旅に関する本を読むと、無性に全てを投げ出して旅に出たくなります。非日常の場を舞台にした旅の本は、本当に読んでいて飽きないです。
この世にはたくさんの「旅」に関する本が出版されていますが、それらの本を読んだことをキッカケにして日本一周や世界一周に出発した、という人も少なくないはず。
今回は、「日本一周」をテーマに出版している旅行記・ノウハウ・写真集を紹介してみます!全て、実際に購入して読んだものばかり。ぜひ、旅を計画する前に読んで参考にしてください!
自転車日本一周の本
旅、ときどき晴れ。:日本一周自転車ひとり旅
実際に自転車日本一周を達成した著者が、自主出版した本。Kindle(電子書籍)限定。全3巻。
著者は旅をしながらブログでも情報発信していましたが、こちらの本は自転車旅のノウハウが掲載されていない代わりに、旅の最中の思考・考え方などが掲載されています。
日本一周出発前の旅人が読むとかなりワクワクすると思います。また旅の後に自主出版(KDP)を考えている方にとっても参考になるのでおすすめ。
女チャリダーふれあい日本一周ひとり旅
20代の女性チャリダーが、昔からの夢だった自転車日本一周旅行へ出発し分割で達成する物語。
途中、富士山や八ヶ岳の山小屋でアルバイト・さらにフランスへも旅立つことになったので、合計700日で達成。本の中には必要道具についてカラー写真と図で紹介されており、実践的知識を得るためにも活躍します。
四国でいきなり襲われそうになるなど女性特有の問題もあったようで、これから旅立とうとしている女性旅人にも非常に役立つ本になります。
日本一周のバイブル本としてこれほどわかりやすく作られて本がなかなかないので、 最初に手に取る本として非常におすすめできますね!各地の注意点も書かれているので何かと参考になります。
徒歩日本一周の本
孫と話したい夢の話 「歩いて日本一周」ろくさんの旅
還暦を迎えた著者が、約2年7ヶ月もかけて「徒歩」で日本一周する物語。
内容は毎日書いた日記をまとめたもので、1日ごとに訪れた場所・出会った人・泊まった旅館などの感想が淡々と書かれています。1日ごとの文章量は少ないけれど、日数が長いので内容も盛り沢山。
歩き旅というだけあって、昔ながらの宿場を中心に歩いていて、「これぞ旅!」という感じがします。
一度日本一周で各地を回った人間からすると「あ〜、こんな場所もあったな!」と面白く感じられるんですが、旅先での出来事・トラブルなどいわゆる「旅行記」が好きな人にはあまり面白く感じられないかも?
ただ、そもそも徒歩で日本一周した人の著書自体がレアなので、ぜひ一度は手にとってみてほしいです。
バイク日本一周の本
スーパーカブ日本一周の記録
スーパーカブで日本一周を果たした著者が、ブログの内容を編集したKindle(電子書籍)限定の本。全3巻。
Amazonのレビューにもありますが、基本的にブログの内容を軽くまとめただけなので、書籍としての面白さはありません。時系列で追っていけるので、旅ブログの雰囲気を感じたい人にはいいかな。
過去に日本一周した旅人のブログを最初から全て追うとかなり大変なので、ザックリと「各地にどんな観光地があるのかな?」を知りたい人にもおすすめですね。実践的知識は得ることができます。
シェルパ斉藤のリッター60kmで行く!日本全国スーパーカブの旅
「BE-PAL」などのアウトドア雑誌に寄稿、また自分でもアウトドア・旅関連の本を出版している「シェルパ斉藤」のスーパーカブ旅行編。
日本全国の旅といっても、今回の本では「西国三十三ヶ所」「九州八十八ヶ所」「北海道八十八ヶ所」など巡礼地をメインに取り上げているので、一般的な観光地などは紹介されていません。
ただ、各地のライダーハウス・キャンプ場・温泉のレビューなどをたくさん盛り込んでいるほか、旅先で得た貴重な情報も公開しているので非常に参考になります。全国各地にある、面白い宿の探訪記も載っていました!
