
市場にはあまり出回っておらず、基本釣り人にしか知られていない魚種の一つ「タケノコメバル」。
スーパーや魚市場で出会うことは少ないですが、特に都市部周辺でも釣れるため釣り人には馴染み深い魚の一種です。特にルアー釣りをするには非常に身近な魚ですね。
一見すると美味しいかどうかわからない魚ですが、ネットサーフィンしていると「実はタケノコメバルは結構美味い」という情報をゲットしました!
果たして、この魚は本当に美味しいのか?食べるとしたらどのような料理が良いのか?実際に釣ってきましたので、いざ料理して食べてみたいと思います!
タケノコメバルを調達
今回釣ってきたタケノコメバルがこちら。
近所の海で久しぶりに釣りをしていたところ、狙いの魚種ではなくて偶然、尺以上もあるタケノコメバルを釣ることができました!
以前にも都市の運河で近いサイズのものを釣ったことがありましたが、それでも尺は越えておらず、水質の汚い場所だったので持って帰ろうと思わなかったんですよね。(笑)
今回の場所もそれほど綺麗ではないものの、ぜひ一度食べてみたいということで持って帰ることにしました。
生命力のつよい根魚といえども、事前に締めておいたほうが新鮮さを保てるので、現地にて血抜き処理まで行いました。
自宅に帰ってきたのが深夜だったので、一旦下処理だけしておいて後日食べたいと思います。それにしても大きいなぁ・・・。
エラ・ウロコ・内臓だけ取り除いて、この状態で保存しておきます。
あらかじめ3枚おろしにしてもよかったんですが、根魚を釣ってきたときはこのほうが新鮮さが保てそうなのと、時間がないときはそのまま煮付けにできるのでエラと内臓だけ除いて保管しています。
あとはキッチンペーパーで水分と取って、冷蔵庫のチルドコーナーにイン。翌日食べることにします。
そういえば、あらかじめ仕入れた情報で「タケノコメバルは肝が美味い」なんて情報も見かけたので取っておくことにしました。
根魚類の肝って、それこそ高級魚のクエぐらいしか食べるイメージがないんですが・・・果たして美味しいのか?そもそも中毒の危険性はないのだろうか!?
こちらも実際に食べて試してみたいと思います。毒味をしてこその釣りブロガーですよね!(笑)
3枚おろしに捌いていく
そして、翌日。早速冷蔵庫から取り出して、3枚おろしにしました。
ゴツい見た目の割には、綺麗で淡白そうな白身ですね!刺身にしたら非常に美味しそう。
タケノコメバルのキレイな半身。
片面は皮を引いて刺身に、もう片面は皮を付けたまま塩焼きにしていきたいと思います。
カサゴの刺身と比べると、触った感じ少し水分が多めかもしれません。それほど身は締まっていない感じ。
タケノコメバルの皮は非常に丈夫なことで有名で、せっかくなので湯引きにして食べたいと思います。
もちろんアラも煮付けにして、内蔵とヒレ・骨以外は全ていただきます!根魚類は余すところなくいただけるのが好きですね〜。
さてさて、実際に調理して食べますかな。
タケノコメバルの料理(刺身・煮付け・塩焼き・皮の湯引き)を食す!
32cmのタケノコメバルを捌いて、実際に調理してみました!
今回作ったのは、タケノコメバルの刺身と肝、皮の湯引き、煮付け、塩焼きの4品。さすがに魚のサイズが大きいので、1人で食べるには十分な量となりました。
なお調理過程はどれも一般的な料理ばかりなので、今回は掲載しません。いずれもカサゴの調理法と同じでOKなので、気になった人はクックパッド等で検索してみてください!
まずは、本日のメインディッシュ。タケノコメバルの刺身と肝、そして皮の湯引き。
肝は釣り上げてから少し日が経っていたので、軽く湯引きしてあります。皮は完全にウロコを取り除いてから、トレーにのせて熱湯をかけ柵切りにしました。
これは間違いなく美味しい。
こちらはタケノコメバルの半身を使った塩焼き。皮の食感を生かすため、あえて湯引きには使わずそのまま焼きました。
思った以上に肉厚で美味しそう!
最後は、アラを使った煮付け。根魚類は煮付けさえ作れば、まず間違いなく外れないですね。
普通は捨てる部位もしゃぶって食べられるし、ボリューム満点の一品ができるので作っておいて損はなし!です。
まずはタケノコメバルの刺身からいただきます。
カサゴほど身は締まっておらず、味も劣りますが、それでもなかなかの美味しさ!臭みは全くありません。
思わずうなるほどではありませんが、ご飯が進む!思っていたよりは間違いなく美味しいなぁ。
次に塩焼き。こちらはもう、見ていただいてわかるとおり非常に美味!
もともとがシンプルな味なので、塩焼きが一番合うかも。味付けも極シンプルでOKです。
続いて、本当に美味しいかどうかわからないキモをいただいてみます。
・・・軽く湯引きしてあるとはいえ、内側はトロトロで全く臭みがなく美味しい!食中毒だけやや気になるものの、カワハギのキモも同様にリスクがあるのでモリモリいただいてしまいます。
本当に釣った直後に食べるのであれば、肝醤油でいただくと間違いなく美味しくいただけるでしょうね。
そして、皮の湯引き。こちらも臭みはなく、コリコリとした食感がクセになる!
一部完全にウロコが取り切れていなかったので、口に突っかかってしまいましたが、普通に一品料理になりますね。
なお煮付けに関しては特に言うことはなく、カサゴ同様非常に美味でした。これだけボリュームがあれば、ご飯さえ用意しておけば十分お腹いっぱいになりますね〜。
結論:タケノコメバルは非常に美味なので、大きいサイズを釣ったときはぜひ持ち帰って食べるべし
おわりに
というわけで、以上「タケノコメバルを実際に釣って食べてみた」レポートをお届けしました!
わりと日本全国広い範囲で釣れるし、特に都市部の河口などにも積極的に進出して餌を追っているので、出会うことも多いタケノコメバル。
よほど汚い水質の場所ならともかく、刺身でも煮付けでもなかなかに美味なので、気になったら持って帰って食べてみてください。