街全体が世界遺産に登録された”ルアンパバーン”、バックパッカーの聖地となっている”バンビエン”など、何かと魅力的なスポットの多い「ラオス」。
他の東南アジアと比較しても開発が進んでおらず、全力でアクティビティを楽しめます!歴史巡りや自然体験、「メコン川を見ながらボーッとしたい」なら最高の国です。
しかし!物価の安そうなイメージのラオスですが、実は主要観光地を普通に回っていると日本と変わらない程度の出費に。節約したいなら、少し工夫が必要です。
- 日本と比べて、ラオスはどれぐらい物価が違うの?
- ラオス旅行で必要な予算一覧
- 滞在地域ごとに掛かった費用
そこで今回は、ラオスのビエンチャン・ルアンパバーンに15日間ほど滞在した経験から、「日本からの航空券・ホテル代・観光費」など必要な費用をすべてまとめてみました!
【参考】ラオスの物価は日本の1/2〜2/3程度で考える
ラオスの通貨「キープ」。1円=約76キープ(2018.8現在)
ラオスの一人あたりGDPはタイの半分程度であり、地元民が通う店なら費用を抑えることができます!通常だと日本の1/2、場所によっては1/3以下の価格になることも。
しかし!観光客が多く訪れるエリアでは物価が高騰しており、街がコンパクトで地元民の利用する店にアクセスしづらいため、国内と変わらない程度の出費になります。
象使い資格の取得などツアーも多く、他国と比べて節約を意識しないほうがウンと楽しめます。とはいえ、節約方法さえ知っていれば大きく予算を下げることも可能。
ラオス旅行に必要な予算・費用一覧
日本⇔ラオスの往復航空券費用(経由便のみ)
- 東京⇔ビエンチャン経由便(LCC):52,000円程度
- 大阪⇔ビエンチャン経由便(LCC):57,000円程度
※航空券代は時期・予約タイミングで大きく変動します。
日本⇔ラオス間は直行便が運行しておらず、ベトナム・韓国等を経由する便が大半。乗り継ぎの時間を含めると、最低でも9時間〜12時間前後の時間がかかります。
料金はLCC利用で6万円前後、レガシーキャリアだと本数は少ないものの8万円前後で移動できます。経由便しかないので、料金は少し高め。
東南アジアの周辺諸国から移動すると、飛行機でも1万円以下で移動できるのでおすすめです。自身はベトナム・ハノイより、1万円ちょいで航空券を購入できました。
▼最安値で航空券を購入する方法は「【2018年版】格安航空券の比較サイトを徹底検証!航空券の節約方法とおすすめサイトを紹介!」にまとめました!
【2022年版】格安航空券の比較サイトを徹底検証!航空券の節約方法とおすすめサイトを紹介!
ホテル・ゲストハウスなどの宿泊費
- ビエンチャンのドミトリー:413円(最安値)〜
- ビエンチャンのホテル(個室):1,500円〜
- ビエンチャンのリゾートホテル:10,000円〜
ラオスには、格安のドミトリーから個室のシングル、リゾートホテルと様々な選択肢があります。とはいえ、他の東南アジア諸国に比べると少ないな〜という印象。
貧乏旅行者も多いので、メインストリートを中心に500円以下で宿泊できるドミトリーが何件かあります。ただそれほど数が多くないので、早めに予約しないと埋まることも。
個室のシングルに関しても、1泊2,000円以上のホテルが大半。多くが朝食付き・スタッフのホスピタリティも抜群なので、あまり節約を意識しないほうがいいかも。
ラオスで最安値宿泊が可能なドミトリー
ラオス料理・チェーン店の飲食費相場
- 屋台や地元民向けの店:100円〜500円
- 観光客向けレストランで地元料理:500円〜2,000円
冒頭で解説したとおり、ラオスは観光地周辺の飲食店の多くが外国人向けになっており、普通に食事するなら国内旅行と同程度の予算が必要になります。
ホテル近くのラオス料理店で食事をすると、2品程度の注文でも1,000円を超えます。日本と比べると安いですが、東南アジアだと考えると高いですよね。
中心街にはこのようなお店しかありませんが、バツグンの雰囲気で美味しいラオス料理をいただけるし、スタッフの対応もピカイチなのでいい経験になります。
ルアンパバーン:ナイトマーケット・フードエリア
食費を抑えたいなら、少し歩いて地元の人も多く訪れる屋台群を訪れる必要があります。ここまで来れば、1食120円前後と激安で食事をいただくことが可能!