また巻末にはスーパーカブに関する豆知識も掲載されているので、バイク旅行者の参考にも。読み物としても面白いので、日本一周を考えている人は読んでおいて損はなし。
車日本一周の本
車と犬連れ日本一周、車中泊の旅
元々は犬嫌いだった著者が、妻とビーグル犬を連れて車中泊しながら日本一周する物語。Kindle限定。
書籍としての面白さ、また時系列で旅先の記録を鮮明に書いているので、楽しく読みながら実践的知識も得られる良本。
著者は写真家・雑誌の執筆をしながら分割で日本一周しているので、「仕事をしながら旅をする」という生活の参考にもなります。また妻と愛犬との対話・物語も非常に面白いです。(笑)
知識豊富で各地の観光地の由来・背景なども説明してくれているので、旅先での知識も得られます。旅行記の執筆としてもぜひ参考にしたいです。読んでおいて損はなし。
車で巡る 日本一周の旅―喜怒哀楽旅日記―
定年を迎えた著者が、ワンボックスカーに乗って車で日本一周した際の旅行記をまとめた本。
実際には各地域ごとに定番の観光地の歴史、アクセス方法などをかなり詳細にまとめてあり、肝心の旅の内容そのものは薄い印象。ただ車だと徒歩・自転車のようになかなか人との交流が発生しないので、仕方ないのかもしれません。
読み物としての面白さはないが、有名な観光地はほぼ羅列されていて、特に寺院などの歴史がふんだんに盛り込まれているので、旅を広く浅く歴史を知っておきたい・訪れる場所をリサーチしたいという人にはおすすめの本。
その他の手段で日本一周した旅人の本
夫の二人のヨット日本一周
世界で初めて、ヨットで日本一周した夫婦の物語。
ちょうど堀江謙一氏がヨットで単独太平洋横断を果たした頃、特別知識は無かったがヨットで旅することを憧れていた神田夫婦が定年後に日本一周に挑戦し、数々のトラブルに巻き込まれながらも達成するという物語。
今でこそGPSなど計器類が充実していますが、当時(昭和四十二年頃)はコンパスや水深計でしか自身の位置を把握できない時代に素人が達成・・・って、あらためて人のパワーを思い知らされますね。
何歳になっても行動する人は動くし、行動しない人は動かないことをしみじみ実感させられる本です。実践的知識として参考になる点は当然少ないですが(笑)読み物として、本当に面白いです。
時速8キロ ニッポン縦断
徒歩やスーパーカブなど色々な手段で日本縦断・一周を果たしている「シェルパ斉藤」が、今度は「耕運機」で日本縦断を目指す本。
最高時速15km、積載量に優れる耕運機は意外にも旅の乗り物として優れているようですが、実は彼が達成する30年ほど前にすでに耕運機日本一周を成し遂げた人物がいたそうな・・・。
旅先での出来事を中心にまとめられていて、◯◯に会ったという内容が多いので観光地などの情報は得られませんが、単純に読み物として面白いです。(笑)
おわりに
というわけで、以上「日本一周の旅行記本」を紹介させてもらいました。
最近はKindleで自主出版が簡単になったということもあって、日本一周に関する出版物が増えてきましたね!各観光地の詳細をまとめる本もあって、実践的知識も得やすくなりました。
全ての本に目を通しましたが、同じ旅行記でも書き方・まとめ方は人それぞれ。特にこれからブログで旅行記を執筆していきたい!また日本一周した後に本も出版したい!という人には非常に参考になります。
最後に、日本一周の延長線上にある「世界一周」で面白かった本も簡単に紹介しておきます。
番外編:世界一周の本もおもしろいよ
行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅
自転車旅行の本の中なかでも定番中の定番!自転車で日本一周や世界一周をする、という人なら誰でも読んだことのある本だと思います。
実践的知識から各地の面白い出来事まで全て網羅されています。続きは読んでのお楽しみ。僕は日本一周に出発してから、旅先で読んだので面白さ倍増でした。
読むと絶対に自転車に乗って旅に出たくなるので、現在大切な仕事や家庭がある方は注意。(笑)
88ヶ国ふたり乗り自転車旅
自転車が好きな夫と特に興味もなかった妻が、なんと10年間も一緒に世界一周しちゃった、という話。
日本ではまず見かけることのない、「タンデム」という全長の長い二人乗りの自転車に乗って世界一周しちゃいます。とにかく凄いの一言。
「世界一周するのに自転車の知識やスポーツの経験は必要かって?全然そんなことないよ!特に経験もなかった妻と一緒に世界一周しちゃったし!」というエピソードが強烈に印象に残りました。
▼日本一周に関する基本的な知識・ノウハウを全てまとめてみました!
【2022年版】これを見れば日本一周できる!必要なノウハウ・準備物を全てまとめました。