「海外で移動しながら生活するノマドワーカーになりたい!」と憧れて、東南アジアへ出発して3ヶ月。体調不良により、中断を与儀なくされてしまいました。
キラキラした印象の強い海外ノマドですが、「南国でMacBookを弄りながらお酒を飲む」というイメージとは裏腹に、想像以上に過酷だったんですよ!
実現できれば刺激的で素晴らしい毎日を送れることは間違いありませんが、イメージ先行で始めると自分のように途中で死ぬので、要注意です\(^o^)/
- 3ヶ月海外ノマドを経験して思ったデメリットまとめ
- 海外ノマド生活を充実するためにやるべきこと
そこで今回は、実際に3ヶ月海外ノマドを続けてわかった失敗談と、経験者にしかわからないデメリットについて実体験からお話していこうと思います。
【結論】移動しながらの仕事生活は想像以上に大変
まず最初に言っておくと、「海外で移動しながら仕事をする生活」は想像する以上に大変です!なんせ、時間がない!体調管理も超大変!
基本的に旅行って、移動時間や意思決定の多さを考えると不毛なんですよ。楽しいのは間違いないものの、効率的な活動とはいえませんよね。
一方、「仕事」は限られた時間で成果を上げる「効率重視」の活動なわけで、根本的に相容れない2つの活動を同時に行うんだから、難しいに決まっています。
それも国内ならともかく、海外だと「言語の違い」「習慣の違い」など快適な生活を送るにあたって様々な障害があり、これらを乗り越えなければいけません。
移動するたびに航空券の予約作業なども発生するし、ホテルを毎回決めなきゃいけないし、場所を変えるたびに新しい飲食店を一から探すハメになります。
確かに海外ノマド生活自体は素晴らしいものですが、憧れだけで始めるとえらい目に遭うよ〜と伝えたくて、当記事を書くことにしました。
今回の経験を通して海外ノマドの難しさをいくつか痛感したので、下記で一つずつ紹介していきます。
3ヶ月海外ノマドを続けて感じたデメリット
移動のたびに各種予約・リサーチ作業が大量発生
海外旅行では国・都市を移動するたびに航空券・ホテル等の予約作業が発生します。これ、仕事と同時並行でやると想像以上に大変なんですよ!
まず、航空券・ホテルともに早めに予約しないと埋まってしまったり料金が高額になるため、予約すべき日程を管理するところから始める必要があります。
予約を行う前に「次はどの国・都市へ移動しようか?」を決める必要があるし、滞在地を決めるために最低限地理を理解しておく必要もあるし、リサーチにも時間がかかる。
せっかく海外旅行をするなら観光もしていきたいところですが、回る場所を増やせば増やすほど大量のリサーチ作業が発生して、手に負えなくなります。
新しい国へ行くときは「歴史を知った上で渡航したい」と思っているんですが、事前に全てリサーチしておかないと、滞在中は時間がなく知識がないまま乗り込むことに。
滞在期間の短い国では1週間ほどで移動していたんですが、期間が短いと観光・予約・リサーチ作業をしているうちに終わるので、最低でも1ヶ月は滞在したいと思いました。
旅行中の健康管理・栄養管理が大変
海外ノマドの何が一番難しいって、やっぱり「健康管理」ですね。
栄養管理はもちろん、一日がっつり観光・仕事をするなら体力づくりが必須だし、現状維持だけでも結構な意思が必要なんだなと。
今、当たり前のように海外ノマドをされてる人たちは、相当な努力をされてるんだなとあらためて痛感😇
— ヨネスケ | 釣りYouTube運営中 (@yonesukez) October 19, 2018
海外ノマド生活で最もキツかったのは、旅行中の健康管理・栄養管理が大変だという点。意識的に気をつけておかないと、体調不良になります。
移動しながらの生活だと時間がないため、外食中心の生活になりがち。食べる場所がわからない・・・とマックばかり食べていると、どんどん栄養不足に。
自分の場合、海外ノマド生活中は「食事そのものが面倒くさい」と1日1食〜2食になった結果、栄養失調で体重が一気に5kg減り、体力も低下。
次第に免疫力が落ち、ちょっとしたことが原因で数日高熱を出したあげく、少し観光をしたと思ったらさらにぶり返して数日寝込む始末。
体調的にも精神的にも海外ノマドどころじゃなくなってしまい、「これはやべぇぞ」ということで中断を余儀なくされてしまいました。
デスクワークが多いノマド生活では、意識的に体を動かないと基礎体力が低下し、免疫力も落ちていきます。こうなると仕事どころではなくなります。
毎日Wifi・電源など作業場所を確保するのが大変
