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初心者でも気軽に縦走登山!「須磨アルプス」に挑戦【須磨浦公園〜馬の背〜板宿】

 

自宅(西宮)近くにある”関西の低山登山”にハマっている最近ですが、今回はいつもとは少し違うコンセプトの山に挑戦してみたいと思います。

それが、「須磨アルプス」と呼ばれる六甲山系の縦走ルートで、神戸から15分ほどでアクセスできる低山にも関わらず、「馬ノ背」を中心にスリル満点の岩稜地帯を通ることができます!

今回は、登山初心者が「馬ノ背」を含む須磨アルプスに挑戦してみたいと思います!ぜひ登山の参考にしていただければ。

 

須磨アルプス縦走登山の概要と所要時間

 

須磨アルプスは、山陽須磨浦公園駅から鉢伏山(はちぶせやま)・旗降山(はたおりさん)・鉄拐山(てっかいさん)・栂尾山(とがおやま)など須磨・垂水・神戸市エリアにある低山を縦走するのが基本ルートとなります。

途中、「馬ノ背」と呼ばれる断崖絶壁の岩稜地帯があり、これを持って「須磨アルプス」という名が付けられています。神戸から15分ほどでアクセスできる裏山ながら、低山でもスリル満点で人気のエリアです。

それに、これほど都市から近いエリアで縦走を体験できる場所って、なかなかないですからね!合計で3時間もあれば攻略することができますよ。

 

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【今回選んだ登山道と所要時間一覧】

山陽須磨浦公園駅→(20分)→鉢状山上駅→(7分)→鉢状山頂→(5分)→旗降茶屋→(14分)→鉄捉山頂→(23分)→高倉台→(43分)→栂尾山頂→(14分)→横尾山頂→(22分)→馬ノ背→(30分)→東山山頂→(31分)→板宿八幡神社→(15分)→山陽板宿駅

icon-arrow-right 須磨アルプス縦走登山にかかった時間:合計224分(休憩含む)

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登山口へのアクセス

 

須磨アルプスは駅前すぐに登山口があるので、よほどのことがない限り迷うことがなく楽です。

自宅の西宮を出発して、三宮を経由して山陽電車に乗り換えて「須磨浦公園駅」にやってきました!三宮からなら、15分もあれば来ることが可能です。

 

 

須磨浦公園駅から出て、駅前広場を西に進むとハイキングルートが見えます。

あたりには進路へ向かう道がたくさんあって、階段から進まなくともどの道からでもたどり着けるようになっています。

とはいえ、徒歩なら一番の近道になるので階段を登っていくといいでしょう。

 

須磨アルプスへ、登山開始!

登山口〜鉢状山頂〜旗降茶屋

 

いざ、須磨アルプスを縦走登山するために進んでいきます!

昨日は大量の雨が降っていたんですが、これから向かう「馬ノ背」は低山にしては非常に危険な花崗岩エリアになっていて、雨だと滑落の危険性が増してしまいます。

そのため、日光で蒸発するであろう午後から登山することに。過去には滑落で死亡事故も発生しているようなので・・・最大限の注意を払って登山していきます!

自身も山道で盛大にずっこけて携帯をぶっ潰した経験があるからわかりますが、特に岩場で雨が降ると極端に滑りやすくなるため、できれば延期するなり午後から登りなりしたほうがいいですね。

 

 

ハイキングルートの長い階段を登っていくと、須磨裏ロープウェイの「鉢状山上駅」に到着。

短い区間ですが、階段を登らずともここまで上がってくることができます。なお今回は平日にアクセスしたんですが、普通に昼間でも運行していました。

 

 

この駅には展望台があって、須磨・神戸エリアの素晴らしい絶景を堪能できます!海が綺麗だー!

