人生初の台湾旅行も本日で6日目!台北・台中と観光をして「次はどこへ向かおうかな〜」と迷った結果、台湾第三の都市である「高雄(カオション)」へ向かうことにしました。
日本統治時代から250年ほど前、オランダが占領して砦を築いた場所であり、台湾南部では最も巨大な港湾都市です。台北と比べるとローカルな感じでしたが、台中に続いて3番目に人口の多い都市となっています。
今回は、台湾の第三都市である「高雄」の夜市・観光施設を回ったレポートをお届けします!高雄もそれほどガッツリ観光地を回ったわけではありませんが、それなりに楽しみました。
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初めての台湾旅行!台北で定番の小籠包・士林夜市を楽しみまくってきた【旅行記】
【高雄観光一日目】台中から高雄に移動してちまきを食らう
台中駅から台湾鉄道に乗って高雄駅へ
昨日まで台中を2日間ほど観光したあと、「次は高雄へ行こう!」と台北→台中と同じく特急列車である「台湾鉄道」に乗って高雄に向かうことに。
台北→台中より台中→高雄のほうが距離があるので、台湾を縦断する形で走っている新幹線に乗ったほうが好都合なんですが、もう一度台鉄に乗りたい!とあえてこちらに決定。
車内は全て指定席になっており、事前にネットで予約するか駅の券売機で数日先のチケットを購入することもできます。台中では直前に買ったばかりに、2時間立ちっぱなしになりました・・・。
- 台中の旅行記はこちら→「台北から台湾の第二都市「台中」へ!台中公園・逢甲夜市をぶらついてみた」
今回もチケットを当日購入したんですが、台中移動時と違って休日ではなかった&3時間ほど前に乗りたい列車のチケットを購入したので、無事に席を確保することに成功!
平日とはいえ列車の乗車率は高く、見る限り席は全て埋まっていました。立ちっぱなしで移動するのは予想以上にしんどいので・・・台湾鉄道を利用するなら早めに購入することをおすすめします。
無事にチケットを購入して、指定席へ移動!自分の席にはすでにお姉さんが座ってたんですが、目が合った瞬間に「えへへ〜^^;」みたいな感じでお互いに移動w
日本だと人の指定席に座るってあんまりないと思うんですが、台湾では「指定席に人がいなければ座っても問題ない」という社会通念があるらしく、席があいていれば指定席だろうと座られることも。
もちろん、指定席の券を持っていれば「すんません〜」と適当にジェスチャーするだけで退いてくれますので、遠慮なく声をかけてOKです。
ローカルな景色を眺めつつ、3時間ほど電車に揺られながら高雄駅へと向かいます。ちょうど寝不足だったんですが、持ち物さえ気をつけていれば電車内でも寝ても問題ないほどの治安なので、助かる〜。
お昼頃出発して、夕方には無事に高雄駅へ到着!まず想像していた以上に駅がローカルで驚きました。最近まで台中より人口が多いはずだったんですが・・・。
とはいえ、270万人以上の人口が住んでいるだけあって駅前は発展しており、マクドナルドやスタバ・ユニクロっぽいお店まで日本でも見かけるお店が軒を連ねていました。
高雄の老舗ちまき屋「郭家肉粽」で味に感動!
まずは駅から少し離れた位置にあるホテルへ向かいます。高雄でも台北と同じくMRTが走っているのでサクッと移動できるんですが、あえて徒歩で移動することに。
早速、目の前にローカルな市場が現れました。大量の木のみやらなんやらが山盛りに積まれていて、ローカル感はすごいが観光客が近づく場所ではありませんなw
高雄のメインストリート。背後に見える大きなビルは、高雄市街で最も高度のある「高雄85ビル」です。立派!
途中、ローカルな市場に遭遇したのでチラッと写真撮影。
高雄で宿泊するホテルへと移動し、少し休憩していたらお腹がすいたので、ホテル近くにある高雄の老舗ちまき店「郭家肉粽(グオジャーロウゾン)」へ!
