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【検証】レンタサイクルで桜島一周!最短距離で回ると何時間かかるか検証してみた

 

青春18きっぷ旅行も終盤に突入し、ついに鹿児島県入りしました!鹿児島は自然を中心に薩摩の文化など歴史の街としても面白いですが、鹿児島中央駅から近い「桜島」がやはり気になります。

桜島はかつて1914年の噴火で陸続きになっていて、今も活発に活動しており日常的に噴火している貴重な活火山。火山灰が降ってくるのも当たり前・・・という珍しい場所です。

今回は桜島のフェリー乗り場を降りてすぐ「レンタサイクル」が利用できるらしく、時間がなかったものの最短時間で一体どの程度で回れるのか、実際に検証することにしました!

全長でおおよそ37kmあるらしいですが、果たして制限時間内に回りきれるのか!?それでは実際にいってみましょー!

 

▼青春18きっぷを利用した九州一周旅行の様子はこちら!

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桜島一周の基本知識

桜島一周のルートと所要時間

 

桜島一周のルートは大体こんな感じで、島の南部ほどアップダウンが激しく、道路は広い場所も多いが大型トラックの走行が多いのでかなり危険です。

島の北東部に最難関の坂道が続く区間があり、北側・特に北西部に関しては住宅街が広がっていて、ほぼ平坦になっているのでかなり楽に走行できます。

水分補給に関しては、フェリーターミナル付近に二件ほどコンビニがあり、島の各所に自動販売機が設置されているので困ることはほとんどないと思います。

 

一応、公式では「自転車で桜島を一周する場合、4時間必要」と表記されています。今回は時間制限があって、3時間で回ることに!(笑)

 

鹿児島中央駅から桜島への移動方法

 

実際に走行レポートを紹介する前に鹿児島中央駅方面から桜島へと向かう方法について解説しておきます。

フェリー乗り場がJR鹿児島駅近くにあり、中央駅からだと徒歩30分程度必要だったため、JRか市電を使うとスムーズに移動できます。

JRなら鹿児島駅下車後徒歩3分程度で、市電なら鹿児島中央駅前から乗車して「水族館前」下車2〜3分で到着できます。料金は170円です。

 

 

フェリーターミナルの内部。料金は160円と激安で、料金所が桜島にあるため鹿児島側から乗船するときは「後払い」になるという珍しいシステム。

 

 

フェリー内部の様子。

桜島フェリーは車を複数台乗せられる程度なので、なかなか広く観光客が多くても快適に移動できます。離島行きの小さな船とは全然違いますね〜。

 

 

15分ほど周囲の景色を楽しんで、ついに桜島へと到着!

 

 

フェリーから降りてしばらく道なりに進むと、「改札口」があるのでそちらで料金を支払います。受付でお釣りはもらえないようですが、手前に両替機があるので必要あれば先に替えておくのが吉。

 

桜島でレンタサイクルを借りる方法

 

桜島のレンタサイクル屋ですが、桜島フェリーターミナル近くには合計2件あるようです!今回は、最も安く利用できるターミナル前の「桜島レンタカー・レンタサイクル」を利用。

1時間300円で変速付き自転車をレンタルすることが可能で、営業時間は8:00〜17:30。店員のおばちゃんはフレンドリーな感じで、事前に桜島の危険性についてかなり解説してくれたので助かりました。

下記、桜島のレンタサイクル屋の概要を簡単に載せておきます。

 

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桜島レンタカー・レンタサイクル

  • 料金:1時間300円(延長ごとに300円/h)
  • 営業時間:8:00〜17:30
  • 住所:鹿児島県鹿児島市桜島横山町60

 

スポーツサイクルレンタル

  • 料金:3時間:2,000円(延長ごとに500円/h)
  • 営業時間:9:00〜17:00
  • 住所:鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722-29
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後者の「スポーツサイクルレンタル」では、料金が高い代わりにスポーツタイプの変速付き自転車を利用できます。前者も変速付き自転車はありますが、ママチャリに変速を付けた程度なのでグレードが異なります。

良い自転車をレンタルできるといっても、写真を見る限り5万円程度の初心者向けスポーツサイクルです。快適さは間違いなく違いますが、桜島一周程度ならそれほど気にしなくてもOKです。

ただ、桜島レンタカー・レンタサイクルで借りた自転車は変速7段のうち3段が使用不可状態と質は悪かったので、レンタルする際はブレーキがちゃんと掛かるか、変速はできるか最初にチェックしておいたほうがいいです。

 

レンタサイクルで桜島一周したレポート!

