分程度の位置にある「ワット・タート・ルアン」。こちらも非常にローカルなお寺です。
1800年前半に建造されたらしく、敷地内には僧侶が生活するアパートのような施設もあり、生活の一部を垣間見ることができました。
本来は本堂にも入れるようですが、到着するのが遅かったようで閉められていました。仏塔が特徴的なので、外観を眺めるだけでも楽しめますね。
境内への扉には、ワットシェントーンで見たようなレリーフが・・・!この装飾の仕方も、ある意味でルアンパバーン様式と言えるんでしょうか。
名称 | ワット・タート・ルアン |
住所 | V4MJ+84 ルアンパバーン郡 |
営業時間 | 7:00〜17:30 |
入場料金 | 無料 |
アクセス | 市街から徒歩35分ほど |
【番外編】ルアンパバーンの托鉢
最後に!ラオスといえば、早朝に僧侶によって行われる「托鉢」が超有名です。喜捨を求めて練り歩き、現地の人々がモチ米を分け与える姿を見ることができます。
日の出時間の前後のみ見ることができるようで、9月時点では5:30〜6:30頃のみ見られるよう。メインストリートのSakkaline Roadで待機すれば見学できるはず。
遠くから写真撮影するだけでなく、マーケットでモチ米を仕入れれば自身でも喜捨を体験することもできます。次回は自分でもやってみようかなー。
名称 | ルアンパバーンの托鉢 |
住所 | Sakkaline Road周辺 |
営業時間 | 5:30〜6:30 |
入場料金 | 無料 |
アクセス | 市街から徒歩1分ほど |
おわりに
というわけで、今回はルアンパバーンの有名寺院+αを観光してきたので、旅行記をまとめてみました。タイの寺院と大きな違いを見ることができて、楽しかったです〜!
東南アジアの寺院はだいたい黄金でキラッキラしていることが多いですが、ビエンチャンの寺院は統一感があって美しく感じました。
歴史巡りが好きなら楽しい旅になると思うので、ぜひ有名寺院だけでも回ってみてください。もちろんマイナー寺院も別の意味で楽しめるので、時間があればぜひ!
▼ビエンチャンの寺院を見学した様子は「【ラオス旅行】ビエンチャンの有名寺院巡り+α!タートアルン・ワットホーパケオを1日で回ってみた」にまとめています。
【ラオス旅行】ビエンチャンの有名寺院巡り+α!タートアルン・ワットホーパケオを1日で回ってみた