1951年から営まれている人気店で、メニューはちまきとスープだけ!一応日本語のできる店員さんもいたようですが、対応してくれた人が中国語のみな感じだったので、指差しだけで強引に注文。
すでに料理はできあがっており、お金を払ったあとすぐに料理を受け取って店内へ。テイクアウトもできます。
今回注文した料理はこちら!一番人気のピーナッツパウダー+甘い醤油ダレのちまき×2と、イノシシ肉のスープをオーダー。全部で400円ちょいだったので、かなり安い!
最初口に入れたときは「おお!?」と甘さに驚いたんですが、ちまき自体の完成度が高くてなかなか美味しい。なかには鶏肉っぽい具も入っていて、めちゃボリューミー。
イノシシ肉のスープは胃にやさしい感じで、これも素晴らしい。小籠包以外で素晴らしい料理に出会ってしまいました・・・!
【高雄観光二日目】六合観光夜市を散策してエビ釣りも堪能!
高雄名物!超豪華な公営図書館「高雄市立図書館」を見学
おはようございます!高雄観光二日目はお昼すぎまでホテルで爆睡してしまって、慌てて外に出たのでホテルの写真すら撮影していません。とりあえずMRTに乗って高雄の中心部までやってきました。
高雄観光では特にアテがあるわけでもなかったので、周辺をプラプラします。目の前にFE21 MEGAと書かれた「遠東百貨 高雄店」があったので、気になって入ってみることに。
なかは一般的な百貨店と同じような感じでしたが、映画館のような施設もあってかなり広大でした。とりあえずお腹が減ったのでフードコードを散策していると、海鮮料理を出すお店を発見。
どうしても台湾の夜市やお店を食べ歩きしていると油っこいものばかりになるので、海鮮料理はありがたい!とサーモン丼セットを注文。日本円にして1,000円しないぐらいなので、結構お得!
味もそこそこ良く、台湾ではなかなか食べられない「生野菜」にありつけたのも良かった。
周囲をプラプラしながら旅先で仕事をしていると、あっという間に夜になってしまいましたw 観光と仕事を両立するのはなかなか難しいですな。
この近くに、台湾情報を見てずっと行きたいと思っていた「高雄市立図書館」があるので寄ってみることに。なんでも非常に豪華な図書館で、観光にも最適だとか・・・。
高雄中心地から少し歩くと、発見しました!
見た目からはとても図書館とは想像できませんが、8階建てで100万冊もの蔵書数をほこり、外国人であろうが気軽に無料で入場できる素晴らしい図書館なんです。
写真では少し見づらいんですが、3Fから6Fあたりまで窓際にびっしりと人が座って黙々と勉強をされています。早速なかに入ってみますか!
内部は非常に清潔で、蔵書数が多いのはもちろんですが日本の図書館と比べて圧倒的に椅子+机の数が多く、相当な人数が座っても問題ないように設計されています。
夜に訪れたので中学生から年配の方まで多くの人が黙々と勉強なり仕事をしており、ほぼ全ての席が埋まっていました。近所にこれだけ優れた施設があったら、自分なら毎日通いますね。
日本語の雑誌も置いてあり、日本人観光客であっても楽しめるようになっていました。これが公営の施設で無料利用できるとは、とても信じられません・・・。
中心部は吹き抜けになっていて、各階に階段を囲むようにパソコンが設置されていました。蔵書数だけなら大阪などにある図書館のほうが上ですが、これだけパソコンを利用できる場所はないのでは?
極め付けは図書館の屋上に展望台も設置されていて、高雄の街並みを見下ろすこともできちゃいます。これほど上手い税金の使い方があるでしょうか?