須磨浦公園から登ってきているので、ちょうど目の前に須磨海釣り公園が見えます。奥には須磨浦漁港、夏場には定番の須磨海水浴場も見えます。いい景色。

 

 

再び少し階段を登ると、「須磨浦展望閣」という休憩所・展望台・喫茶店などのある施設がありました。

須磨アルプスは日頃から人の往来が激しいのか?平日でも普通にお店が開いてますね。

周辺には登山客ではない、一般の観光客も何人かいました。休日にはかなり混みそうな感じ。

 

 

展望閣を過ぎると、すぐ「鉢状山頂」(標高:260m)にたどり着きました!須磨アルプス縦走をする場合、まず最初に目指すべき頂点になります。

 

 

鉢状山以降、ハイキングルートから急に登山道に。道は整備されているので非常に歩きやすいです。

 

 

行楽シーズンや土日に喫茶をふるまう、「旗降茶屋」へ到着。

標高も250m以上あるので、ここでもキレイな景色が堪能できます。今日は営業していなかったので、次へ進みますかね。

 

鉄拐山頂〜高倉台〜栂尾山頂

 

再び、次の山を目指して縦走していきます。

基本的に、最後のルート(東山山頂以降)以外は全て「六甲山全山縦走路」と同じ道を進んで行くので、この看板なり表示のとおり進んでいけば迷うことはありません。

この全山縦走ルートは今回の須磨アルプスも含めて、合計で50km以上の六甲系山道を1日で達成するルート。いつか挑戦してみたいですね!

 

 

途中の高台から眺める景色。こっちは海側ではなく、日本海側を眺めています。さすがに海は見えないか^^;

 

 

今回は5月末、午後から登山をしているのでなかなか日差しが厳しいですが、登山道の多くが日陰になっているので涼しくて快適!

途中何人かの登山者とすれ違いましたが、何も荷物を持たず、完全に普段着+スニーカーで歩いている人もいました。(笑)

この後の馬ノ背はともかく、ほとんどの道は安全で普段着で挑戦することも可能ですね〜。

 

 

須磨アルプス第二の目的地、「鉄捉山(てっかいさん)」(標高:234m)に到着!

山頂から、須磨海水浴場がバッチリ見える素晴らしい眺望。

 

 

鉄拐山を越えると、休憩所と平日もお茶をふるまう「おらが茶屋」があります。残念ながら、時間帯が悪かったようで今回は開いてませんでした。

ちなみにこの建物の3Fには展望台もあり、周辺も景色を眺めることも!ただ立地が悪くて微妙でした。(笑)

トイレもあるので、必要な人は寄っていくように!なおこれ以降、高倉台周辺のお店を除いてトイレはないので要注意。

 

 

おらが茶屋を越えると、一度長い階段を下って山を降り住宅街を抜け、再び次の山に入っていきます。アドベンチャー感があっていいなぁ。

 

 

高倉台」と呼ばれる、マンションが集うニュータウン。ちょうど小学校の下校時刻だったようで、たくさんの小学生が行き交ってました。

なお登山の解説書によると、人が多く行き交うために「登山者の持つ鈴の音」がうるさくて苦情が発生するケースもあったようです。気をつけなければ・・・!

 

 

途中にはスーパーもあるので、食料の調達も可能!

 

 

住宅街を抜けると、再び次の山を目指して登山道に入ります。

途中には美しい花が咲き誇る場所も。(何という品種だったっけ・・・。)

 

 

頂上を目指して、長い階段を登ってゆく。これはなかなか体力を奪われる・・・。

 

 

反対側を眺めると、先ほど降りてきた鉄拐山と高倉台の住宅街が見えます。

 

 

長い階段を抜けると、いよいよ須磨アルプスの核、「馬ノ背」を彷彿とさせる花崗岩がちらほら現れました!

さぁ、一番のメインディッシュまであともう少し。

 

 

階段をのぼってゆくと、「栂尾山頂」へ!高台もあって、周辺の景色を眺めることも可能。

展望台の下にはベンチもあったけれど、さっさと馬ノ背へ行きたいので進むことにします。

 

横尾山頂〜恐怖!断崖絶壁の馬ノ背

 

栂尾山から何度か登山道を上り下りして、須磨アルプスで最も標高のある「横尾山」(標高:312m)に到着!

