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ルアー用ロッドの基礎知識!各部説明・使い方・選び方まとめ

楽しいルアー釣りの世界へようこそ!エサ釣りと違って、ゲーム性の高いルアー釣りではより繊細なロッドが求められるため、様々なメーカーから独自技術を搭載した製品が発売されています。

なかには一本10万円以上するようなロッドもたくさんあるんですが、最初は安物でも大丈夫!ただ、初めてだとどのように使っていいか、そもそもどのロッドを選べばいいか判断に迷うでしょう。

今回はルアーロッドの各部説明・釣り場での使い方・選び方について具体的に紹介していきたいと思います!ぜひ実釣に役立てていただければ嬉しいです。

 

ルアー釣りにおけるロッドの役割とは

 

早速、ルアー釣りに使うロッドの各部説明・選び方を紹介していきます!・・・と言いたいところですが、これから釣りを始める方にとっては、そもそも「基本」すらわからない!という方もいるかと思います。

釣りにおける「竿」の役目って、なんだと思いますか?と聞かれて、ほとんどの人は「魚とのやり取り」と答えるでしょう。確かに、釣りのなかで魚との駆け引きが一番面白く重要ですからね。

しかし、エサ釣りと違ってルアー釣りでは自分から仕掛けを動かして魚を誘うので、ただ足元に落として魚を釣る!だけではありません。やり取り以外にも色々な役割が必要になってくるんですよ!

 

【ルアー釣りにおけるロッドの役割】

  • ルアーを遠投する
  • 確実にルアーを動かす(アクション)
  • 魚を弱らせ確実に取り込む

 

まずは「ルアー釣りに求められるロッドの役割」について、それぞれ紹介していきます。下記で紹介した以外の性能が求められることもありますが、基本的にはこれら3つが求められます。

 

遠投性

 

そもそも、ルアー釣りにおいてロッドはどのような役割を果たすのか?まず第一に、魚の居場所が遠くの場合は確実に魚の口までルアーを届けてあげる必要があります!

エサ釣りの場合、魚が自分から仕掛けへ寄ってきてくれるので足元で釣ることも可能でした。しかし、ルアー釣りは原則として「自分から魚を探す」必要があるため、遠投性がとにかく重要となるんです。

遥か沖で小魚を追う青物などの魚を釣る場合、ときには岸から150m近くも遠投する必要も出てきます。

 

扱うルアーが同じでも、遠投できるかどうかは「総合的な釣具バランス」「竿の長さ」「ロッドの反発具合」によって決まってきます。

特に遠投が必要な釣りでは、「確実にルアーを振り抜け、無駄にぶれないパワーを搭載する」など様々な工夫が施されています。飛距離で釣果が明確に変わる釣りもあるので、要注意です!

MEMO
※短い竿を使って岸壁際をメインに探る釣りもあるので、詳しくは魚種別の攻略法をご覧ください。

 

ルアーへのアクション

 

ルアーはエサ釣りと違って、竿を動かさずに放置する・・・ということはほとんどありません。自分の竿で操作して初めて「あ!小魚がいる!」と勘違いして魚がアタックしてくれます。

自分が使うルアーを確実に操作できるかどうか、釣れるアクションを付けられるかどうかは「ロッドが確実にルアーをアクションさせられるか」にかかってきます。

ロッドにはそれぞれ「使用できるルアー重量」が設定されているほか、先端から曲がるか中間から曲がるか・・・という「ロッドテーパー」の違いでもアクションに差が出てきます。

 

魚によってヒットしやすいルアーも変わってきますが、ルアーによって扱いやすいロッドも変わってくるし、「特定のロッドじゃないと上手くアクションさせられない!」なんてことも。

「このルアーにはこのロッドが使いやすい!」と専用ロッドも販売されているので、実は深みにハマればハマるほど選択が大変になっていきます。(笑)

もちろん、特定のロッドを使わないと魚が釣れない!なんてことはなかなかありません。まずは万能的に使えるロッドを購入して、必要であれば専用ロッドを購入することをおすすめします。

 

魚とのやり取り

 

どんな釣りあっても、魚とのやり取りは常に重要!魚を取り込めるかどうかは釣具の総合的なバランスややり取りの技術で決まってくるわけですが、早く弱らせられるかどうかは竿の反発具合・粘りで決まります。

ルアー釣りをやっていると、大型魚をヒットさせてもパワー不足で取り込めない!と悔しい思いをすることが多々あります。軽量ルアーを遠投できる竿が必要なのに、そういう時に限ってバケモノ級がヒットするんですよ。

最近では各社が力を入れていて、「ロッドのスペックはそのままにパワー強化をはかる」という独自技術が開発されていることもあり、一昔前では考えられない弱い釣具でも大型魚を取り込めるようになりました。

 

ルアーロッドの基礎解説

ロッドパワー

それでは、次にルアーロッドの基礎的知識を紹介していきます!まずは、竿の中でも最も重要な「ロッドパワー」にいて。

釣り方や対象魚によって様々なパワーのロッドが用意されているんですが、当然「投げられるルアー重量」も変わってきます。基本的にはどの重量のものを投げたいかで選択することが多いです。

