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歩き遍路の基礎知識と必要な道具・ノウハウ全まとめ

 

四国八十八ヶ所巡礼といえば、やはり「徒歩」での旅を真っ先に連想しますね!お遍路さんは1年間で10万超もいると言われていますが、徒歩の場合は5000人程度と一気に少なくなります。

最近はお寺への道路が整備されていて、車やバスでお遍路をされる方が増加しています。遍路の最中も頻繁に見かけましたが、道中の出来事すべて含めて遍路旅だと考えれば、徒歩が最も充実しているのではないかなと。

ただ、徒歩となると食事・宿の確保や資金の問題もあり、二の足を踏んでいる人が多いかと思います。せっかくの休暇に旅に行くのなら、失敗したくないですよね。

そこで、今回は20歳で逆打ち歩き遍路の旅を達成した僕が、「歩き遍路に関する基礎知識と必要な道具・ノウハウ」を全てまとめて紹介したいと思います!これからお遍路に挑戦される方の参考になれば幸いです。

 

歩き遍路の基礎知識・魅力

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今更言うまでもありませんが、お遍路とはかつて弘法大師(空海)が修行してまわった、四国内にある八十八ヶ所の道場を巡礼することです。

1番札所から88番札所まで歩くと約1200kmもの距離となるため、徒歩で達成するのは簡単ではありません。特に年齢層が高めの方が多いですから、なおさら過酷です。

実際、20歳という若さがあったとはいえ、15kgのバックパックを背負って毎日30〜40kmも歩くとすぐにクタクタになりました。楽しそうという動機で始めましたが、完全に修行の様相を呈していましたね・・・(笑)

 

ただ他の移動手段と比べると視界に入る情報量が多いし、歩く以外にすることがないので、色々なことに思いを巡らせられるんですよね。

お遍路に対する価値観は様々だと思いますが、特に「お寺への巡礼だけでなく、そこに至るまでのプロセス」を重要視する人にとって、これほど楽しい旅はないのではないかなと思います。

他のお遍路さんに話を聞いていても、定年退職されて歩き遍路を始めた方は「歩きながら、これまで自分が生きてきてた70年の出来事を整理して懺悔している」という方もいらっしゃいました。

自分もこれからの人生を生きるにあたって、「どういう風に生きたいのか?他者・社会に何を与えたいか?」を徹底的に考えることができ、1年経った今は当時考えたことをベースに行動しています。

 

 

車やツアーでも時間が短縮できる・高齢でも問題なく遍路ができるなどメリットは多いですが、話を聞くと「ただ作業をこなしている感じだ」と答える人が多数いました。

歩き遍路を実現するためには、最低でも1ヶ月半という長期の休みが必要であり、多くの人にとって実現が難しいでしょう。それでも、退職した合間などに出かけてみる価値はあります。

「かつて弘法大師が歩いて道を自分も歩きたい!」という信仰心のある方にとっても素敵な手段ですが、そうでなくとも今後の人生において本当に貴重な思いができるので、僕としてはぜひ歩き遍路をおすすめしたいです。

 

▼歩き遍路をおすすめする理由を詳細にまとめてみました。

歩き遍路の魅力って?20歳でお遍路の旅をして思ったこと【四国八十八ヶ所巡礼】

 

歩き遍路に必要な予算の目安

 

「歩き遍路は、他の手段に比べて最もお金がかかる」というのが一般論です。「贅沢遍路」なんて呼ばれ方もしています。これから遍路旅を考えている方の場合、この点で躊躇されている方も多いのではないでしょうか。

自転車や車などの手段と違って、徒歩の場合は最低でも結願まで40日程度必要とするので、必然的に宿代・食費がかさんでしまうのが理由です。

当然、一泊数千円する宿に泊まり、毎日3000円近く食費に費やしていれば莫大な予算が必要となります。しかし!実際には「自炊・野宿」を中心にすると、10万円程度の資金があれば余裕で実現可能なんです!

 

もちろんテント・寝袋を持参しての歩き遍路はなかなか過酷なものがありますが、最大限遍路旅を楽しみたいのであれば間違いなく選ぶべきです。

夜間に自炊をしてご飯を食べつつ、コーヒーを沸かして飲んでいると「お遍路旅をしているなぁ・・・」という気分になります。

ちなみに、僕は合計59日間のお遍路で合計12万円程度の予算で達成することができました。

これはバックパックの購入など事前の準備資金を含んだ金額なので、道中の予算だけなら10万円以下でも楽々達成可能です。(もちろん納経代も予算に含んでいます。)

 

▼実際に歩き遍路をしてかかった予算を全てまとめてみました。

【保存版】59日間におよぶ四国歩き遍路に使った総費用・予算をまとめてみました!