例えばルアンパバーンでは、ナイトマーケットの一角にある「15000kip(約120円)でお皿にオカズ乗せ放題」の屋台が貧乏旅行者に大人気で、常に多くの人で賑わっています。
食費の安い店はだいたい固まって存在するので、通えば大きく食費を削減できます。ただし毎日ホテルから歩く必要があるので、ちょっと面倒です。
象使い免許取得やアウトドアツアー等の観光費用
- クアンシーの滝等の郊外ツアー:2,000円〜4,000円前後
- 象使い免許取得のツアー:3,000円〜15,000円前後
- メコン川クルーズツアー:8,000円〜15,000円前後
ラオスでは、ツアー会社を利用して様々なアクティビティを楽しむことができます!ルアンパバーン郊外のクアンシーの滝、パークウー洞窟へのツアーが有名。
バックパッカーの間では、ラオスで唯一取得できる「象使い免許」のツアーが大人気です。日数によって最低3千円前後から楽しむことが可能です。
他にも、メコン川クルーズやトレッキングなど様々なツアーを楽しむことが可能。英語ツアーが基本ですが、日本人宿等では日本語でのツアーも募集しています。
現地交通費(電車・バイク・タクシー・バス)
ビエンチャンでは、日本で使われていたバス車両が市内バスとして運行している
- 市バス:200円前後
- トゥクトゥクでの移動:600円〜2,000円
- レンタサイクル:1日24時間利用で300円〜600円
この国には電車などの交通手段はおろか、タクシーすらまともに走ってません。Grabなどの配車アプリも使えないため、基本トゥクトゥクで移動することになります。
しかもラオスのガソリン代は日本並みに高いようで、少しの距離でもタイの倍以上は掛かります。一律料金が設定されている区間もあり、値引きも通用しません。
唯一ビエンチャンには市内バスが存在し、街中を15000kip前後で移動できます。その他の都市では高価な金額を払って移動するしかありません。
まともな交通網すら整備されていないラオスですが、そもそも市街周辺の観光地を回るだけなら、街自体がコンパクトなので徒歩で移動できます。
少し距離が離れた観光地を回る場合は、市内で借りれる「レンタサイクル」が超便利!自転車があれば1日で主要観光地を回れますし、価格も安いので安心。
主要道路すら凸凹だらけという有り様なので、交通手段に期待してはいけません。「時間をかけてトゥクトゥクドライバーと値段交渉するんだ」ぐらいの寛容さが必要です(笑)
SIMフリースマホの通信費
- 1日・1GBの通信プラン:80円前後
- 7日間・1.5GBの通信プラン:160円前後
- 30日間・10GBの通信プラン:800円前後
カフェ・ホテルなど色々な場所でWifiが使えますが、基本的にスピードが遅すぎて使えないため、積極的にネットを使用するならSIMの契約が必須!
意外にも携帯回線ならYouTubeを視聴できるぐらいスピードが出ますし、万が一容量がなくなってしまっても雑貨屋で追加容量を購入できるので安心です。
日本と比べても料金が安いので、必ず現地SIMを購入するようにしています。現地空港で契約できますが、心配なら日本で購入して持っていくことも可能です。
海外旅行保険:お得な無料クレジットカードを利用しよう!
万が一ラオスで事故や犯罪に遭ったときのために、「海外旅行保険」を用意しておくと安心。しかし、短期旅行でわざわざ有料保険を契約するのは気が引けます。
海外で病院にかかると高額な医療費を請求されるイメージがありますが、東南アジアなら「海外旅行付帯保険」付きのクレジットカードがあれば、まかなえることが多いです!
無料のカードでも結構手厚い保証がついているので、ラオスへの旅行であれば有料保険を契約する必要はない・・・と判断して何枚かのカードを持ち歩いています。
▼海外旅行でおすすめのクレジットカードは「【2018年版】海外旅行におすすめのクレジットカードまとめ!旅行付帯保険も強力なカードはこれ!」にまとめました。
【2022年版】海外旅行におすすめのクレジットカードまとめ!旅行付帯保険も強力なカードはこれ!
旅行地域別の予算一覧(ビエンチャン・ルアンパバーン等)
ビエンチャン周辺の首都・都市部
ビエンチャンなど首都は物価が高いかと思いきや、地元民も多く住むのでローカルなお店・宿にもアクセスでき、結果的に予算を抑えることができます。
観光客向けレストランだと日本と変わらない出費になりますが、メインストリートを歩けば1食150円前後でご飯が食べられる、地元民向け屋台も多数存在。
周辺に面白い観光地が少ないのがネックですが、節約目的・長期滞在目的ならビエンチャンでの滞在が一番良さそうですね。
項目 | 金額 |
交通費 | 14,278円 |
宿泊費 | 18,599円 |
食事・カフェ代 | 9,743円 |
観光費用 | 846円 |
通信費 | 653円 |
合計 | 44,119円 |
7泊8日のビエンチャン滞在で掛かった費用
ルアンパバーンなど主要観光地
ルアンパバーン・バンビエンなど人気観光地では、近年物価が急上昇。「遊園地化」と呼ばれる囲い込みがされているため、予算が跳ね上がります。
中心地にある飲食店・ホテルの多くは、バンコク・ハノイなどと比べても高いことが多いです!他の東南アジアの感覚で行くと面食らうので要注意。
市街から30分ほど歩けば、日本の1/3程度の激安プライスで料理をいただけるお店も。とはいえ英語は通じないし、毎日通うのは現実的ではないですね。
項目 | 金額 |
交通費 | 18,320円 |
宿泊費 | 14,706円 |
食事・カフェ代 | 6,494円 |
観光費用 | 5,124円 |
通信費 | 652円 |
その他 | 260円 |
合計 | 45,556円 |
6泊7日のルアンパバーン滞在で掛かった費用
おわりに:ラオス旅行はこれだけ予算があればOK!
項目 | 金額 |
交通費 | 32,598円 |
宿泊費 | 33,305円 |
食事・カフェ代 | 16,237円 |
観光費用 | 5970円 |
通信費 | 1,305円 |
その他 | 260円 |
合計 | 89,675円 |
というわけで、以上「ラオス旅行に必要な費用・予算の一覧を航空券・ホテル代・食費・観光費」など、項目ごとに全て解説してみました!
上記の表は、2018年8月から15日間ほどラオスへ滞在したときの出費をまとめたもの。航空券も含め89,675円、1日5,978円前後になりました。
節約する目的はなかったので、ラオスといえどもそれなりの出費となりました。結果的にタイやベトナムへ滞在したときと比べても、出費が増えてしまいました。
しかし!結果的にラオスという国をすごく楽しめたし、下手に節約しなくて良かったです。ここでは節約を意識せず、積極的にツアー参加などをしたほうが満喫できると思いますよ\(^o^)/