今日も再び岩手の酷道を進みつつ、陸前高田へと走り抜ける!
偶然の出会いがあって、陸前高田に住む人のお家に泊めさせてもらうことになりました。
震災の現場を見るだけでは何もわからないからね・・・じっくりお話を聞くことにしよう。
昨日の記事:【日本一周】東日本大震災の被災地を行く。当時の時間をそのまま刻む時計。
雨宿り
昨日は、無人駅前のスペースにて宿泊。
本来は駅内で寝る予定だったんだけど、休憩所内にも関わらず大量の蚊に襲われ撤退。
マジでこいつら、なんなんだ・・・。
おはようございます。公共施設の前で寝ているというのに、起きたら9時半でした。
慢性的な寝不足に陥っているので、目覚ましを設定していてもこうなる。普通のサラリーマンは色んな意味で99%無理ですな。
こうなるから、できれば人目につかないところにテントを張りたいのです。
今日も朝から雨が降り続いている。一部の荷物が濡れてしまった。。。
排水口から水が流れだし、テントの床面もビショビショ。またカビと臭いに悩まされそうだ。
天気のいい日に乾かしておかないと。洗濯物も溜まってきた。
食パンやらなんやらの食品を食べた後、朝からコーヒーを。
早く出発した方がいいかなぁと思ったんだけれども、未だに雨が降り続いているので。
てか意外にここ、人通りが多いんだな。停滞は出来ぬな。。。
「雨止まないかなぁ」と思ってまったりしていると、地元に住むおっちゃんが話しかけてきた。
ちょうど、先にある温泉に行く予定だという。震災のことに着いて話してくれた。
おっちゃんによると、この駅の屋根の上まで車が流されたという。つまり全面浸水。
線路も一部流されてしまったので、新設。泊まったスペースやトイレも大変新しいものだったのだけれど、全部流されてしまったんだね。
「これ、プレゼント」と、カフェオレと飴を頂いてしまいました。感謝!
この辺で、普段愛用している電気シェーバーを紛失していることに気づく。
マジかよ!一眼レフといい、高級品ばかりが破損していくな。
これが無くても生きてはいけるけど、肌が弱い自分としては必須レベルなんだよ。髭生えていると浮浪者にしか見えないしさ。どうしよう・・・。
とりあえず、この場に留まっていても仕方がないので、先へと進みます。
時刻はお昼を過ぎている。今日は陸前高田辺りまで進めればいいかな。一応道の駅があるらしいけど、一度流されたらしいので復興しているかどうかはわからない。
ま、進めばなんとかなるでしょう。ということで、日本一周124日目のスタート!
偶然の出会いと地獄の峠
駅に留まっていたときから雨が降っていたので、雨に濡れながら進む。
酷道45号線は相変わらず健在で、馬鹿みたいな坂をゆっくり漕いでく。
この国道・・・本当に、ただの凶器だよ。狂気だよ。
雨が降り続けるなか峠を越えて、道の駅さんりくへと到着。
レインコートを着ていても汗で濡れるので、全身ビショビショだ・・・。
とりあえず、端っこのほうで休憩。
上着を脱いで休憩していると、地元のおっちゃんが話しかけてきた。
陸前高田に住んでいるそうなので、話を聞いてみた。やっぱり、ほとんど流されてしまったらしい。
話をするうち、「よかったら、家来る?」と神の一声が。
マジっすかー!ちょうど寝床に困っていたし、何より陸前高田の住人とじっくり話をしたかった。
当然ながら2つ返事で「はい!」と答える。気分はウキウキだ。
先に車で戻っているそうなので、とりあえず追いかけないとな。
陸前高田まで20kmくらいだけど、まだまだ峠は健在だからなぁ・・・。
道の駅のトイレ上に佇むツバメたち。巣立ち遅すぎねぇ?
掃除のおばちゃんが、目をキラキラさせながらツバメの話をしてきた。
「うんちをするとき、不衛生にならないようお尻を外に向けるのよ」って、イケメンアイドルを見た大阪のおばちゃんみたく熱弁してきた。そ、そうなのか・・・。
愛称は「うんこたれ」らしい。
うんこ落下被害から道の駅を守るため、巣の下には新聞紙が設置されていた。
なんというか、掃除おばちゃんの愛を感じた瞬間であった。
道の駅で軽くブログを更新したあと、再び坂を上ってく。
途中で雨は止んでくれたのだけど、それでもしんどいわ・・・。
途中の都市に到着。
山間部はアップダウンが無茶苦茶激しいけど、都市部はフラットで走りやすいんだよな。
1Fと2Fが流されてしまったカラオケ店。
鉄筋がむき出し・・・凄まじい状態。
まだまだ上るよ。もうこの辺で、本気で岩手県が嫌いになってきたw
普段なら「あと10kmしかない!」とぶっ飛ばすところだけれど、この酷道において10kmの距離は半端じゃないのだ。
ルートによっては、たった10kmを走るのに1時間もかかる。過酷すぎ・・・。
最後に、トドメの「急勾配」の看板。ああ、もう岩手は嫌だ。
公共交通機関を利用しても、岩手には近づきたくないよ。
坂長すぎだわw
なぜか坂の頂点にパチンコ屋みたいな施設があった。なぜこんなところに・・・。
ああ、ようやく坂を上り終わったぜ。死ぬわ!
左の警官が怖すぎ。
陸前高田市に到着!あー、ようやく到着したよー・・・。
この看板以降は、下り坂らしい。ああ、今日はこれ以上坂を上らなくても大丈夫そうだ。。。
陸前高田の様子。色んなものが流されてしまって、何もない状況。
あちこちに仮設住宅が建設されていて、震災から4年経過した今でも何も進んでいないことがよくわかる。
当時のままの状態で残っているマンション。
傍に海があるから、モロで正面から津波を受けたのだろうな。
その後、すぐに道の駅で会った”新沼さん”のお家に到着。
津波に遭いながらも、崩壊した1F部分を修復しながら暮らしているらしい。すごい!
近くの飲食店で、ご飯を奢ってもらいました。感謝!
陸前高田にファーストフード店はないけど、地元のお店ならちょこちょこあるそう。
夜は震災の状況なんかを話しあいつつ、ソファで寝させてもらいました。
あれだけの巨大地震と津波に遭いつつも、徐々にではあるが復興しているみたい。
周囲を見る限りは、最低限の衣食住は確保できているようだ。それだけでも、少し安心したな。
その後、お互い眠いということで、早めに寝ることに。
「そろそろ携帯を変えたい」ということで、明日は機種変の付き添いに行ってきます。
まぁ、デジタルネイティブ世代ですからね。協力できることはこれくらいしかないんだけど。
じっくり陸前高田の様子を見つつ、気仙沼方面に進んでいきたいと思います。
それでは!
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