マウンテンバイクのキャリア(荷台)選択って大変ですよね。通常の自転車のように取り付けることができないので、サスペンションに直接固定するモデルを探す必要があります。
現在所持しているMTBはタイヤ経が29インチでディスクブレーキ採用のため、一般的なクロスバイクやロードバイクと特徴が大きく異なり、どのキャリアを選べばいいか全くわかりませんでした。
しかし!ネットで探していたところ、ミノウラから「29er・ディスクブレーキ対応のマウンテンバイク用のキャリア」が販売されていたではありませんか!見つけ次第、速攻で購入しました!
今回はマウンテンバイク用キャリア「ミノウラ MT-4000SF」のレビューと取り付け方法を紹介していきます。これから購入される方はぜひ参考にしてください。
ミノウラ MT-4000SFの特徴・スペックは?
- 重量:1.5kg
- 素材: スチール
- 耐荷重:10kg
- 対応サイズ:26インチ〜29インチ
- 付属品:9mm専用クイックレリーズ
まず最初に、MT-4000SFの特徴・スペックから紹介していきます。
冒頭で紹介したとおりマウンテンバイク専用のキャリアで、サイズも26インチから29インチまで対応しています。
フロントサスペンションとクイックレリーズに直接固定するモデルのため、ブレーキに干渉せずディスクブレーキでも取付可能です。
実際に取り付けてみた感じだと、重量が1.5kgもあるので非常に重く感じました。
スチール製なので、重いのも仕方ないかもしれません。万が一破損しても溶接出来ますしね。ただ形状が違うとはいえ、高級キャリアのチューブスキャリアが500gで耐荷重1.5kgなことを考えると、ちょっとキツイです。
この他にMTB用キャリアが存在しないので他の製品に乗り換えることも出来ないのですが、重量に関してはやはり不満です。ただし剛性は十分以上のものがあります。
MT-4000SFのメリット・デメリット
日本一周の途中で購入してから、半年間ほどMT-4000SFを使用してきました。
その間、特に破損等なく助かりましたが、実際に使いながら見えてきたことがいくつかありました。
なので、この製品をメリット・デメリット形式で軽くレビューしてみたいと思います。
【メリット】
- 唯一のMTBキャリアで29erでも取付可能
- スチール製なので破損しても溶接可
- 輪行時はコンパクトに収納可
- 剛性十分でガタツキや破損は特になし
【デメリット】
- 重量1.5kgが重すぎて辛い
- 価格がそこそこ高い(6千円程度)
メリットとしてはやはり複雑な機構のMTBで、さらに一般的ではない29er・ディスクブレーキでも取付可能なこと。
当初はそのような条件に対応するフロントキャリアは無いものと考えていたんですが、ちゃんと探したら一点だけありました。
またスチール製で万が一破損しても鉄工所で修理可能なこと、そもそも破損しないぐらいに十分な強度がある点が良かったですね。
デメリットは、重量がありすぎて荷物を軽量にしてもあまり意味がないこと。
そもそもMTB自体が重いのに、そこにこのキャリアが加わると道具なしでも20kg程度とママチャリと大差なくなってしまいます。
また他に選択肢が無い中で、6千円という値段は少し高いかなと。リアキャリアならディスクブレーキでもたくさん選択肢があるんですが、需要を考えても仕方ないのかもしれません。
MT-4000SFをMTBに取り付けてみた
これまでに何度も使っている状態ではありますが、実際にMT-4000SFをMTBに取り付けてみます。
まず最初にキャリアがバラバラな状態で届くので、組み合わせます。サイズ的にも大きめですよね。
キャリアが半分に分離しているので、合体させてネジ止めしていきます。この辺りは説明書を参考にしてください。
必要な道具は、
- 5mm六角レンチ
- プライヤー
です。一部、滑り止め防止のナットがあるのでレンチと素手では締められず、プライヤーが必要になります。
自転車日本一周旅行や、日常利用でも愛用しているGiant Rock 29erというモデルにMT-4000SFを取り付けていきます。
まずはフロントサスペンションにキャリアの金具を固定していきます。ちゃんとボルトを締めればかなりガッチリ固定されます。
ただし、後で細かい微調整をしたいので、この時点では仮留め程度に押さえておきます。
続いて、フロントキャリア側にも固定用の金具を取り付けます。
固定位置は自転車の大きさによってある程度可変出来るんですが、あらかじめキャリアを自転車に合わせてみて、大まかなサイズを測定した上で「ここだろう」という位置に固定します。
これも仮留め程度に留めておくと後々微調整が出来ます。
それぞれ金具が固定出来たら、次に自転車のクイックレリーズを外して付属のレリーズを用意します。
付属のレリーズを片方だけキャリアに通しておき、自転車に通します。
レリーズとキャリアを自転車に固定した様子。ちゃんと固定しておかないと、走行中にタイヤが外れて大変なことになるのでガッチリ締めます。
剛性に少し不安を覚える取り付け方ですが、5000kmほど走っても今のところ問題は発生していません。
最後に、サスペンションに取り付けた金具と本体を取り付けていきます。
この金具を取り付ければ終わりなので、最後に位置を微調整しながら本締めします。
無事、フロントキャリア「MT-4000SF」を取り付けることが出来ました!
29erまで対応のキャリアだけあって、全体的に大きめですね。
この大きさだからゴツさが合って良い感じですが、26インチのマウンテンバイクに取り付けると少しバランスが悪くブサイクになるかもしれません。
複雑な取付方法なので最初は困惑しますが、慣れればそこそこ早く取り付けることが出来ます。
おわりに
というわけで、以上マウンテンバイク専用のキャリア・ミノウラ MT-4000SFの紹介と取付方法について解説してみました。
マウンテンバイクでわざわざ巨大な荷物を積んで旅に出たいちう人は稀だと思いますし、サスペンションが付いている時点でいつ破損するかわからないので、長期間の旅には不向きです。
ただそれでも「オレはマウンテンバイクで旅に出るんだ!」という人もいると思うので、そういう方はぜひ本製品を購入して旅に出発してみてください。
マウンテンバイクだと後輪側に荷物を全て積載しても大丈夫そうですが、フロントにも分散させたほうが楽ですし、後輪側のキャリアに負荷がかかりすぎて破損することもあります。(経験済)
少し高い買い物にはなりますが、旅が快適になるのでぜひ購入されることをオススメします。
それでは!
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