蒸し暑くて不快でしたが、雰囲気がいいのでカップルがイチャイチャしていたり、若者がBGMをかけてたむろしていました。もし高雄に住むことがあったら、毎日通うでしょうな。
1Fには食事も摂れるオシャレなカフェもありますね。これ、観光目的でなければマジで一日図書館に引きこもっていたいですね・・・。
観光客に人気!「六合観光夜市」を巡回
図書館を一通り堪能したところで、少しお腹が減ってきたので高雄市街にある「六合観光夜市」へ!高雄の夜市は比較的ローカルなようですが、その名のとおり観光客も多い夜市だったので賑わっていました。
さすがに台北ほどの賑わいはないものの、道の両側に屋台が軒を連ねていてスペースも広かったので、結構快適に見て回れます。歩行者天国になっているので、車に突っ込まれる心配もなし。(笑)
道路の中央には食事を摂れる大きなテーブルが複数置いてあるので、立ち食いせずともゆっくり食べることができました。結構居心地がいい。
屋台を歩いていると、「一口蟹」を売っている屋台が行列ができていたので思わず並んで購入!商品を注文すると、味付け&もう一度揚げて温かい状態で出してくれます。
相変わらず胃へのダメージが心配になる油っこさですが、味自体は美味しい。必至に蟹にかぶりついていると、歯に殻が挟まって取れなくなってしまいました・・・。
このまま屋台を見て回るのもいいけれど、他に娯楽はないかな?と蟹を食べながら思っていたんですが、「そういえば、この近くにエビ釣りができる場所があったはず!」とGoogleで検索。
すると、まさかの六合観光夜市のすぐそばにあって、しかも24時間だったので直行することに!
台湾の大衆娯楽”エビ釣り”を楽しめる「明星釣蝦場」に突撃
台湾では昔から大衆娯楽としてエビ釣りが楽しまれていたらしく、台北にも何件か釣り堀があるよう。今回は高雄市にある釣り堀のなかで、最も有名らしい「明星釣蝦場」へ!
貸竿・エビ用の餌など一通り必要なものが揃っていて、釣ったエビはなんと無料(!)で焼いて食べることができるらしい。手ぶらでも楽しめますが、必要な道具は全て自分で取って釣りを始めます。
初めて訪れたので、どこに何があるかわからず店員に尋ねてみたんですが、英語が伝わらなかったのでスマホのGoogle翻訳でやり取りすることに。
釣り堀の様子。結構広い!夜遅い時間という理由もあって外国人観光客の姿はなく、地元の人の中にはかなり本格的な釣り道具を持ってきている人も。釣り師の腕がうずくぜ。
明星釣蝦場の貸竿セット。もうちょっとチープなものかと思ったけど、意外とクオリティが高いぞ!店員さんに導かけるまま貸竿と餌を用意し、いざ釣り座へ。
自分で道具を取って、釣りをしていると店員さんがやってきて時刻の入った伝票を手渡され、釣りを楽しんだ時間によって料金がかかるというシステムになっています。
1時間で150台湾ドル(約550円)で、釣ったエビは無料で食べられるので日本と比べるとだいぶリーズナブル。
エビ釣りに使う餌はこちら!何種類かあって選べるらしいんですが、今回は適当にレバーと前の釣り人が置いていったポークを使うことに。カッターを貸してもらうので、自分で切って使います。
道具の準備方法がわからずあたふたしていると、親切な店員さんが仕掛けのセッティングから底取りまで全部やってくれました。英語は伝わらないが、日本人が多いのか「チョットマッテ!」とは言われた。
釣りの準備をしていると、もう一人の店員さんが時間が記入された伝票とおしぼりを持ってきてくれました。餌を付けるときに手が汚れるので、助かる〜。
全てのセッティングが終わり、釣りスタート!店員さんにアドバイスをもらいながら攻めるポイントや合わせのタイミングなどを上手く攻略していくことに。
今回狙っているのはテナガエビで、餌を掴んでから巣に持ち帰って餌を食べるのでウキが沈んだ瞬間に合わせても掛からず、合わせのタイミングをはかるのが結構難しいんですよね。
