昨日、突如”とある秘密基地”に招待され、日本一周の新しい一面を知った。
さらに、日本一周チャリダーの歴史を知り、変態チャリダーが存在することも知った。
秘密基地に宿泊させてもらったので、今日は基地からスタートだ。
長期旅へ出発後、一週間前後というのは、体や精神的に来てしまうタイミングらしい。
沈没の危険性も孕むなか、どこまで移動できるのだろうか?
日本一周8日目、スタート。
昨日の記事:孤独と対峙することで、自分と向き合うことができる。そして秘密基地へ。【7日目】
秘密基地、出発。
これまではテントで宿泊し、風雨に吹かれながら、固い地面に寝転んで睡眠を取っていた。
慣れないままそんな状態で寝ると、温かい布団や柔らかいベット、
安心できる住居を切実に求めるのは人間の本能であり、仕方のないことである。
昨日は秘密基地にお邪魔させていただき、アウトドア用のベットと、
暖かく安心できる環境で睡眠を取らせていただいた。
すると!変な夢も見ず、ぐっすり眠れた!睡眠時間4時間だけど。
ここに居れば、暖かくて雨にも振られず、いつでも水が飲め、トイレにも行ける。
最大2日までなら、この場所に留まってもいいという。
話にも飽きないし、洗濯もできてしまう。
なんという誘惑だ・・・!
しかし、自分よ、よく考えてくれ。
ここで沈没してしまってもいいのか?
なんのために、旅へ来たのだ!
この先には、能登半島が待っている。
道路のアップダウンが激しいらしいが、まさにお前が夢見た秘境が待っているではないか。
能登半島へ行こう。そして、北海道や青ヶ島にも行こう。
この道が続く限り、我々は先へ進むだけだ!(どや!)
結局、洗濯物を干したり、話し込んだりで出発が13時半ぐらいになってしまった。
時間は関係ないのだ。進みたいだけ進めばよろしい。
「行ってきますわ!」と別れを告げ、新たな道へと旅だった。
短い間でしたが、秘密基地の部族の方々には、大変助けられました。
形は異なれど、日本一周でいただいた恩返しを僕もしていきたいと思います。
ありがとうございました!先へすすむぜ!
そして金沢へ
金沢駅・・・小学生の頃から、PS1の桃太郎電鉄でよく訪れていた場所だ。
その場所に、今日、自転車で行けるのだ。
ついに、この時がやってきたか・・・。
国道8号線をぶっ飛ばし、金沢駅を目指す。
途中、完全出オチで手袋を忘れるという失態を犯したけど、すぐに気がついて取りに戻った。
早く到着したいので、ペダルをグルングルン回す。
おっと、そういえばまだ昼飯を食べていない。
ちょっと先に道の駅もあるみたいだし、食パンを食べていこう。
ファミリーがいっぱいいるなぁ。
その横で、食パンを食べる。腹持ちはよくない。
ちょっと走っただけだけど、ちょっとだけ休憩。
よし、行くか!
再び出発。
金沢へ行くまで、ほとんど平坦らしいのだが、こういった坂もある。
日本一周の変態チャリダーに言わせれば、坂ではないらしい。
どう思います?これは明らかに坂でしょう。
ほとんど直線が続いているはずなのだが、うまく力が入らない。
うーん、カロリー不足?いただいた行動食を食べる。
行動食(高カロリー食)をいただけることが、どれだけありがたいか。
1日1000円生活では、工夫しない限りまともな行動食を食べることは不可能である。
できれば、能登半島戦に置いておきたい。だが、仕方ないな。
金沢まで、残り16km!あとちょっとや!すぐ行ける!
少しだけ、気合いが入る。
金沢駅から10km程度のところに道の駅があるから、夕方15時半~16時頃に金沢駅到着、
2,30分かけて、道の駅に到着。ちょうどいい。このルートで行く。
こんなところに、スターバックスの看板を発見。
周辺にスタバがあるということは、ある程度都市機能が整っており、
街のアートが洗練されているということだ。
ただの田舎には、少なくとも日本では参入して来ないだろう。
つまり、もうすぐ金沢が近づいているということ。
これを、スタバオサレ理論と呼ぼう。
このまま直進する。
さっきから、頭が回らないのがすごく気になるが、このまま行こう。
金沢駅まで、あともう少しだ!
早く見たい!
どうでもいいけど、北陸にポツポツある、100万ボルトというお店。
最初、名前から100円ショップを連想したんだけど、車部品のお店らしい。
ネームセンス、どうなの?いいのか悪いのか。
道に迷う!迷う!