日本の自宅であれば起床後すぐに作業を始められますが、海外ノマドの場合はまず「作業できる場所を確保する」ことから1日が始まります。
今の時代、ネットを使えばWifi・電源を完備したカフェを探せますが、場所によっては必ずしも快適なわけではなく、Wifiが遅すぎて使い物にならないことも。
移動するたびに新しい作業場所を探す必要があるし、休日など混雑しているタイミングでは使えないことも多々。ノマドワークって、決まった作業場所がないと大変なんです。
ドミトリーの共有ルームや個室ホテルで快適に作業できる場所もありますが、人が多すぎて集中できなかったり、Wifiが途切れすぎて仕事にならないことも。
「ここのカフェが良さそうだなぁ」と思って移動したが、人が多くて入店不可or閉店してしまっていたというパターンもあり、移動をしているうちに時間がなくなることも。
ただでさえ時間がないのに、作業場所を探すだけで1時間ほどかかってしまい、起床直後から動き出したにも関わらず1日8時間以下しか活動できなかったケースも多々。
毎日の習慣づくりができず、効率的に仕事ができない
効率的に仕事や遊びをこなすには、毎日決まった時間に起きて作業を開始し、決まった時間に就寝する・・・という「習慣づくり」が重要になります。
特に生活が不規則になりやすいフリーランスにとって真っ先に取り組むべきものですが、海外ノマドではこの習慣をつくるのが限りなく困難となります。
一番困るのは「時差」ですが、自分の場合は東南アジアしか回っておらず、日本と比べて最大2時間程度のズレしかないので問題にはなりませんでした。
しかし、移動するたびに様々な予約作業や移動だけで1日かかるケースもあって、毎日同じ作業を続ける、というわけにはいきません。
一番困ったのは、移動するたびに一から買い物する場所や飲食店を探さなければいけないこと。食にあまり興味のない自分にとって、非常にストレスでした。
ホテルによってはベッドが合わず、睡眠に失敗して起床時間が遅い時間にズレていくことも・・・。こうなると、もはや仕事どころではありません。
海外ノマドに限りませんが、移動する生活ではどんな環境でも馴染める「鈍感力」が必要だと思いましたね。
言語の違いによるストレス
海外で生活していると、当然ながら言語の違いがあるため、母国のようにスムーズにコミュニケーションすることが難しくなります。
この問題に関しては英語ないし現地語を覚えれば解決できるし、そんなことは承知で乗り込んだわけで、個人的にそれほどストレスに感じませんでした。
自分の場合は中学レベルの英語力すらない状態で渡航したんですが、現地で最低限の言葉を覚えれば、生活に必要なコミュニケーションぐらいはなんとかなります。
ただ!当初は「あえて言語が通じない環境に身をおいて勉強するんだ!」と意気込んでいても、長期間滞在していたり、体調不良時だと想像以上にストレスに感じます。
何も考えずに過ごしたいときであっても、いちいち頭で「えっと、これはこういう意味で・・・」と頭で反芻しなければならないし、考えることが多くて大変。
日本へと帰ってきて、言語が通じると人とのコミュニケーションでこんなに何も考えずにできるんだ、とちょっと感動しました。(笑)
意識的に行動しないと孤独な生活を余儀なくされる
様々な人とパリピってるイメージのある海外ノマドですが、現地で普通に観光・仕事をしてという生活だと、ほぼ人と合わないまま過ごすことになります。
言葉が通じなくとも、現地の人にカメハメ波のものまねをして一緒にガハガハ笑ったり、クラブで絡みまくるという手も使ったけど、やっぱりちゃんと話したい。
孤独への耐性は結構自信があったんですが、さすがに途中から疲れてきて、何度か日本人宿に逃げ込んで交流することもありました。
ただ、海外ノマドとしては「ビジネスがどうのこうの」という会話を積極的にしたかったので、もっと同じ活動をしている人と会いたかったなぁと。
幸いTwitterをやっていれば同じような活動をしている人に会えるし、積極的に交流を取っている人も一定数いるので、「人との交流」も意識的にやるべきでした。
快適に海外ノマド生活を続けるために欠かせないこと
以上、合計で5つの海外ノマド生活のデメリットを紹介しましたが、これらの原因は全て「自分の実力不足である」ということをお伝えしておきます。
海外ノマド自体は素晴らしい活動ですし、現在進行系で活動してらっしゃる方もいます。工夫次第では、これらのデメリットを乗り越えて実現できるんですよね。
今回経験した点を踏まえて、「海外ノマド生活を充実させるためにはどんな対策をすればいいのか?」という案がいくつか浮かんだので、シェアしておきます。