日本のテナガエビの釣り方はブログ記事にまとめているぐらいやりこんでいるんですが、台湾のエビは捕食のタイミングが早くて、なかなか釣れず・・・。
釣り開始から30分、全然釣れる気配がなかったものの、ついにヒット!写真では小さめに写ってますが、現地のエビなので日本産と比べてめちゃくちゃデカイ。そして挟まれるとめっちゃ痛い。
釣ったエビは専用のスカリで活かしておいて、あとで食べます。スカリもどこにあるかわからずアタフタしていたんですが、店員のおっちゃんが持ってきてくれました。
続けて、エビ二匹目がヒット!しかし自分が1匹釣る間に常連さんは10匹以上釣っていて、腕の差を見せつけられることに。悔しい・・・。
途中、中国本土から来たのか?観光客のおっさんグループに絡まれて、なぜか帰り際にフタが空いたビールをもらうというディープな経験も。一応、睡眠薬などが入ってないか警戒しましたが大丈夫でしたw
釣り堀にはゲームセンターも備え付けられていて、人気スポットとはいえなかなかディープなので、高雄に来たら寄ってみても面白いかも。
さらにもう一匹!きちんとフッキングできれば口に針が掛かっているはずですが、本気でハサミを抑えて外さないと出血しそうなほど痛い。
結局、3時間ほど粘って7匹しか釣れませんでした。難しいー!たぶん、常連さんは3時間だと50匹ぐらい釣り上げていたはず。まぁ、台湾釣り堀は初体験なのでこんなもんでしょう。
釣ったエビは、釣り堀にあるコンロで焼いてそのままいただくことができます。まずエビを洗って塩を振り、串に差してコンロで焼きます。
必要なものは全て揃っていて、手順がわからなければ焼くまでスタッフの人がやってくれます。こんがり焼けたエビを食べながらホテルまで歩きましたが、めちゃくちゃジューシーで美味かった・・・!
高雄(左營駅)から新幹線で台北駅まで移動
高雄の滞在時間は短かったものの、そこそこ楽しんだので台北まで戻ることに。高雄にも空港があって日本までの直行便も出ていますが、関西-台北の往復で取っていたため戻ります。
台北-台中と台中-高雄は全て台湾鉄道を使って移動しましたが、高雄-台北間は初めて「台湾の新幹線」に乗って帰ることに!日本の新幹線と比べてリーズナブルで、台北まで2時間ほどで帰ることができます。
高雄駅には新幹線が発着しておらず、MRTに乗って「左營駅」まで向かう必要があります。日本で言う新大阪・新神戸駅みたいなもんですね。
新幹線は約30分に1回と頻繁に運行していて、ネットで予約できるほか自動券売機でもチケットを購入することができます。特に予約等はしていなかったので、直前に購入して乗ることに。
こちらが台湾の新幹線です!見た目は日本のものと全く同じですが、そもそも日本の新幹線技術が投入されているので当然ですね。
当然ですが車内も日本のものと全く変わらず、快適に移動することができました。今回は自由席の券を取ったんですが、全く混み合うこともなく移動できましたね。
台北からの移動だと多少混み合うのかもしれないけど、そもそも新幹線の券自体が安いので指定席に乗っている人のほうが多く、隣に人が来ることもありませんでした。
まったりと電車の旅を楽しみたいのなら「台湾鉄道」が一番ですが、あまり時間がない旅だと早く移動する必要があるので、「台湾新幹線」を使うと便利です。
おわりに
というわけで、今回は台北・台中と回って「高雄(カオション)」まで移動して観光した旅行記をお届けしました!他の地域と同じく主要観光地はあまり回っていませんが、ローカルスポットはそこそこ楽しめたので満足です。
台北と比べて高雄や物価・宿泊費ともに安く、観光はもちろん「海外移住」する場所としても有用だなと感じましたね〜。近くには歴史的な建造物が多い「台南」もありますし、ディープスポットを回るなら寄っていく価値はあります。
新幹線を使えば往復3時間程度で移動できるので、台湾でゆっくりしたくなったらまた高雄へ寄ることにします。居住場所の候補にも入れておきますw