ブログのアクセス数を増やす施策は色々とありますが、最も有効的に多くのアクセスを得られる手法として「SEO(Search Engine Optimization)対策」があります。
最近ではSNSでの流入を増やして成功しているブロガーも一部にはいますが、大抵のブログは検索エンジンでの上位表示によるアクセス流入に依存していることが多いです。
特定のキーワードで上位表示を狙う方法で、「全身脱毛」など人気キーワードで上位表示できれば、それだけで月500万円以上の収益を得られることも!
それだけに競合の数も飛躍的に増えており、少しコンテンツに作成した程度では上位表示できなくなっています。企業が莫大なお金をかけてやっているのだから、勝てるはずがありません。
このページではSEO対策に関する基礎的知識を解説すると同時に、「ブロガー的SEO対策」と称し個人ブログだからこそできる上位表示施策について、詳しく紹介していきます!
SEO対策の基本的な手法について
SEO対策に関する基礎知識を解説したコンテンツはたくさんありますので、あえて当記事では基本的な手順から解説していきます!
検索エンジンは基本的に「検索キーワード」ごとに各サイトの記事を表示しているため、最も重要な「キーワード選定」からはじめ、具体的な構成案を作ります。
全体の構成ができればほぼ記事が完成したも同然なので、ユーザーのニーズを最大限考察しながらライティングし、複数の集客ページを作ってサイト全体でのアクセス増加を狙います。
一度記事を作成したら終了!というわけではなく、記事を作成した瞬間に情報が陳腐化していくので状況に応じて適宜リライトを行い、情報を最新の状態に保つようにします。
- SEO対策には必須の「キーワード選定」を行う
- 見出し・収益点・ニーズを想定しながら記事構成案を作成
- ユーザーのニーズに突き刺さるライティングで記事作成
- 収益ページとは別に被リンクを獲得するための集客ページを作成
- 完成した記事を適宜リライト(追記・修正)する
SEO対策に必須の「キーワード選定」の方法
検索エンジンにはキーワードごとにニーズが存在するので、キーワード単位で記事を作成していきます。もちろんユーザーが利用するワードでないと、仮に上位表示してもアクセスがない状態に。
ただし誰もが検索する「脱毛」のようなビッグワード(1語検索)だと、競合が多すぎて個人ブロガーでは太刀打ち不可!そのため競合が適度に少なく上位表示でき、売上も立つワードを探す必要があります。
キーワード選定の方法は色々ありますが、今回は自分が特にやっている手法を3つ紹介します。全てを組み合わせることで記事ネタにも困らず、様々なワードで記事を作成することができますよ。
- サジェストワードからキーワードを選定(基本)
- 知恵袋等でユーザーのニーズを調べて選定(中級)
- 自分の知識・体験からキーワードを直接考える(上級)
サジェストワードからキーワードを選定(基本)
キーワード選定をするにあたって、最も基本的なのは「サジェストワードを抽出してキーワード選定する」方法。この方法なら誰でも可能なので、初心者ほどおすすめ。
Googleなど検索エンジンには、特定のキーワードで検索したとき同時に利用される可能性の高い「サジェストワード」を表示する仕組みがあり、ツールを使って簡単に抽出することができます。
サジェストワードからブログに関連するキーワードを抜き出し、実際に検索しながら「このキーワードなら上位表示できる!」というワードを探して選定していきます。
▲「台湾」と検索すると、関連するワードが自動的に表示された。
例えば「台湾」に関する観光ブログを作成する場合、サジェストワードを見ることで関連ワードが全て表示され、作成すべきコンテンツの内容が全部わかります。
「台湾 観光」などのキーワードで上位表示されれば莫大なアクセス数を稼げますが、実際に検索すると企業サイトで埋め尽くされており、個人ブログで上位を獲得するのは至難の業。
そこで「台湾 一人旅 格安」など二語・三語のニッチな検索キーワードを探して記事を書くことで、個人ブログでも上位表示しやすくなります。
ただしサジェストワードは誰でも閲覧できるのと、比較的検索リテラシーの高いユーザーが検索したワードが多いので、どうしても競合が増えてしまうのがネック。
知恵袋等でユーザーのニーズを調べて選定(中級)
サジェストからもう一歩踏み込んで、ユーザーのニーズを考察しながらツールでは出てこないワードを探して攻める方法もあります。お宝キーワードを発見すれば、継続的にアクセスを稼ぐチャンス!