14:30:桜島フェリーターミナル〜有村溶岩展望所

 

実際に自転車を借りて、いざ桜島一周スタート!本来ならまったりと進みながら一周する予定だったんですが、営業時間が17時半までということを知らず14時半頃に到着してしまうという。

レンタサイクル屋に行くと、「桜島一周は4時間かかるから、無理するのはやめておいたほうがいい」と言われたんですが、自転車には自信があります!ってことで特定のポイントに時間内にたどり着けなければ引き返すことに。

ついでに、桜島独自の危険性も教えてくれました。

 

  • とにかくアップダウンが激しいのでベテランでも厳しい
  • 火山灰が道路に積もっているので、自転車・バイクともにスリップして返ってくる人多数
  • 大型トラックの走行が多く、狭い道も多いため飛ばしすぎは危険
  • 桜島の展望台へは坂道で非常に危険なので、行かないように

 

特に「火山灰で自転車・バイクがスリップする」のが桜島らしいなぁと思ったんですが、自転車には保険も付いていないし、万が一転倒すると大変なことになるので気をつけて走行します!

ちなみに、今回の挑戦者は2年前に自転車日本一周で10000km走行しているので、人並み以上は体力があると思います。ただその後はほとんど運動しておらず、炎天下で歩くとすぐバテる程度の実力ですw

 

 

まずはフェリーターミナル周辺にあるローソンで水分補給!この先、自販機がない可能性があるので多めに補給しておきます。

自転車で島を回る場合、景色を見ながら回るために海側を通行できるよう時計回りに進むのが自転車を楽しむコツです。

ただ、アドバイスで「桜島の南側のほうが観光地が多くて、一周できない可能性もあるならそちらのほうがおすすめ」と言われたので反時計回りに進むことに。ちなみに南側のほうがアップダウンがキツイみたいです。

 

 

フェリーターミナルを出発して、いきなり国道のショートカットエリアへ。こちらは山側の道で、海側を走ると「桜島溶岩なぎさ公園」「桜島ビジターセンター」など有名どころの施設を回ることができます。

しばらく長い坂道を走ります。途中の下り坂で変速7段のうち3段が使用できないことに気づき、いきなり雲行きが怪しくなる(笑)

 

 

桜島のあちこちで見かける、噴火の際の非難壕と海まで流すための人工的な溝(名前がわからず)。当たり前のように大量に設置されていますが、県外民には新鮮な光景です。

 

 

長い長い坂道を越え・・・

 

 

桜島周辺の綺麗な海!砂浜には明らかに火山灰が混じっていて、黒くなっています。先ほどの人工的な溝の先に砂浜があったので、過去に溶岩が流れてきてここで固まったのでしょうか。

 

 

45分ほど走り続け、本日第一の目的地である「有村溶岩展望所」に到着!1時間でたどり着ければ3時間以下で一周できる可能性が高い・・・と言われていましたが、余裕でしたね〜。(笑)

 

 

桜島の活火山「御岳」の雄大な景色。

 

 

ここ有村溶岩展望所はかつての溶岩原を元にして作られていて、展望台の範囲が広いので30分ほど歩いて進むこともできます。今回は時間がないのですぐ引き返しましたが、色々な景観を楽しめそう。

 

 

炎天下のなか走ってきたので、暑すぎ!汗が止まらないので、お土産屋でアイスを食べて一服します。

有村溶岩展望所の横にはレストハウスがあって、トイレの他に午後15時までは冷房が付いているようで休憩できます。残念ながら16時前後のため過ぎてしまっていましたが、ちょっと一服していきます。

 

15:50:桜島口〜埋没鳥居

 

体力を付けたところで、再び出発!

