⚠︎記事内に広告を含みます。

神戸から電車で5分!登山初心者が「摩耶山(702m)」に日帰り登山挑戦レポート!【新神戸〜摩耶山頂】

 

神戸で登山といえば、最も有名なのは「六甲山」です。登山道が複数あって、整備されているので初心者から中級者まで楽しめます。

一方、六甲山に負けず知名度が高い山があります。それが、今回挑戦する「摩耶山」。頂上には日本三大夜景として有名な展望台「掬星台」もあり、観光客も多し。

しかも、神戸の中心部から登山口まで、電車でたったの5分でアクセスできる好立地!

今回は、そんな登山初心者でも気軽に登れる「神戸・摩耶山」の登山レポートをお届けしたいと思います!

 

摩耶山登山の概要と所要時間

▲今回の摩耶山頂へ至る新神戸ルート

 

摩耶山は神戸を代表する人気の山で、六甲山と同じく初心者〜上級者向けまでいくつも登山道があります。

今回はその中でも定番、かつ初心者から中級者まで楽しめる、JR新神戸駅から摩耶山頂まで向かうルートを進んでいきたいと思います!

休憩を含めて3時間ほどで往復でき、行き帰りで違う山道を歩くことができるので、特に初挑戦の人にはおすすめできるルートですね。

 

[aside type=”boader”]

【今回選んだ登山道と所要時間一覧】

上り:JR新神戸駅→(5分)摩耶山登山口→(15分)布引の滝→(28分)布引貯水池→(21分)市ヶ原→(9分)天狗道登山口→(84分)摩耶山三角点→(5分)掬星台

下り:掬星台→(12分)天上寺→(15分)虹の駅→(65分)摩耶山登山口→(20分)阪急王子公園駅

 icon-arrow-right 摩耶山登山にかかった時間→上り:合計187分・下り:102分(休憩含む)
[/aside]

 

摩耶山登山口へのアクセス

 

まずは摩耶山の登山口へと向かいます。自宅である西宮(甲子園口駅)から、JR三ノ宮駅を経由して「地下鉄新神戸駅」へ。8時半頃に到着です。

大阪方面から来る場合でも、地下鉄を利用することになります。

 

 

摩耶山の登山口は、JR新神戸駅の高架下にあります。

地下鉄の駅を降りて直接駅まで行ってしまうのではなく、少し迂回すると近くの駐輪場にアクセスできます。

「登山道」の看板が周囲になかったので、10分ほど迷いました。^^;

 

 

新神戸駅近くにはコンビニもあるので、最初に寄って食料を補給。

登山道に茶屋もありますが、行楽シーズンの土日しか営業していません。

今回は平日に訪れているので、あらかじめ食料を用意して向かいます!

 

摩耶山頂へ、登山開始!

布引の滝〜布引貯水池〜市ヶ原

 

9時1分に登山口を出発し、新神戸駅の高架を抜けると一気に緑豊かに・・・!

三宮はあれだけ賑やかなのに、電車で5分も揺られればこれほどの自然を楽しめるんですね〜!

 

 

新神戸駅からのルートでは、まず日本の滝百選に選ばれている「布引の滝」を目指して進みます。

 

 

布引の滝は単体ではなく、最も落差の激しい「雄滝」の他に4つもあります。

登山道を左に進むと、そのうちの一つ「雌滝」を発見!

水質も比較的綺麗で、新神戸からそれほど距離がないにも関わらず透明度高し。イワナとか普通にいそう。

 

 

そして!9時16分、ハイキングルートを進むと布引の滝で最も激しい、落差43mの「雄滝」を発見!

滝周辺だけ気温も低く、冷ややかで気持ちいい〜。

日本三大神滝の一つとも言われていて、かの有名な「華厳滝」「那智滝」とともに数えられているらしい。

 

 

布引の滝を抜けると、行楽シーズンに営業している「布引御滝茶屋」があります。

豪快な滝を眺めながら食事を楽しむのもいいですね!また休日に来てみよう。

 

 

布引の滝の次は、休憩所・トイレ・茶屋が集まっている「市ケ原」を目指します。

市ケ原まではほとんど平坦区間で、登山初心者でも全く疲労しないので今のうちに体を慣らしておきます。

[wc_row] [wc_column size=”one-half” position=”first”]

[/wc_column] [wc_column size=”one-half” position=”last”]

[/wc_column] [/wc_row]

途中にある展望台と休憩所。小奇麗なトイレもあります。

 

 

再びハイキングルートへ。

この辺りはルート案内が少なく道を間違えやすいので、要注意!