金沢周辺に来たはいいものの、いまいち経路がよくわからない。
よし、そうなったら、金沢市民に実際にルートを聞いてみよう。
いい人たちかどうかも、それでわかるだろう。
僕:「あの・・・すいません。道に迷ってしまいまして。金沢駅まで、どうやって行けばいいんでしょうか。」
鳥:「ああ、見かけない顔だな。どこのもんだ。」
僕:「あ、えーっと・・・今、自転車で兵庫県から日本一周してまして。」
鳥:「そうか。金沢駅までなら、すぐ側の高架沿いを走れば着けるだろう。」
僕:「本当ですか!ありがとうございます。いい人ですね!」
鳥:「ああ、いつも俺は空へ、世界へ羽ばたいているからな。気をつけて行ってこいよ。」
道を聞いたら、ちゃんと答えてくれた上、心配までしてくれた。
金沢はいい場所だ!わーい!
時間を割いて撮影した割に、面白くない。次。
金沢駅までのルートが分からず、迷っていたら、ふとこんな物を見つける。
地面に「ようこそ」の看板を設置してまで、我々訪問者を歓迎してくれるなんて!
素晴らしい!金沢万歳!
この辺りで完全に頭が朦朧とし始め、自分が何をやっているのか、わからなくなる。
ネタではなくて。
気づいたら、ちゃんと金沢駅まで向かっていたにも関わらず、逆方向へ進んでいるとか。
このままでは一生辿りつけそうもないので、一度休憩をする。
行動食は、明日に置いておきたい。。。ので、食パンを食べる。
少しゆっくりしていると、多少マシになる。
いつの間にか、時間が経って暗くなってきた。
直線を走っていても、ちょっとフラフラする。
栄養不足というより、寝不足といった感じ。
ちょっと危険なので、少しスピードを落としつつ、金沢駅まで向かう。
途中、金沢駅直前で「日本一周の方ですか?今日はどこに泊まる予定ですか?」とおば様が声をかけてくれる。
「道の駅で」と答えると、「近くなら、差し入れを持って行くんだけど」と言ってくださった。
そして何を思ったのか、瞬間的に「いえいえ、大丈夫ですよ」と答え、走ってしまった。
やっちまった。
受け答えとしては普通だし、差し入れを貰えなかったことを悔やんでいるのではなくて、
なぜ、この状態に陥っているのに「近くに泊まれるところはありますか?」と聞かなかったのだ。
「近くに~」と聞いてくれているのだから、もしかしたら知っていたのかもしれない。
道の駅までは、残り10kmある。辺りももうすぐ暗くなる。頭は朦朧。やっちまった。
とりあえず、金沢駅はすぐそばなので、行ってみる。
おお・・・!これが金沢駅!
人がおもいっきり写ってしまっているけど、かなり綺麗に撮れたんではないかと思う。
他の人も、皆写真を撮っていた。
なかはこんな感じ。
金沢は小さい京都と呼ばれることがあるけど、パッと見、駅自体も小さい京都駅な感じ。
あの桃太郎電鉄によく出ていた舞台に、自転車で行けるだなんて。。。
時刻や曜日、県名を小さい噴水で表現しているオブジェクト。
時計台と言えばいいのかな?こちらも皆、老若男女関係なく写真撮影をしていた。
さすがに頭がヘトヘトなので、少し休憩。
休憩していると、当然辺りが暗くなってくる。
さっさと支度をはじめて、道の駅へ出発する。
距離で言うと、10kmほど!
すっかり暗くなってしまったので、ライトを点灯させる。
夜間の走行は危険だけど、夜間走るほうが集中できる。
変に眩しくないし、先が見えないから、目の前に路面に自然と集中する。
昼はギアを落とさないと走れない坂でも、夜間ならそのままのギアで、特に呼吸の乱れなく走れる。
22~25km程度で走る。
早く到着してくれ!
道の駅に行く前に、スーパーがあったので、立ち寄る。
これは、本当に助かるな。とあるものを購入する。
それが、これ。
安いし、糖分摂取するならこれが最強かな、と思って。。。
1kgあるので、これを活用して脳の糖分不足を防ぎます。
しかし安い。しめて150円なり。
よし!スーパーから少し進むと、やっと道の駅があった。
本当なら、17時頃到着する予定だったのに。
腹減った!眠い!人間の根源的欲求、全開!
飯を食っていて、ふと自転車に目を向けると、衝撃の事実が発覚。
オルトリーブのサイドバッグが、破損している。
どうやら、ネジが飛んでいるようだ。
同じ型のネジを付ければ、直るらしい。
明日は、いきなりホームセンターでネジ探しだな。。。
さて、明日からは能登半島に上陸する予定。
ついに秘境だ!楽しみ。
今日は、色々とやることが残っているけど、眠すぎるので先に寝ます。
おやすみなさい!
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走行距離:64km
累計走行距離:433km
使用金額:147円
累計使用金額:1,399円
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