昨日は第88番札所・大窪寺を出発して、第88番・第87番札所の2つのお寺を回ることが出来ました。女体山の山越えがかなりキツかったので、こんなものでしょう。
本日はさらにキツイ山、八栗と屋島の2つを越えて、最終的にはなぜか泊まる予定のなかった遍路接待所「善根宿」に宿泊することに。
全く予想してなかった展開がやってくるのが旅の面白さ!これだから旅はやめられません。
旅の蚊対策は大切です。
おはようございます!よねすけです。
今朝は志度寺のすぐ側に設置してある、ユニバーサルトイレのベッドにて起床しました。本来トイレで寝るのはマナー違反なわけですが、色々と理由がございました。
普段、荷物を減らすためにテントを持参せず寝袋だけで野宿しているんですが、蚊が発生すると当然顔を襲われるわけです。
対策として薄い服を顔にかぶせていても、服の上から刺されておでこがボコボコになりました。蚊対策を怠っていたためです・・・真剣に考えなければ。
参考記事:【害虫】旅先での「蚊」対策を真剣に考える。蚊の撃退に便利なアイテム5選。
蚊の猛攻を受けて気分はナーバスですが、久しぶりの海を見るとテンションが上がります!
泳ぎたい!
午前6時に起床したので、まだ第67番札所・志渡寺は営業開始していません。
なので、軽く朝飯を済ませておきます。遍路を初めてから不思議と腹が減らないので、これだけで十分です。
持ってきた食料も少量だったけど、まだ一銭も食べ物に払ってませんね。(笑)
第86番札所・志度寺
朝の7時になったので、早速志度寺へ駆け込みます!
前日は志度寺にすぐ近くで野宿をしていたので、営業開始と同時に入ることができました。
ちなみにお寺によって扉を閉めるところと夜の間も開放してあるところの2種類があるので、後者の場合は許可を取って野宿することもできるし、営業開始前に参拝に来ることも可能です。
志渡寺は五重塔の存在感がすごいですね。
今日は昨日と違って先へ先へと進みたいので、早めに切り上げて出発いたします。
途中、お遍路用の休憩所がありました。ここでは夜間の利用はNGみたいです。
平日なので、当然ながら地域の住人たちは大抵が仕事に出掛けています。そこを、遍路である自分が一人歩いてゆく。
もう1年以上も旅しているけれど、この不思議な気分は抜けません。地元民と時間の経過速度が違うと、全く別の世界に住んでいるように感じるものです。
志渡寺・奥の院。次の札所へ向かっているときに偶然発見いたしました。
この場所には密教では珍しい像を祀っているそうだったけど、よくわからなかった。
参拝したので、次へゆきましょう。
激闘!第85番札所・八栗寺の激坂!
しばらく遍路道を進んでいると、道の駅源平の里むれに到着!
歩き遍路中は、自転車日本一周中以上に道の駅の存在がありがたく感じます。
この場所にも遍路用の休憩所があったので、蚊の猛攻で寝不足状態だった体をしばらく休めました。ありがたい。
さて、これから第85番札所・八栗寺へと向かいます。
八栗寺は次の札所である第84番札所・屋島寺と並んで平野から突き出た五剣山の麓に建てられてるので、歩き遍路の場合は坂を登って行かないといけない。
まだ昨日の女体山の疲労が抜けていない。キツイ!
八栗寺へと向かう一本坂は、やがて激坂へと変化してゆく。勾配21%ってなんやねん!(笑)
日本中にこれ以上勾配のキツイ場所はたくさんあれど、標識で表示している場所って本当に少ないんじゃないかと思います。
途中、バテながら這いずるようにして登ってゆきます。
体中がヘトヘトになりながらも、大した休憩もなく無事八栗寺へと到着することができました。
随分と高所にあるお寺ながら、敷地が広く寺の後ろに五剣山がそびえ立っているので、大変な威厳を放っていますね。
ゆっくりと参拝を済ませ、ちょうどお昼時になったので飯を食べます。ここでも少食です。
するとバスで遍路をしているというおばちゃんとお話することになり、30分ぐらい遍路について話してました。知らない人と話すだけでこんなに楽しいなんて。
帰り際、アメちゃんを頂きました!感謝です!