短時間作業で収益性の高いビジネスを構築する
海外ノマド生活中、「仕事をする日は最低でも8時間は作業したい」と考えていたんですが、そもそも前提からして間違っていました。
移動時間や観光を楽しんでいれば時間がなくなるのは必然であり、日頃から一定以上の作業時間を要するビジネスだと海外生活を楽しむ余裕がなくなります。
「ノマド中になんの作業をすべきで、何をすべきでないか」を明確にしたうえで、短時間作業でも収益性の高いビジネスを構築する必要性を強く感じました。
長期間海外へ滞在しながら移動生活をしている人は特に、1日1時間〜3時間程度の作業でビジネスが回る仕組みを作っている人が大半だったんですよね。
これなら「時間がない」「習慣が作れない」という問題を一気に解決できるし、体調管理やトレーニングにも時間を回せます。万事解決。
自分の場合、ビジネス構築の前提となる知識・経験・資金と全てにおいて持ち合わせておらず、今は新規開拓をしていきたいタイミングなので、一旦中断することとしました。
ヨーロッパならともかく、東南アジアなら気軽に渡航できるので、「あー、なんか日本での生活が暇だなー」と思った時に1ヶ月ほど移動する生活をしたいと思います。(笑)
意識的に健康・栄養管理を行う
今回、海外ノマド生活を中断してしまった最大の理由は「自分の健康・栄養管理ができなかったこと」とこの一点に尽きます。
自己管理能力が低いうえ、時間に余裕がなく食事やトレーニングを割く時間がを惜しんでしまった結果、栄養失調状態に陥ってしまいました。
海外旅行を満喫するなら「充実した栄養状態と基礎体力」が絶対欠かせないので、効率的なビジネスで時間を確保したうえで、健康管理にも時間を回すべきでした。
時差ボケが発生する長距離移動以外では、毎日の起床・就寝時間を一定にし、栄養管理に気をつけ、毎日10分でもいいからランニングなどのトレーニングを行う。
健康管理が適当でも短期的には売上をあげられるかもしれませんが、自分の体調管理ができないのにビジネスのマネジメントができるはずがない、と強く感じました。
これは海外ノマド生活に限らず、日本でフリーランス生活をするうえでも絶対必要なことだと思うので、現在は意識的に健康的な生活を送るべく奮闘中です。(笑)
海外でも人と交流できる機会をつくる
今回の海外ノマドでは、自分から積極的に人と会おうとしませんでしたが、少しでも「この人、面白い!」という人をSNSで見かけたら声をかけるべきでした。
先ほど書いたとおり、現時点で海外ノマドをしている人の多くは自分のビジネスを構築しており、人間的にも魅力的な人たちばかり。
自分は海外ノマドを道楽ではなく「自分を成長させるための場」として捉えていたので、なおさら積極的に声をかけ、交流することで価値観を拡張させるべきでした。
英語が問題なく話せるなら、それこそ世界中のコワーキングスペースで人と話しまくって面白い交流ができるだろうし、海外ノマドの利点を最大限に活かせます。
海外旅行をしているうち、現地でビジネスをしている人と出会って事業を立ち上げた面白い人もいるし、これこそ海外ノマド生活の醍醐味だと思うんですよね。
普通の海外旅行ではなく、あえて仕事をしながらの海外ノマドをする意味は「何らかの形でビジネスへつなげられる」点にあると思うので、次回はここを意識していこうと。
おわりに:それでも海外ノマド生活は魅力的だ
というわけで、今回は海外ノマド生活への憧れから3ヶ月ほど続けてみての失敗談を共有してみました。いやー、今振り返ると本当にいい経験となりました!
最初は「日本にいても海外にいても一緒なんだから、どうせなら海外行こー」と隣町へ散歩をするノリで渡航したんですが、これほど過酷だとは・・・。
自分自身の未熟さ、ビジネスの貧弱さを理解できたと同時に、「海外の莫大な可能性」についても知ることができたため、目前にそびえる50mの壁にも飛びついて行こうと決意。
これらは実現できたから理解できたことですし、今の時代は隣の県へ移動ぐらいのノリで海外へ渡航できるようになったので、とりあえず行ってみればいいと思います。
海外ノマド生活を経験した・・・といってもたった3ヶ月ですし、そもそも世界のなかで東南アジアという小さい小さい範囲しか移動してないので、もちろん再挑戦します\(^o^)/
▼海外ノマドの始め方は下記で解説しています。始めるだけなら、簡単ですよ!
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