展望台を抜けて舗装路に出てしまったんですが、正規ルートは写真の方向なので間違えないように。

 

 

途中にある「かずら橋」。ルートの目印になりますね。渡って進むわけではないので注意。

 

 

9時44分、布引の滝の先にある「布引貯水池」に到着!

貴重な神戸市の水源ですね。周辺には水道もあって、水分補給も可能。

 

 

ハイキングルートを出て、舗装路の先にある茶店。

こちらも平日には開店していませんでしたが、真新しい看板などもあったので土日には営業していそう。

なお、ここまでは車でも上がってくることができますが、これ以降は徒歩のみ進入可能です。。

 

 

そして、10時5分に茶点・休憩所・トイレが固まっている最初の目的地「市ケ原」に到着!

自販機などもあって平日でも水分補給可能なので、一旦ここで休憩しておくことをおすすめします。

市ケ原以降はハイキングルートから登山道に変わり、延々と上り区間を進む区間もあるので呼吸を整えておいて、アタックするのが良さそう。

 

天狗道〜稲妻坂〜摩耶山頂〜掬星台

 

市ケ原を抜けると、途中何ヶ所も分岐ルートが現れて迷いやすくなります。まずは最初の分岐。

一応右を進んでも摩耶山へは向かうことができますが、今回は一般的ルートでかつ「六甲全山縦走」にも使われる正規ルートの左へ進むことに。

六甲全山縦走は須磨浦公園から、横尾山・高取山・摩耶山・六甲最高峰を通って宝塚まで向かう、合計56kmを踏破する上級者向けルート。

縦走大会なども開催されているらしい。ぜひ、一度は参加してみたい!

 

 

分岐を進むと、これまでなかったような階段状の登山道がしばらく続きます。一気に体力が奪われる・・・!

 

 

階段を上りきったところで、本日最も重要な分岐エリアが現れた!

右は「天狗道」を経由して摩耶山山頂へ至る正規ルート。一般的なのはこちらですが、左へ進むと「トゥエンティクロス」と呼ばれる谷道を進むルートを経由して摩耶山へ行くことができます。

最初は正規ルートを進むとよいですが、トゥエンティクロスは距離が長い変わりに坂道が少なく、途中何回か川を渡る箇所もあります。今回は右へ進みます。

 

 

再び分岐。右は「布引ハーブ園」へ行くルートなので、迷わず右へ。

周辺を進んでいると、鳥の鳴き声とともに、木に垂直にへばりつく鳥を発見。「なんだあれは・・・!?」と見てたんですが、よく見ると「キツツキ」でしたー!くちばしで木をカンカン叩いてる!

さすがにコンデジでは撮影できなかったけど、まさか街中に近い山でキツツキを見ることができるとは・・・。おそるべし、摩耶山。

 

 

登山道を進んでいると、突然騒がしくなったな・・・と思ったら100人程度の中学生たちと遭遇^^;

追い越すこともできないので、しばらく中学生の団体と一緒に登山。

こんな人数に囲まれて山登りするのは何年ぶりだろう?これはこれで楽しいですな。(笑)

 

 

天狗道の「稲妻坂」と呼ばれる坂道をしばらく進んでいると、ゴツゴツした岩混じりのロックなエリアへ。岩を掴みながらよっこいしょ、と登っていく。

[wc_row] [wc_column size=”one-half” position=”first”]

[/wc_column] [wc_column size=”one-half” position=”last”]

[/wc_column] [/wc_row]

周辺は木々でうっそうとしていますが、ちらちら岩の間から絶景が見えていたので、上に登るとこの絶景!

もう頂上も近いので、神戸周辺の街並みが見渡せますな。あともう一息!

