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【四国遍路】2016年は逆打ちでご利益3倍!実は簡単な逆打ち歩き遍路

 

2016年の今年は、「逆打ちでお遍路をするとご利益が3倍になる」とニュースで言われていますね。

一方で「遍路道は順打ち用に順路が設定されているため、逆打ちだと道に迷いやすく困難だ」という言い伝えもあります。

本当かな?と思いながら実際に59日間かけて逆打ち歩き遍路の旅をしたんですが、全然そんなことはありませんでした!逆打ち遍路の由来と難易度について、実際の体験から書いてみたいと思います。

 

なぜ今年、逆打ちで遍路をするとご利益3倍なのか

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「今年逆打ち遍路をすると、ご利益3倍になる」という言い伝えは一体どこから来たのでしょうか。

その答えは、徳島県難所・第12番焼山寺という札所の近くにあります。

詳細は省きますが、伊予国に住む「衛門三郎」という人物がある日食料と宿を乞いてきた托鉢僧を追っ払ってしまい、それが災いとなって自身の子どもたちが次々に亡くなってしまった。

 

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悲しみにくれていたところ、ある日枕元に弘法大師が現れ、かつて追い払った托鉢僧が大師であることに気づいた衛門三郎は懺悔の気持ちから、四国巡礼の旅へと出発する。

巡礼を行ううち、自分自身がかつての托鉢僧と同じように人々に食料や宿を乞いていることに気が付いた。

「どうしても大師に会いたい」と二十回も巡礼をしたが会えず、逆打ちで回ってみたところ、先ほど紹介した阿波国(徳島県)の焼山寺の近くで倒れてしまう。死んでしまう間際に大師が現れ、これまでの非を詫び生まれ変わりを託して亡くなってしまった・・・。

 

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このような言い伝えが昔から残っており、今でも衛門三郎伝説として焼山寺の近くにある「杖杉庵(じょうしんあん)」に銅像とその由来が残されています。

なぜうるう年にご利益が増えるかというと、衛門三郎と大師がようやく出会えたのがうるう年だったから、とされています。

実際に逆打ち遍路を行いましたが、歩き遍路の方はそれほどおられなかったものの、バスツアーで逆打ちされる方が非常に多いみたいですね!また海外で歩き遍路をされる方も非常に多かったです。

 

逆打ち歩き遍路は実は簡単だった!

 

うるう年効果で盛り上がっている四国遍路ですが、一方で「逆打ちは順打ちのように看板が設置されていないから、難しい」という話もあります。

恐らく、かつては順打ちでさえまともな設備がなかったのではないかな、と想像します。その中でまだ順打ちであれば次の目的地まで看板が立てられているが、逆打ちはそれらが全くないから難しいと。

しかし!実際に逆打ちで歩き遍路をすればわかりますが、現代では逆打ち用にもたくさん看板が設置されていて、初めてにも関わらずほとんど迷わず結願することが出来ました。

 

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例えば、順打ち・逆打ちに関わらず遍路道の多くが整備されていて、非常に歩きやすくなっています。

一部手入れがなされておらず、草が生え放題の場所もあります。また昔ながらの遍路道の状況がそのまま残されていて、思わず怪我をしてしまいそうな場所もいくつかあります。

とはいえ大半が整備されていますし、道路沿いには専用の休憩所「遍路小屋」やコンビニ・スーパーが設置されているし、所々に湧き水やトイレ・水道が設置されています。

 

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また順打ちと同様、逆打ち用にも看板で次の札所までの順路が表示されていますし、今の時代スマホで調べればおおよその順路はわかります。

遍路用の地図を使えば、スマホには載っていない遍路道の順路や東屋・トイレ・休憩所・自動販売機の有無までわかってしまいます。これらのツールを駆使すれば、歩き遍路の難易度は大きく下がります。

これも道路やトイレ等を完備してくださっている方々のおかげですが、少なくとも現代において「逆打ちだから難しい、道に迷ってしまう」ということはまずありません。

 

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野宿メインの旅であっても、ところどころに公園や遍路小屋が設置されています。

また24時間トイレが解放されている「道の駅」もあちこちに設置されていますし、野宿で一番宿泊回数の多かったのがこの道の駅でした。

なかには野宿NGの場所もいくつかあるんですが、それらを気をつけていれば寝床に困ることさえありません。洗濯も予算があれば、各地で設置されているコインランドリーを使用すればいいだけですから。

 

「歩き遍路は金がかかる」はウソ!?

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さらに言うと、「歩き遍路は1日1万円必要」「歩き遍路は贅沢遍路」などと言われていますが、これもウソです。正確には節約しようと思えばできます。

例えば僕は、59日間の歩き遍路を10万円ちょっとで達成しました。これは事前準備費や遍路装備、納経代全て込みですし、やろうと思えば1日の食費300円、全て込み込みで10万円以下でも達成できます。(遍路前に行っていた自転車日本一周の旅では1日300円でした)

もちろん全て野宿・自炊しなければいけませんし、洗濯は全て手洗いです。お風呂も1週間に1回〜2週間に1回程度。極貧状態ですが工夫すれば可能だということです。

 

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毎日宿を利用するとあっという間に1日1万円に到達してしまいますが、ちょっと工夫すれば低予算でも歩き遍路旅を行うことができます。

お金を使えるなら使ったほうがいいですが、必ずしも必要ではありません。あまりにも「歩き遍路は金が必要だ!」みたいな意見しか聞かなかったので、お金がない人でも遍路旅をして欲しいと思って書いてみました。

下記に59日間の遍路旅で使用した予算の詳細を全て掲載してあるので、よければ参考にしてください。

 

 icon-caret-square-o-right 【保存版】59日間におよぶ四国歩き遍路に使った総費用・予算をまとめてみました!

 icon-caret-square-o-right 【59日間】四国歩き遍路の野宿・宿泊場所をまとめてみた。【公園・道の駅・善根宿】

 icon-caret-square-o-right 【自炊料理】四国歩き遍路の節約食事をまとめてみた【アウトドア料理】

 

まとめ:逆打ち遍路は意外と簡単だ

というわけで、自分の結論をまとめると「意外と逆打ち歩き遍路は簡単だ」ということです。

もちろん、遍路旅自体は過酷なものです。周囲にインフラが揃っているとはいえ、通常の都会的生活からはかけ離れたものですから。さらに全自炊・野宿となると、難易度が飛躍的にあがります。

とはいえ、世間で言われているような「看板がなくて迷う」みたいなことはなかったので、スマホや地図を組み合わせつつ旅をすれば大丈夫です。

 

ぜひ、せっかくの機会なので逆打ち歩き遍路旅にチャレンジしてみてください。それでは!

 

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