残念ながら木々が生い茂っているので景色は微妙ですが、まぁ馬ノ背で嫌というほど見れるからいいとしよう。

 

 

いよいよ、花崗岩の急坂を鎖をつたいながら降りていく。この時点で夕方になっていましたが、前日の雨はすっかり乾いていたので良かったです。

雨で濡れて無くても、岩の上に砂利が溜まっているので普通に滑る!スニーカーだとさらに滑ると思われるので、要注意。

 

 

おぉぉ!!!いよいよ「馬ノ背」のお出ましだ!まずは岩場に降りるため長い階段を下っていく。

 

 

途中、足を踏み外してズリズリとプチ滑落を体験しつつ、全身を使ってしがみつき上ってゆく。

一応、登山道の案内板は設置されていますが、整備された道があるわけではないので危険な場所に足をふみいれそうになります。

自身も最初、通るべき道がわからずかなり危険なルートを通ってしまったので、要注意です。^^;

 

 

登山というよりは、もはやロッククライミングですね!

両手を使って必死にしがみつかないと滑っちゃうので、両手は常にフリーな状態にしておいたほうが吉。

可能なら登山用のグローブか、軍手があると手を切る心配も少なくなると思われます。

 

 

これぞ馬ノ背!という両側が断崖絶壁になった道。

ここも相変わらず砂利が溜まっているので、滑り止めのついた登山靴でも普通に危険。

低山でもこれほどのスリルを味わえるとは!夕方近くにはさすがに周囲に人もいなかったので、存分に楽しんで後にしました。

 

 

馬ノ背を少し離れて眺める。こんな場所人間が通れるとはとても思えない・・・普通に険しい山そのものですやん。

 

東山山頂〜板宿八幡神社〜山陽板宿駅

 

さて、今回の見どころも過ぎたので帰路につきましょう。馬ノ背を過ぎたところにある「東山山頂」から街に降りておきます。

この場所からはいくつかルートがあって、

  • 妙法寺駅方面へ向かうルート
  • 板宿駅方面へ向かうルート

の二つがあります。

駅までの距離が短いのが妙法寺ルート、三宮方面へ向かいたいなら板宿方面へ向かうのが正解。板宿方面へはしばらく山道が続いているので、今回は後者を選びました。

・・・が!一応案内板はあるものの、文字がかすれていて非常に見づらくなっていること、またどうしてもトイレへ行きたくて焦っていたこともあって見逃しており、妙法寺方面へ向かってしまいました。

 

 

山道から降りてきたけど、こっちは目的地である板宿駅方面じゃないんですよね。近くの公園にあるトイレで急遽を用を済ませてから、再び東山山頂に戻ることに。(笑)

 

 

東山山頂から各駅方面へ向かうときは、写真を参考にしてみてください。一応案内板に「板宿」とは書かれているものの、微妙に文字がかすれている・・・。

板宿へは海を見ながら降りていくことになるので、方角さえ覚えれば間違えることはないかと思います。

 

 

30分ほど登山道を下って、長い階段に出ました。右へゆくと、すぐ街にたどり着きます!

 

 

登山道を出て左へ行くと、「板宿八幡神社」を発見。

今回無事に登山できたことに感謝しつつ、不眠状態なので軽く仮眠することに。

 

 

夕日に照らされた板宿駅周辺の街。30分ほど眠りこけていました。

 

 

再び15分ほど歩いて、板宿駅周辺の商店街に到着!これにて須磨アルプス縦走登山終了です!

今回は午後からの登山で、時間も3時間ほどと短めですが、長い階段が多かったのでなかなか疲れました。帰ってゆっくりするかな〜。

 

おわりに

というわけで、以上「須磨アルプス縦走登山」の登山レポートをお届けしました!

初心者でも簡単に縦走を体験することができ、三宮から15分もあれば登山口までたどり着くことができます。途中には名勝の「馬ノ背」もあって、なかなかスリルを味わうことができました。

関西の低山で同じような山は一つとないので、ぜひ六甲山など代表的な山を登り終えたら、須磨アルプスにも挑戦してみてください!

 

それでは!