 

▲「アドベンチャーワールド」ではなく「アドベンチャールート」。

 

何度かアップダウンを繰り返したあと、再び分岐ルートが現れます。

右が摩耶山山頂へ至るルートで、左へ行くと「アドベンチャールート」と呼ばれる上級者向けの登山道へ行くことができる山頂へ向かうなら右へ進めばOK。

[wc_row] [wc_column size=”one-half” position=”first”]

[/wc_column] [wc_column size=”one-half” position=”last”]

[/wc_column] [/wc_row]

今回は5月の第3週に訪れていたため、関西周辺の山で楽しめる「ツツジ」が咲き誇っているのかな〜!と期待していたんですが、半分以上は暑さのためか萎れてしまっていた・・・。

やはりじっくり見たいなら5月中旬が良さそう。

そもそも摩耶山周辺にはあまり咲いていないので、本格的に楽しみたいなら「大和葛城山」など有名な山に行ったほうがいいと思うけど。

 

 

先ほどの分岐ルートから頂上まではそれほど距離がないので、最後の長い石段を進んで目指します。

 

 

石段を登りきると、摩耶山頂上にあって夜景を楽しめる「掬星台」への案内板が!ついに摩耶山頂上周辺エリアへ到着です〜!

しばらく山頂周辺の観光地・施設を楽しんだあと、下山したいと思います。

 

摩耶山頂周辺の観光地・施設

摩耶山三角点(標高698.8m)

 

新神戸方面から頂上周辺エリアに出ると、まず最初に「摩耶山三角点」へ向かう道が現れます。

ここが実質的な頂点になっているので、ぜひ立ち寄りたいところ。

 

 

摩耶山三角点(標高698.8m)へ到着!周辺は木々が生い茂っているので、非常に地味な写真になった・・・。(笑)

 

 

頂点ルートを進むと、掬星台へと至る舗装路が見えます。

摩耶山三角点は他に見るところもないので、まず三角点に寄ってから掬星台へ行ってお昼ないしトイレ休憩をするのがいいですね。

 

神戸の絶景が楽しめる!日本三大夜景「掬星台」

[wc_row] [wc_column size=”one-half” position=”first”]

[/wc_column] [wc_column size=”one-half” position=”last”]

[/wc_column] [/wc_row]

摩耶山頂の展望台「掬星台」へ到着!ここは有名な「日本三大夜景」の一つに選ばれている、超人気スポットです!

他は、かの有名は北海道の「函館山」、長崎県の「伊佐山」ですからね。いかに貴重な場所かわかります。

ちなみに函館山は過去に日本一周の途中で寄ったことがありますが、それはもう感動する景色が広がっていました。摩耶山の夜景もよほど綺麗なんだろうなぁ。

 

 

摩耶ロープウェイの頂上駅、「星の駅」。

この場所では、一応頂点となっている標高702mの展望台から景色を眺めることができるほか、喫茶店スペースなどもあります。

ただ、残念ながら今回訪れた火曜日は定休日となっているようで入ることができませんでした・・・。だから中学生軍団以外は人が少なかったのかー。平日にアクセスする場合は要注意。

 

 

そして、こちらが有名な掬星台から眺める絶景です!

神戸市街はもちろんのこと、東は芦屋・自宅がある西宮・大阪・和歌山まで見渡すことができます。

正面には六甲アイランドと神戸空港、西は須磨辺りまで見渡すことができるのかな?昼間でもかなりの絶景を楽しめますねー!

 

 

掬星台には展望台の他に休憩所、トイレ、自販機なども設置されているのでお昼休憩には最適。

自販機は山頂によくある特別料金ではなくて、下界と同じ価格で販売されていました。

ただ人が多いので、昼寝をしたい場合は周辺の小さい公園等まで歩いたほうが良さそう。

 

 

せっかくなんで、摩耶山頂付近にあるお寺や湖なども巡りたいと思います。時間に余裕のある方はぜひどうぞ!

 

 

早速、道路沿いにある小さい公園を発見。東屋とベンチがあって、静かな環境で昼食・昼寝を楽しめそう。

ちなみに遊具は12歳まで、とのこと。普通に遊ぼうと思ってしまった・・・。

 

摩耶山天上寺

[wc_row] [wc_column size=”one-half” position=”first”]

[/wc_column] [wc_column size=”one-half” position=”last”]

[/wc_column] [/wc_row]

 

掬星台から5分程度、北へ向かって歩くと現れる「摩耶山天上寺」。

関西の巡礼地にもなっているらしく、せっかくなので般若心経を唱えておきました。

摩耶山は昔から山岳信仰の対象になっていたらしいから、訪れる価値あり!