自分が直接体験していない記事を書くには何らかのツールで調査する必要がありますが、そこで役立つのが「Yahoo知恵袋」。ユーザー同士で質問・回答を行っているため、生の声を知ることができます。
スパム的な投稿も目立つものの、ベテランのアフィリエイターも実際に使用しているほど有用なツールで、得意ジャンルのニーズを整理する場合にも役立ちますね。
- Yahoo知恵袋
- 教えてgoo!
- 2ch(5ch)
(※)他ブログは参考にはなるが、見ちゃうと内容が似通ってしまうので極力見ない
他にも、日頃から検索に慣れている人は「台湾 観光」などと論理的な調べ方ができるのですが、実際には「台湾に行くにはどうやって行けばいいですか」など文章そのものを検索窓に打ち込む人もいます。
父親が検索エンジンを使っている様子を見て初めて気づいたのですが、「台湾 アクセス」などで上位表示しなくとも上記のようなキーワードを拾って上位表示させることも可能です。
このようなワードはサジェストでは上がってこないため、実際にニーズを調査しながら発掘する必要があるわけですね。検索数は多くないが、競合がいないブルーオーシャンを攻めることが可能。
自分の知識・体験からキーワードを直接考える(上級)
すでにブログの参入ジャンルで詳しい知識・経験を得ている場合、下手にサジェストを調べるよりも自分でキーワードを考えるほうが早く、より生の声に近いワードが思い浮かぶでしょう。
特に自分が初めて特定の商品やサービスを接触した際に検索したワードを覚えているなら、積極的に活かすべし!仮に検索数が少なくとも、実際にユーザーが検索するワードを記事に活かせます。
難易度はかなり高いものの、ツールを使ってニーズを探っている他のブロガーよりも圧倒的に有利に立てるほか、過去の自分がターゲットなのでユーザーに刺さるライティングもできます。
ただ当該ジャンルに関して知識が深いほど初心者の気持ちを忘れてしまい、専門用語だけのキーワードを選ぶなどユーザーの気持ちを無視したキーワード選びをやってしまいがち。
その場合には、他のツールも組み合わせてもう一度ユーザーのニーズを調べながらキーワード選定・記事作成を行ってみると、より質の高いキーワード選び&ライティングができます!
基本的にブログは「自分で経験したことを書く」場だと思っているし、時間がかかったとしても良質な記事が作成できるようになるので、この方法が最もおすすめです。
見出し・収益点・ニーズを想定しながら記事構成案を作成
記事を作成したいキーワードが決まったら、いきなりライティング!ではなくて、最初に記事構成案を作成することで内容の逸脱を防ぎつつ論理的な記事に仕上げます。
またSEO対策では特にH2・H3タグを挿入する「見出し」が重要で、ユーザーにとっても閲覧性が上がるだけでなく、様々なキーワードを含ませることで上位表示させやすくなります。
大項目として「H2」、小項目で必要に応じて「H3」を記事に織り交ぜながら適度にキーワードも含めていきます。最近は検索結果に見出しが表示されるようになったので、余計に重要になりました。
▲雑な箇条書きだが、まずはこのレベルで記事を設計していく
具体的にはこんな感じで、記事を書く前にスマホなどの端末で記事構成案を作成しておきます。構成案さえ完成させれば、あとは文章を埋めるだけ!
記事構成案が完成したら8割以上記事ができたようなもので、具体的な流れがわかっていればスラスラっとライティングできるし、最終的な結論もブレません。
個人的にもPCの前に張り付いて内容を考えるより、公園などを適当に散歩しながら構成を仕上げたほうが様々なアイデアが思いつくのでおすすめです。
ユーザーのニーズに突き刺さるライティングで記事作成
キーワード選定・記事構成案まで完成すれば、あとはユーザーのニーズにぶっ刺さるライティングを行うだけ!ライティングに関しては経験の差が大きいと思っていて、自分も勉強中の身です。
一応コンプレックス系の特化ブログも運営していて、キーワード順位によりますが物販系&メジャーではない商品を扱っているにも関わらずCVR10%〜15%前後を推移できています。
ライティングに関しては再現性を生み出すのが難しいのですが、「当時の自分が見たら、間違いなく目をかっ開いて見るだろうな」という内容を心がけて執筆しています。
このライティングは商材へのCTR・CVRを高めるための施策ですが、サイトへの滞在時間やページの巡回が多くなればユーザーの役に立っているとみなされ、検索順位が上昇する傾向にあります。
ニーズにぶっ刺さるライティングを身につける最大の方法は、他の有名ブロガーやアフィリエイターのサイトを見まくること。知識を取り入れて自サイトに取り込むことで、徐々に上手くなっていきます。
実際に有名ブロガーやアフィリエイターのサイトを見せてもらうと、長文でもビックリするぐらい引き込まれる文章で、気づいたら「購入」ボタンを押していた!なんてことが本当にあるんですよ!