 

歩き遍路に必要な道具とは?

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合計1200kmもの距離を徒歩で移動することになるので、当然頑丈な「靴」、それから荷物を運ぶ「バックパック」が最も重要な道具となります。

遍路道の8割は舗装路となりますので、登山靴だとかえって足を痛めるのでNG。いわゆるウォーキングシューズが一番クッション性能・耐久性ともに高くておすすめです。

バックパックの容量は旅のスタイルによるんですが、寝袋・自炊プランだと40L程度、寝袋・テントの完全野宿セットだと60L必要となります。疲労を考えると、15kgまでに抑えておいたほうが無難です。

 

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その他、旅をしながら生活するために3日分程度の衣服、洗面・洗濯用品、雨具、携帯は最低限必要となります。

またお遍路専用道具として、白衣、金剛杖、納め札、線香、ローソク、小銭、納経帳は最低限持っておいたほうが遍路旅を満喫できます。基本的に現地購入でOKです。

遍路道沿いにコンビニや大手スーパーなど何回も見かけることになるので、最悪忘れ物があっても現地購入すれば大丈夫です。常に僻地を歩くわけではないので、心配はいりません。

 

▼歩き遍路で必要な道具・装備については下記でまとめてあります。

【保存版】四国歩き遍路旅(野宿)に必要な装備・持ち物チェックリスト(完全版)四国歩き遍路の旅に使用する、全道具・装備品のまとめ

 

1日のスケジュールについて(目安)

これから歩き遍路を始める方には、どのようにして1日行動するかわからない方もいると思います。

朝起きてからお寺を周り、寝袋にくるまって寝るまでのスケジュールをまとめてみたので、よければ参考にしてください。

 

5:00〜5 :30 起床・準備(お寺の納経可能時間を考えて、早めに起床。ちょうど5時頃に日が昇るので、強制起床できます。)
6:00〜13:00 移動・寺巡り(朝6時に起床して移動を始めると、1日に13時間も移動に費やすことができ効率的です。メインの活動時間帯なので、極力移動。)
13:00〜13:30 昼食・昼寝(補給場所やお寺の位置関係で、昼食は少し遅めになることが多いです。昼寝しておくことで、後半のパフォーマンスを向上させられます。)
14:00〜19:00 移動・寺巡り(午後から再び歩き出します。この時間はあくまでサブ的役割なので、無理なスケジュールは取りません。)
19:30〜20:30 夜食・洗濯(地図で寝床を探しつつ、到着後に自炊・夜食を取ります。また3日に1回程度手洗濯を行います。)
20:30〜21:30 ブログ更新・情報収集(夜間の自由時間です。1日のブログ更新・翌日のルートを情報収集していると大抵時間がなくなります。)
22:00〜5:00 就寝(7時間も寝れば毎日30km歩けるので、しっかりと睡眠を取ります。どうしても休みたいときは、雨の日に合わせて1日停滞します。)

 

お寺で納経できる時間が「7時から17時」と時間が決まっているので、極力早朝に起きて朝一番から巡礼します。ゆっくり起きて昼から行動していては、到底終わらないためです。

しかもお寺によっては7時に訪れても空いていない・昼休憩を取っている・16時45分程度で閉まっている場所もあり、油断なりません。

お寺側の都合があるのはわかるものの、適当な対応をされる場合もあるので早め早めの行動が大切です。

 

▼遍路中の1日のスケジュール詳細については、下記で解説しています。

四国歩き遍路旅をしている人の、1日のスケジュールを公開します。

 

最後に

 

というわけで、以上「歩き遍路の基礎知識とノウハウ」について紹介してみました。

「お遍路」と聞くとなかなかとっつきにくい印象を受けますが、最近では信仰心がなくとも気軽な気持ちで挑む若者も増えているので、「面白そう!」と思えばチャレンジするといいですよ。

まだまだ過酷な道も多いものの、大抵の場所は綺麗に整備されているので、よほどのことが限り襲われる・怪我をするということはないです。もちろん、最低限の準備はしておきましょう。

 

当サイトでは歩き遍路に関する様々な情報を発信しているので、よければ参考にしてください!それでは。

 

▼実際に自身でチャレンジした歩き遍路旅行記はこちら

四国逆打ち歩き遍路旅行記

 

▼歩き遍路の必要な道具一覧はこちら

【保存版】四国歩き遍路旅(野宿)に必要な装備・持ち物チェックリスト(完全版)