 

穂高湖

 

掬星台から北へ2kmほど進むと、人口湖の「穂高湖」があります。

水質は綺麗とは言いがたいものの、ところどころ自然の情緒が残っていて落ち着く!特に人も少ないので、まったり昼寝するには最高の場所ですね。

ちなみに、登山道の途中にあった分岐の「トゥエンティクロス」を正規ルートで進んでいくと穂高湖に立ち寄ることになります。

 

 

湖周辺にある道を通って、グルっと回ってみる。

 

 

湖を眺めていると、なんと浅瀬に50cm以上もありそうなブラックバス3匹を発見!

しかも写真撮影のために近寄っても、全然逃げようとしない・・・。

時期的に、おそらく産卵(スポーニング)の時期で産卵床を守っているから逃げないのか?それにしても3匹で固まっているのはまた不思議ですね。

 

 

この日はほとんど一睡もせず登山に挑んでいたため、あまりの気持ちよさから穂高湖のベンチで爆睡!

結局、13時半から16時半までずっと爆睡してました。(笑)起床後、目の前に釣りをしているおっちゃんが居てビックリした。この場所って釣りしていいんだろうか。

さて、十分休めたので阪急王子公園駅を目指して下山しましょう〜。

 

上野道〜虹の駅〜阪急王子公園駅

 

17時14分、一旦掬星台へと立ち寄って帰路へと進みます。

こちらも新神戸ルートと同じくいくつか分岐があるんですが、今回は「上野道」という阪急王子公園駅へと続く登山道を進んでいきたいと思います。

 

 

ちなみに、掬星台の展望台近くに阪急六甲駅へと続く登山道も発見しました!

こちらはこちらで楽しそう。次回来たときはこっちから帰ってみよう。

 

 

上野道から、まずは石段を進んで下っていきます。

 

 

途中、「弘法大師」が起源らしい清水が湧き出る場所へ!

手で掬って飲んでみたけど、冷たくて非常に美味しい・・・!帰りは飲料なしでも、容器のペットボトルさえ持ってれば水を汲めるので問題なさそう。

[wc_row] [wc_column size=”one-half” position=”first”]

[/wc_column] [wc_column size=”one-half” position=”last”]

[/wc_column] [/wc_row]

過去に火災で消失してしまった、「天上寺」を通って長い石段を下ります。これ、登りだと相当大変そう・・・。

 

 

登山道の途中にある、絶景を楽しめるベンチ。摩耶山はところどころに休憩所があるので、登山初心者でも特に疲れずに帰ってこれますね。

 

 

ベンチを過ぎると、分岐。左が阪急王子公園駅へと進むルートで、右へ進むと阪急六甲駅に行くことができます。

 

 

登山道を出て、摩耶ロープウェイ駅の「虹の駅」に到着!

3つあるうち、真ん中の駅ですね。もちろん本日は休業日らしいので開いておりません。

 

 

徐々に標高が下がってまいりました。絶景を眺めながら登山道を下っていきます。

 

[wc_row] [wc_column size=”one-half” position=”first”]

[/wc_column] [wc_column size=”one-half” position=”last”]

[/wc_column] [/wc_row]

登山道の入り口までもうすぐ!阪急王子公園駅への最後の休憩所で一息置いて、帰路につきます。

 

 

登山道の途中にある、有名な鉄棒。唐突に現れるので、ビックリします。しかも、明らかに大人向けでめちゃめちゃ高い位置にあるし・・・。

 

 

登山道の途中、集団で歩いているイノシシを発見!

もうちょっと進むと人家があるんですが、まさかこんなところで大量のイノシシを見かけることになるとは・・・!全部で6匹ほど見かけました。

 

 

登山道から舗装路へ出て、ようやくゴールです!疲れたー!あとは駅まで歩くだけ。

 

 

阪急王子公園駅へたどり着いたころには薄暗くなってました。さすがに穂高湖で爆睡しすぎたか・・・。(笑)

無事に駅まで戻ってくることができて良かったです。おつかれさまでした!

 

おわりに

というわけで、以上登山初心者による「神戸・摩耶山登山レポート」でした!

神戸三宮からも気軽にアクセスでき、ルートを選べば初心者から中級者まで幅広く楽しむことができます。

安全に気をつけていればファミリー・カップルで登山も可能なので、ぜひ挑戦してみてください!

六甲山最高峰も登山したことがありますが、摩耶山もなかなか楽しめました。次はぜひ、違うルートで挑戦してみます。

 

それでは!