ロッドパワーには共通の表記があって、「この規格ならだいたいこの程度のルアーを投げられるよ!」という基準が決まっているため、表記に従えば簡単に必要なロッドパワーが割り出せます。

 

【ロッドパワーの種類】

  • UL(ウルトラライト)
  • L(ライト)
  • ML(ミディアムライト)
  • M(ミディアム)
  • MH(ミディアムヘビー)
  • H(ヘビー)
  • XH・XXH(エキストラヘビー)

 

対象魚によって求められるパワーが異なるんですが、超大型魚などを相手にするのでなければ「L〜M」程度のパワーが最も万能的に使うことができます。

魚種ごとに必要なパワーについては、それぞれ狙いたい魚の解説ページをご覧ください!

 

テーパー(竿調子)

同じロッドでも、どの位置を支点して曲がるかでルアーアクションや魚とのやり取りに大きな影響を与えます。真ん中から曲がるのか・先端から曲がるのか・・・”テーパーの違い”と呼ばれるものです。

例えば細かいアクションを付けるルアーだと、確実にロッドの動きをルアーへ伝え、なおかつ微細なアタリを感じられるよう「ファーストテーパー(先調子)」と呼ばれる先端から曲がる竿が使われます。

常にリールを巻き続けるようなルアーだと、先調子では食い込みが悪いためアタリを弾くことがあります。このようなときは、根本から曲がる「レギュラーテーパー」が使われることが多いです。

 

【ロッドごとのテーパーの違い】

  • エキストラファーストテーパー
  • ファーストテーパー
  • レギュラーテーパー
  • スローテーパー

 

そもそも対象魚種・使うルアーごとに最適なテーパーがおおよそ決まっているため、自分のやりたい釣りが決まれば自ずと最適解がわかるので、それほど考えなくともよいです。

ただ、ロッドにはこのような違いがある・・・ということを理解しておくと、釣りの幅が広がるので紹介しました。

 

ロッドの長さ

ロッドには狙いたい魚種・釣り場の状況・使うルアーによって様々な長さが用意されているんですが、海の場合は広大なフィールドで竿を出すので、長めの竿を使うことが多いです。

5ft(1.5m)〜11ft(3.3m)程度の長さが大半ですが、狙う魚が小さく堤防などで使う場合は7ft(2.1m)前後、大型魚専門で磯場など足場が複雑な場合、遠投な必要な場合は10ft(3m)以上が使われます。

竿が長ければ、最も重要な「遠投性」が向上します。しかし長ければその分重量が増し、操作性も悪くなるので一概に長ければいい!というわけではありません。

万能的に使えるのは7ft〜8ft前後で、色々な魚種に使いたい場合は8ftのロッドが最適。ただ必要な長さは狙いたい魚種やフィールドで本当に変わってくるので、ジックリ選ぶことをおすすめします。

 

継ぎ数の違い(1ピース・2ピース)

▲持ち運び性能を向上させた振り出し式のコンパクトロッド

 

2m前後のロッドをそのまま持ち運ぼうとすると、移動が大変になります。そのため大抵は2本に分解して持ち運べるようになっています。これがロッドの継ぎ数の違いです。

比較的短いロッドが使われる「アジング」などでは、1本まるままの1ピースロッドも販売されていることも。どうしても途中で継ぎを作ってしまうと、感度や曲がりが悪くなってしまいます。

ただ最近のロッドに関しては、技術の進歩で2本継ぎのロッドでも基本的に問題ないようになっています。本当にこだわる人だけが1ピースロッドを購入しています。

 

【ロッドの継ぎ数の違い】

  • 1ピースロッド・・・継ぎのない1本のロッド。折りたためないが継ぎがないため性能が劣化しない。
  • 2ピースロッド・・・一般的な、2本に分解して持ち運べるロッド。
  • 3ピースロッド・・・3m超のロッドだと2本継ぎですら持ち運びが大変なので、3本継ぎも存在する。

 

この「継ぎ」の方式にも違いがあって、一般的には「振り出しロッド」か「並継ぎロッド」の2種類があります、通常のロッドは並継ぎが基本ですが、長いロッドだと振り出しが採用されていることも。

振り出しロッドは見た目は1本のロッドになっていて、マトリョーシカのようにロッド内部に継ぎを格納する形になっているため通常よりも太くなり、性能は落ちますが持ち運び性能は向上します。

旅行先・出張先でも快適に釣りができるよう、「コンパクトロッド」も発売されていて、通常よりも継ぎ数を多くすることで持ち運びしやすくなっています。振り出し式が採用されていることが多いです。

 