また大抵のお寺では遍路用にお茶を接待しているらしく、専用の機械が置いてあったのでいただきました。ありがたい。
高台にて座り続ける弘法大師像。いい景色ですなぁ、お大師さん。
その後、遍路道を使って山を降りていきます。遍路道は大体どこもこんな感じです。
帰り際に発見した、勾配27%の下り坂!なんじゃこりゃ!さっきより勾配あるやないか!
こんな表示、初めてみたよ・・・勾配27%って、日本の激坂TOP10に入るレベルですよ。たぶん。
この激坂。気を抜くと雪だるまのように転がってゆきそうですな。
次の札所へ向かう道で、遍路用の休憩所「仁庵」さんを発見し招いていただきました。
10年以上運営されている遍路用の休憩所らしく、歩き遍路の大半はこちらに寄っているそうです。
この暑い中でのお接待、本当に嬉しい!奥さんはすごく目が澄んだ人で、話しているうちに気づいたら1時間ほど経過していました。楽しすぎです。
感謝ですー!再び札所を回るため、出発。
超激坂、勾配30%の第63番札所・屋島寺の洗礼
次は、奥に見えるソフトモヒカンのような出っ張りのある山・屋島へと向かいます!
屋島といえば源平合戦しか思いつかないけれど、次の札所はこの場所にあります。
また坂を登るのはおっくうだけど、行きましょう。
義経の弓流し!有名な源平合戦の石碑などがあちらこちらに散らばっております。
屋島寺!
「逆打ちは案内がないから大変だ」と良く言いますが、順打ちの順路同様に石碑や看板で方向を記してくれていることが多いので、現代においては難易度も下がってきていると思います。
ただ、遍路の石碑は指で丁寧に案内してくれているものの、「一体どっちやねん!?」という中途半端な角度を向いていることが多く、混乱します。
しばらく遍路道を進むと、源平合戦で有名な佐藤継信の墓を発見いたしました。
義経の家臣で、平家追討の名を源頼朝から受け京へ向かうことになったが、一人で挙兵しようしたために滞在していた奥州・藤原秀郷が「佐藤兄弟も連れてゆけ」ということで、弟とともに戦場に立つことになった。
戦場で義経と平家方の有名な武将が弓合戦で戦っていたときに、相手が弓の使い手だったため危うくやられそうになったところを継信がかばって戦死した。といった関わりがあったような。
で、ここから先へゆくと、いきなりとんでもない激坂へと突入します。なんじゃこりゃ!!!
この激坂はどう考えても坂ですらなく、一種のアトラクションですね。本当にありがとうございました。
標識はなかったけど、30%以上勾配あるんじゃないかな?マジキチですね。
あまりにも急な坂をひたすら登り続け、途中何回か立ち止まって休憩しながら、ようやく頂上に辿りつきました。本当、この坂はおかしいよ。
標高は300m程度と大したことはありませんが、短距離であの勾配で一気に坂を駆け上がっていくために、あっという間に体力が削られています。俗にいう「遍路ころがし」ですね。
なんとか、納経時間が終わる前に第84番札所・屋島寺へようやく到着いたしましたー!
漆塗りが非常に美しい。疲労しきったあとは、お寺がより神々しく感じます。仏仏しく・・・かな。
歴史を感じる、立派な建築。こういう場所でお経を唱えていると、なにやら知らないところに吸い込まれそうになります。これも一種のお経効果か。
屋島寺から見降ろす、高松市の町並み。いい景色ですね。これだから山はいい。
これだけ登ってくると、本当に感慨深いですね。
で、今日は次の札所の近くまで歩いて野宿をしようとしていたんだけれども、ベンチで休憩しているときに偶然フォロワーさんに声をかけていただいて、「この先の善根宿に泊まったら?」ということに。
善根宿は遍路用の接待宿のことですが、こういう場所って大抵早めに予約しないといけないんですよ。
もう時間も遅いし、僕は予定を組んでカッチリ時間どおりに行動できないので諦めてたんですが、その場所は時間フリーとのこと。で、
この日はなぜか善根宿で宿泊させていただくことになりました。
めちゃめちゃありがたいですし、急な展開すぎてしばらく頭が追いつかなかったです。展開がオモシロすぎるw
善根宿のことは明日、書くことにします。今日はさっさと寝ます!おやすみなさい!
今日の走行ルート
※へんろ道を通っているので、実際のルートとはかなり異なります。簡単に参考まで。