ブロガーとしてサイトを運営する最大のメリットは「過去の自分に対して解決策を提案できること」なので、当時の自分の気持ちを深掘りできればすぐに刺さるライティングができます。
ぜひ、実際にライティングをするときは「この文章を過去の自分が見たら思わず飛びつくだろうか?」を考えながら記事を執筆してみてください。
収益ページとは別に被リンクを獲得するための集客ページを作成
キーワード選定と記事設計を行い、ユーザーに突き刺さるページを作成できた!あとはアフィリエイトリンクを貼ったら収益化できるぜ!と思って実際にやってみたが、全然集客できない。
それもそのはず、ブログで収益化するには「キラーページ」と呼ばれる収益が発生する記事を作る必要がありますが、一方でこの記事単体では集客できないため、別途集客用ページを作成するのが一般的。
雑記ブログであっても、キラーページ+複数の集客ページを意図的に作成することでユーザーのアクセスを集め、キラーページに流すことで収益が発生&アクセス数を増やすことができます!
特化・雑記ブログどちらであっても、一つのキラーページに対して複数の集客ページを組みあわせて内部リンクでつなげることで、導線ができてサイト全体の利便性が上がります。
あくまでイメージですが、1つのキラーページに対して10個ほど集客用ページを用意し、キラーページを中心に集客ページ同士でもリンクでつなげることで全体の順位が上がりやすくなりますね。
特にSNSで拡散されるような記事や、内容が珍しい&ニッチで詳しいと他のブログからリンクを貼ってもらいやすくなり、一気に順位が上がる傾向にあります。
完成した記事を適宜リライト(追記・修正)する
無事に記事が完成して成果が発生しても、安心してはいけません!一度作成した記事はしばらくすると情報の鮮度が落ちて検索順位が落ちていくので、適宜リライトする必要があります。
逆に記事の検索順位が落ちても、情報のアップデートや変化するユーザーのニーズに対応していくことで、再び上位表示までこぎつけることができます。
自分でも確固たる方法を身に付けたわけではありませんが、過去にアクセスの多いページで1位→圏外に落ちてしまったときも、リライトを続けることで再び1位〜2位に戻すことに成功しました。
- 収益性の高い記事・アクセスの多い記事の順位が落ちたとき
- 完成した記事で、情報の追記・アップデートが必要になったとき
- 記事作成から3ヶ月以上経過して、情報が古くなったなと感じたとき
- ブログを巡回して「この記事の内容はないな」と感じたとき
頻繁にリライトをする必要はありませんが、自分は上記のようなタイミングで行っています。雑記ブログは1ページ辺りの収益性がそれほど高くないので、割と雑かもしれません。(笑)
ベテランのアフィリエイターになると、記事ごとにエクセルで作成・修正日を記録しておき、1ヶ月程度経過したタイミングでリマインドをかけて改修作業を行う人もいます。
特に収益性の高い記事・アクセスの多い記事はアクセス解析ツールで日々の流入数を記録しておき、何らかの変化が起きたタイミングで検索順位を確認してリライトを行うようにしています。
ブロガーが検索上位を獲得するために日々工夫していること
基本的なSEO対策の手法を紹介したところで、ここでは「ブロガー的SEOの手法」と題し、ニッチなキーワードを中心に検索上位を獲得するために日々行っていることを紹介していきます。
激戦区のビッグワードで上位表示できた経験はありませんが、検索エンジン対策を中心にブログを運営した広告収入で生活しているので、それなりに参考になるのではないかと思います。(笑)
SEO対策には直接関係のない工夫もありますが、様々な活動が結果的に検索上位表示につながっているので、日々工夫している内容を残しておきます。
日常とブログをリンクさせ、体験を全てコンテンツ化
ブログの運営方法は人それぞれですが、原則としてブログに書いている内容は全て実際に「体験・取材」したうえで記事にするようにしています。
コンテンツ化を前提に取材をすると莫大なコスト・時間が掛かって非効率なように思いますが、実際に体験することでターゲットユーザーにしかわからない「生の検索ワード」を発見できるんです。
あくまで「ターゲットユーザーに対してぶっ刺さる&説得力のある訴求」を行うためですが、実際に体験するとツールでは掘り出せないワードを発見できることも!