ここまで来ると、走行してすぐ桜島と地続きになっている「桜島口・垂水方面」へ向かう分岐が現れるので、島を回る「黒神方面」へと方向転換します。

ここで道を間違えると戻ってくるまでに結構な時間をロスしてしまうので、要注意。

 

 

ちょうど桜島を半分走行して、フェリーターミナルから見て最も端の位置に到着しました。あとは折り返して帰るだけです!

 

 

アップダウンの道を進んでいると、桜島大根が有名な地へたどり着きます。ちょうどお土産屋があったので、せっかくなら寄っていきます。

 

 

大きな桜島大根!日本一大きく育つらしく、毎年大きさを決めるコンテストが開催されるとかなんとか。巨大な大根は一年周期で育つそうなので、かなり収穫効率がいいですよね。

中を歩いていると、「兄ちゃん、食べるだけでもいいから、ほら」と試食を進めてもらいました。うーん、やっぱ桜島大根は美味しいですなぁ。

お土産屋のおばあちゃん・おじいちゃんと話していたのですが、個人的に桜島大根は大好きなのでこちらのお土産屋で購入することに。

 

 

土産屋のおばあちゃんと話していると時間が怪しくなってきたので、ここからは駆け足で進みます。ちょうど桜島の折り返し地点付近にある「埋没鳥居」。

かつては3mの高さがあったようですが、1914年の大噴火で火山灰が大量に降り注ぎ、1日にして2mも埋まってしまったようです。かなり異様な光景・・・。

 

16:15:埋没鳥居〜フェリーターミナル

 

埋没鳥居を越えると、観光地としては「白浜温泉」しかなく、今回は時間の関係で入浴できないのでサクッと進んでいきます。段々と上り坂の間隔が長くなってきた。

 

 

桜島の北側には養殖の生け簀があるのか?たくさん並んでいました。この辺の海域は周囲を陸に囲まれている湾奥エリアになるので、少々海が荒れても影響を受けないんですよね。

 

 

養殖エリアを過ぎると、桜島で最も難易度の高い坂道へ!これまで小刻みにアップダウンを繰り返していましたが、この区間だけ長い坂が続きます。

レンタサイクル屋のおばちゃんいわく、以前は小刻みにアップダウンを繰り返していたものを長い一本道に工事したから楽だということですが、個人的には長い坂道のほうが苦痛です。

この坂を過ぎると、北側は住宅街エリアでほとんど坂がなくなるので、かなり楽な状態で進めます。

 

 

桜島の避難港と長い直線道路。海沿いの景色はかなり綺麗ですが、思った以上に強めの向かい風が吹いているので足を取られます。なかなかスピードが出ない・・・。

 

 

17:20頃、ようやく桜島フェリーターミナルに戻ってくることができました!

なんとか自転車屋の営業時間に間に合って良かった!結果的には3時間ピッタリで桜島一周できたことになります。なんだかんだ1時間ほど観光&休憩もしていたので、実走行時間は2時間ほどですね。

アップダウンの連続で、桜島一周で37kmあるので17.5km/hを維持するのはなかなか大変ですが、多少鍛えていれば全然可能な範囲なので、時間のない人もぜひ挑戦してみてくださいな。

 

さいごに

 

レンタサイクルに到着すると、汗だくの自分を見かねてお兄さんが奥からかき氷を持ってきてくれました。ありがたい・・・。

本来の桜島一周想定時間は4時間なので、これだけあれば余裕を持って走りつつジックリ観光できると思います。道の駅やドライブインは行きたかったがスルーしてしまったので、時間を取れば他の観光地も回れそう。

可能なら時間に余裕を持ったほうがいいですが、ギリギリのスケジュールでも案外間に合ってしまったので、挑戦したい方はどうぞ。(笑)

 

それでは!