【ロッドの継ぎ方式の違い】

  • 並継ぎ・・・継ぎ目を合わせて接続する、一般的な継ぎ方式
  • 振り出し・・・ロッド内部に継ぎを格納しているため、性能は落ちるが持ち運び性能を強化

 

icon-arrow-circle-right 出張先・旅行先で大活躍!簡単に持ち運べる「コンパクトロッド」のおすすめ製品まとめ

 

ルアーロッドの各部紹介

グリップ

 

次に、簡単にルアーロッドの各部や使われている素材ごとの特徴について紹介していきます。まずは常に手で握る「グリップ」から。

万能的に使えるスポンジ素材の「EVA」、高級感があり使うほどに馴染む「コルク」の2種類から作られていて、特に海では素材そのものが劣化しやすいのでEVAが使用されることが多いです。

グリップにはリールを取り付ける「リールシート」があり、竿によっておおよその大きさが決まっているため、極端に小さい・大きいリールは取り付けられません。

 

ブランクス

▲ブランクスには素材の違いのほかに、メーカー独自で強化機構を採用していることが多い。

 

グリップから伸びるロッドの本体。基本的には「グラス」「カーボン」の2種類の素材が使われています。素材の違いのほかに、先ほど紹介したテーパーの違いなどもあって、様々な種類から選ぶことが可能です。

 

  • グラス・・・全体的に柔らかく、重量がある素材。安価だが破損しやすい。
  • カーボン・・・剛性・軽量性を両立した活気的な素材。

 

基本的にブランクスはあらゆる素材を配合して使われており、「カーボン◯◯%」などとカタログには表記されています。カーボンの比率が高いほうがより軽量・剛性が高いことが多いです。

昔はグラス製のロッドばかりでしたが、最近はカーボンが普及した分価格が下がっていて、3千円程度の竿にも普通に採用されています。

カーボンは超高級ロードバイクや、踏切の遮断棒(実は釣具メーカーが作っている)にも使われるほど優秀な素材です。

 

ガイド

 

ブランクス単体だと釣り糸を使用できないので、穴の空いた「ガイド」と言われるパーツを取り付けることではじめて釣り竿として機能します。そのほとんどを「富士工業」という老舗企業が制作しています。

ガイドを支える軸となるパーツ(フレーム)、そしてラインを通す「ガイドリング」の2つから構成されており、最近は技術の進歩で非常に硬度が高く軽量な素材が採用されています。

高級ロッドはたった数gを軽量化するため、常に研究開発が進められています。当然の話ですが、ガイドに糸を通さないと釣り竿としてまともに機能しないので要注意!

 

【ガイドの代表的な素材】

  • ステンレス・・・錆にくく、強度のある代表的な素材。あらゆるルアーロッドに採用されています。
  • チタン・・・軽量・高強度を実現した理想的な素材。
  • カーボン・・・圧倒的な軽量性を誇るが、ガイドの加工にコストが掛かるため一部の超高級ロッドのみ採用

 

【ガイドリングの代表的な素材】

  • SICリング・・・代表的な素材。ステンレスの12倍の強度があり、熱伝導率に優れているため摩擦熱を即放射させることが可能。
  • トルザイトリング・・・SICリングと比べて最大40%も軽量化されている新素材。一部の高級ロッドのみ採用。

 

ルアーロッドの選び方

魚種別におすすめのルアーロッド

特にルアー釣りに関しては、狙う対象魚によって最適なロッドが複数発売されているなどかなり細分化されているのが現状です。同じ対象魚でも、釣り方によって数十種類発売されていることも。

もちろん万能ロッドを高級すればあらゆる釣りに使えますが、特に遠投が必要な青物のショアジギング、繊細なアタリを捕えるアジングなど専用ロッドを使うことで一気に釣りの幅が広がることも。

すでに実現したい釣りが決まっているのであれば、対象魚に最適化されたロッドを購入するのが一番です!ここでは、当サイトで取り上げている専用ロッドについて紹介しておきます。

 

 

万能的に使えるルアーロッド

 

専用ロッドが一番便利に使えますが、最初から魚種に合わせて複数本用意できる方は少ないと思います。なので、万能的に使えるルアーロッドを紹介しておきます!

あらゆるロッドのなかでも、「8ft前後のエギングロッド」は様々な魚種に使えて、そこそこ大きな魚が掛かっても余裕を持って取り込めるので便利です。

通常のアオリイカ狙いのエギングから、20g程度のメタルジグを使った青物狙いのライトショアジギング、ミノー等を使ったシーバス釣りまで大半の釣りで使うことができます。

 

まずはエギングロッドを一本購入して、様々な釣りをしていくうちに「専用ロッドが欲しい!」と必ず思うときが来るのでその際に新たなロッドを購入することをおすすめします。

 

おわりに

というわけで、以上「ルアー用ロッド(スピニング)基礎知識!各部説明・使い方・選び方まとめ」について紹介してみました!

ぜひ、これらの知識を活用してロッド選びに役立ててみてください。それでは!

 

▼ルアー釣りの基礎知識についてはこちらをご覧ください!

【堤防釣り】ルアー釣りの基本マニュアル!これさえ読めば全てわかる