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水温変化が与えるメバリングへの影響。活性が上がる適正海水温は?

メバルは一般的に低水温に強く、真冬で他の魚種が一切釣れないような状況であっても反応を得られる魚として人気があります。

一方で真夏など高水温期を嫌い、夏場には沖の深場へと落ちていってしまいます。ただ真夏以外なら反応を得られるんですが、一体どの程度の海水温が適正なのか?

今回は、メバリングを攻略するにあたってメバルの適水温の目安と、それぞれ低水温期・高水温期にどのような反応を魅せるのか?具体的な攻略方法について解説していきます!

 

【結論】メバルの適正水温は15℃前後

▲海面水温だけなら、気象庁のHPで確認できます。

 

結論から言うと、メバルの適正水温は15℃前後と言われています。ちょうど海水温が徐々に下がる初秋、まだ真冬の冷たさが残る春がベストシーズンになりますね。

低水温への耐性がめっぽう強く、水深10℃前後までは活発に活動します。10℃を切ると活動が鈍くなり、一部の個体は沖へと落ちていきますが、真冬でも堤防の居残りを釣ることが可能。

一方で高水温にもそこそこ強く、20℃前後までは活発に餌を捕食します。25℃を上回ると耐えられなくなって沖へと落ちていくんですが、基本的には夏場でも釣ることが可能です!

 

メバルは他の魚種に比べると温度変化には強く、極端に水温が変化しない限りどんな状況でも反応を得ることができます。

ただ高水温期にはメバルの反応を得る前に他の魚が掛かってしまうのと、適度に水温が下がったほうが活性が上がるので、基本的には10℃〜20℃の間が最も釣れやすくなります。

一定以上まで水温が下がると、晩秋〜真冬にかけて産卵が始まります。前後は荒食いで爆発的に釣れますが、産卵中は極端に反応は薄くなってしまうので要注意です。

 

真冬(低水温期)のメバリング攻略法

メバルは低水温期にも強い魚なので、冷え込みに強い

 

冒頭でも解説したとおり、メバルは低水温期に強い魚なので少々冷え込んだとしても反応を得られます。1月〜3月はフグなど餌取りすら消えてしまいますが、メバルは変わらず反応してくれます。

真冬には極端に反応が薄くなりますが、最も厳しくなる2月後半〜3月上旬であっても釣り方さえ間違っていなければ数釣りを楽しむことができます。

ただし、真冬の悪天候は一気に水温低下の原因になってしまうので注意。しばらく降り続くと一気に反応がなくなってしまうので、雨が降りそうなら早めに釣行しておきましょう。

 

水温低下で産卵期に入るため一時的に渋くなる

メバルは12月後半〜2月後半にかけて産卵期に入ります。秋までは荒食いで爆発的に釣れていたメバルも、この時期にはすっかり反応がなくなってしまいます。

堤防際などを中心に産卵を行わない個体が釣れますが、低水温だと深場まで沈み、かつ動きが鈍いので確実に鼻先でスローに誘ってやる必要があります。

表層で餌を追いかけることも少なくなり、大抵はボトム中心で釣れるようになります。全く生命反応のない釣り場、多少は反応のある場所など釣り場によって差が大きく出るのも要注意。

 

産卵途中のシーズンでも頑張れば数匹釣れますが、魚のいない海で釣りをしているようなものなので、できれば一時休止しておくのが無難です。

そもそも、真冬に水温が低下してしまうとメバルの前に餌がいなくなってしまいので、常時メバルの住み家に餌を運んでくれるような暖流・温排水がないと厳しくなってしまいます。

この時期は本格的にメバリングを攻略するというよりも、冬の寒さを感じつつ、例え反応がなくとも釣りの練習をしにいった・・・ぐらいの気持ちで行くほうがおすすめです。(笑)

 

晩春〜夏(高水温期)のメバリング攻略法

20℃前後までは活性が上がるため数釣り可能

 

メバリングのシーズンが始める10月〜11月前後は水温が高く、他魚種同様に高活性。この時期はまだイワシなど小魚も回遊しているので、大型メバルを釣り上げるチャンスでもあります。

基本的に何をしても釣れるし、朝マズメ〜真夜中にかけて一日中釣りをしていても何かしらの反応を得られます。真冬ではボトム&スローアクションが中心になるので、全く大違いです。

逆に春から水温が上がっていく時期だと、極端に水温が上昇すると一気に反応が鈍くなってしまうこともあるので、常に気温や天候に注意しておくようにしましょう。

 

25℃を超えると深場に落ちてしまい厳しくなる

春から水温が上がり、おおよそ25℃を超えると「これ以上浅場にいられない!」となって沖の深場へと落ちていってしまいます。

この時期には様々な釣り物があるので、あえてメバルだけを狙う必要はありません。春・冬の風物詩として取っておいて、他魚種のルアー釣りを楽しむことをおすすめします。

ただ一定以上の水深&潮流の流れがある場所であれば、7月以降でもメバルを釣ることができます。しかも夏場に釣れるメバルは大型サイズの個体が多いのもポイント。

 

梅雨・夏場の雨は活性が上がる大チャンス

 

高水温期には深場へと移動してしまうメバルですが、夏場でも雨が降り続ける「梅雨」の時期には逆にチャンスが生まれます!

この時期の雨は表面温度を下げる効果があるうえ、溶存酸素量も増えて魚の活性も一気に上がります。梅雨には表層を意識するメバルが増えるため、トップでの釣りも面白くなります。

梅雨のメバルは一部ベテランアングラーには非常に人気で、ゴツいタックルを背負って30cmクラスをバンバン釣り上げている人もいます。

 

梅雨はどうしても降雨量が増えることで、塩分濃度が薄まり反応が低くなるイメージがあります。ただメバル自体は河口にいる個体もいるほどなので、それほど影響はありません。

むしろ、雨が降っていれば人の気配を消し去り警戒心を薄めてくれるため、通常では難しい大型メバル狙いのデイゲームなども味わえるようになります。

地磯などのポイントが多いので、安全にはくれぐれも注意する必要がありますが、大型メバル祭りを味わうことができます。ぜひ、初心者脱出をした際は挑戦してみてください!

 

最後に

というわけで、今回は「メバルへ与える水温変化の影響、メバルの適水温、それぞれ海水温ごとの攻略法」について解説してみました!

季節によってパターンもいくつか存在しますが、基本的には極端に水温が下がってor上がっていないか・・・という点と、ベイトの動き・潮流の変化を見ておけばOKです。

活性が低くとも、低水温期のメバリングは繊細で個人的にはかなり面白いです。ぜひ、真冬であっても釣り場でルアーを投げてみてください!