世界中で27%ものサイト運営者が使用している「WordPress(ワードプレス)」ですが、高機能な一方で必要なセキュリティ対策を行わないとハッキング被害を受けやすい、という脆弱性も。
セキュリティ対策を行う方法は様々あるものの、一般的に解説されている方法は少し難易度が高く、導入にハードルを感じてしまうのも事実。
今回は、初心者ブロガーでも導入できるよう「ボタン一つでWordPressのセキュリティを大きく強化できる方法」をまとめてみました!ぜひ、セキュリティ導入で難しく感じた方は参考にしてみてください。
WordPressはハッキング率に遭う確率が高いCMS
無料ブログと比べて性能が優れているWordPressですが、「世界中に利用者が多い点」「ソースコードが公開されているオープンソースである点」などの理由で、ハッキング被害に遭いやすいデメリットも。
脆弱性が発見された場合には対策されたバージョンが公開されるので、初歩的なミスがなければハッキングされる確率は低いものの、必要な対策を行わなければ被害に遭ってしまいます。
実際にハッキングに遭ってしまうと、悪質サイトへのリンクやスパムメールの踏み台サーバーとして利用されたり、最悪の場合サイトを破壊されてしまうことも。考えただけでゾワッとします・・・。
▼WordPressの公式オンラインマニュアル「WordPress Codex」にハッキング時の対処法が掲載されています。
具体的なセキュリティ対策としては、ID・PWが記載された「wp-config.php」への閲覧遮断、 ファイルのパーミッション変更等が有名ですが、いずれも初心者ユーザーにはややハードルが高め。
しかし!専門知識がなくとも、ボタン一つで導入できる「セキュリティ対策プラグイン」を使えば広範囲のセキュリティ対策を行うことができます!
ネット上に公開されている時点でハッキング被害をゼロにはできませんが、セキュリティ対策を行っておくことで被害を防ぐことが可能。即導入できるので、今すぐやってしまいましょう!
WordPressを導入したらやっておきたいセキュリティ対策
WordPress・プラグイン等を常に最新バージョンにアップデート
最も効果的で素早くセキュリティ対策を行う方法は、WordPressの最新バージョンがリリースされたタイミングで素早く更新することです。
脆弱性が発見されたバージョンでも、必ずセキュリティ対策を施したバージョンがリリースされます。アップデート作業が行われなかったことが原因でハッキングされた事例が多いです。
WordPress本体だけでなく、インストールしたプラグイン・テーマも頻繁に更新することにより、常に高セキュリティ状態を保てるようになります。
ID・パスワードを難解なものに設定
これもWordPressに限らず基本的な対策になりますが、ID・PWを簡易的なものに設定しているとハッキングされる可能性が高まるので、難解な文字列を設定すべきです。
機械的に文字列を生み出し、総当たりで認証突破する「ブルートフォースアタック」が有名で、簡易的なID・PWだと突破されてしまう可能性があります。
WordPressの認証に成功されると、内容の書き換えだけに留まらずブログごと破壊される可能性があるので非常に危険。複雑な文字列を設定して対策しておくことが大切。
万能セキュリティ対策プラグイン「All In One WP Security & Firewall」の導入
WordPressで必要なセキュリティ対策は多岐に渡り、管理画面の制御やデータベースの保護など、必要な対策を全て行うのはハードルが高め。
しかし!万能なセキュリティ対策プラグイン「All In One WP Security & Firewall」を導入しておけば、ボタン一つで必要な対策をほぼ全て行うことができます。
完璧・・・とまでは言いませんが、最低限このプラグインさえ導入して最新バージョンに更新していれば、ハッキング被害を大幅に抑えることができるのでインストールしておきましょう。
- WordPressのログイン情報をソースコードから削除
- スパムコメントを防ぐ
- 複数回ログインに失敗した際にロックさせる
- 一定時間経過後に強制ログアウト
- データベースの接頭辞を変更
- ログインページをwp-adminから変更
ログイン画面の二段階認証を設定できる「Google Authenticator」の導入
インターネットバンキングや仮想通貨取引サイトなど、ログイン時に携帯番号で認証を行う「二段階認証」が必須となっていますが、WordPressにも導入できます。
ログイン時にID・PWだけでなくSMS認証を行うので、物理的にセキュリティを高めることが可能になります。手元にスマホがなければログインできないので、セキュリティ的に非常に強力。
プラグインには、他サービスの二段階認証でも使用する「Google Authenticator」の専用プラグインから設定できます。簡単な設定ですぐに設定することができて、こちらも必須!
WordPressをバックアップできる「BackWPup」の導入
PHPを弄っていて万が一WordPressが真っ白になったときや、ハッキングでサイトが破壊された場合でも「WordPressのバックアップ」があれば復旧できる可能性が高まります!
専用のプラグイン「BackWPup」を使えば一定の周期で自動バックアップを取ってくれるうえ、一定期間が過ぎたデータは削除してくれるのでサーバーを圧迫しません。
ソースコードの他にデータベースも全てバックアップしてくれて、ボタン一つで復元できます。こちらもサイト運営には必須のプラグインなので、必ず導入しておきましょう!
おわりに
というわけで、今回は「WordPressですぐ導入できる、セキュリティ対策&必要なプラグイン」を紹介してみました!いずれも即時導入できるので、早速試してみてください。
ブログ運営をする最大のメリットは「書いた記事を資産化できる」ことですが、万が一ハッキングされてしまっては元も子もありません。
ハッキングされる確率は実際低いものの、何の対策も行わず放置していると乗っ取られてしまう可能性があります。必要な対策を行っておけば十中八九回避できるので、必ず導入しておくようにしましょう!
▼WordPressの基本的な使い方は全て「【WordPressの使い方】超初心者向け!ブログ運営に必要な全ての設定・操作方法マニュアル」にまとめています!
【WordPressの使い方】超初心者向け!ブログ運営に必要な全ての設定・操作方法マニュアル