直接体験したことのない内容でアフィリエイトサイトを作った経験もありますが、ユーザーのニーズ調査からライティングの方法など、莫大なリサーチをこなした上で行う必要があるんですよね。
実際に取材するだけでも大量のコストを投資する必要がありますが、よりユーザーの生の声を知ることができるし、活動した内容は全て人生経験につながるのでこちらのほうがおすすめ。
軌道に乗るまでは大変ですが、活動をコンテンツ化して広告収入を得られるようになると、その収入でさらに新しい活動をしてコンテンツ化・・・という最強のループに突入することもできます!
あと、リサーチベースで記事を書いたときにはないメリットもあって、実際に自分が体験した濃い記事を書くとツールでは出てこないキーワードを記事内に大量に散りばめることができるんですよ。
意図的にキーワードを散りばめるのではなく、濃い記事を書いているうちに勝手に記事内のキーワード数が増えていたというイメージですが、リサーチベースと比べてニッチなキーワードで上位表示させやすくなります。
今後、個人がSEOで生き残るためには他人にはあまりわからないニッチなキーワードで上位表示を獲得する必要があるので、可能な限り濃い体験を記事に落としたほうが結果が出るのではないかと。
偶然検索順位の上昇が見られたページを積極的に追記&ページ量産
現時点ではある程度の結果を出している自身ですが、やはり専門でSEO対策を行っているアフィリエイターと比べるとキーワード選定からライティングまで大きく劣っていると感じます。
一部の天才を除いて、再現性のある形でSEO対策を行っているアフィリエイターに対し、ブロガーはわりと感覚で記事を書いている人も多いと思います。少なくとも自分はそうです。(笑)
再現性がある形での上位表示が難しいんですが、「偶然Googleのアップデートで上位表示されたコンテンツを積極的にリライト&ページ量産」することで、ある程度の結果を出すことが可能です!
Googleのアルゴリズムは頻繁にアップデートされるので、ブログで記事を積み重ねているうちに想像もしなかったワードで大量のアクセスを得られるようになることもあるんですね。
ただし一時的に上がるだけのケースもあるので、アクセスが増えたら欠かさず「情報の追記&検索意図に応じたリライト&集客ページの量産」を行って順位の固定化を狙います。
「棚からぼたもち」的な戦法ですが、自身はこの方法でなんとかアクセス・広告収入を伸ばしてきました。(笑)SEO対策は割と運の要素も大きいので、優秀なアフィリエイターに対抗するためにもこの戦法を使っています。
「過去の自分なら絶対に参考にする」コンテンツを大量に作成
こちらも再現性が低い手法ですが、あらかじめニーズに応じて記事を設計するアフィリエイトと違い、ブログでは「過去の自分なら絶対に参考にする」コンテンツを大量に作成しています。
例えば、以前に行った日本一周に関連する内容で「日本全国で電源を確保する方法」という記事を書いたことがあります。かなりマニアックな記事ですが、情報を欲しい人はかなり読みこんでくれます。
このような超ニッチな記事内容を積極的に記事にすると「本当に必要な人」へと情報を届き、マニアックな内容ほど被リンク獲得やSNSで拡散されるので、ブログ全体の評価が上がるのではないかと考えています。
おわりに
というわけで、以上「ブロガー的SEO対策の手法&普段行っている対策」についてある程度考えがまとまったので、紹介してみました!
SEO対策を専門でやっているわけではなく、わりと感覚で日々の作業をこなしている部分もあるんですが、日頃から意識してやっていることを中心に書いてみました。
ただ以前は裏ワザ的な手法を使えたSEOも、最近のアルゴリズムアップデートによって「可能な限りユーザーのことを考えた記事・ブログ」こそが上位表示されやすくなっています。
実際に濃い体験を残したブロガーの記事が上位表示されやすい傾向にあるし、アルゴリズムがアップデートされるごとに特定の手法やコツよりも「何よりユーザーのことを考えて作ったコンテンツ」こそ上位表示されるのではないか、と考えています。
これからSEO対策を始めるなら、まずは「自分が得意なこと」もしくは「初心者でこれから始めること」をピックアップし、ユーザーの気持ちを最大限考えながらコンテンツにするのが最もいい方法ではないかと思います。