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スピニングリールの基礎知識!各部パーツの説明・使い方・選び方まとめ

釣りに使われるリールの中でも、「スピニングリール」は最もスタンダードな形状で、初心者から上級者まであらゆる用途に使えて非常に万能です。

これからルアー釣りを始める人はこのスピニングリールを購入することになりますが、最初はどのように使用すればいいのか、他にも具体的な使い方や選び方がわからない方もいるでしょう。

今回は、釣りに必須といっても過言ではない「スピニングリールの基礎知識・各部説明・使い方・選び方」については紹介していきます!ぜひ実釣の参考になれば嬉しいです。

 

釣りにおけるリールの役目とは

早速リールの各部説明に入りたいところですが、「そもそもなんのためにリールを使うのか」という理由を知らない人もいるのでは?

釣り竿のなかにはリールを付けずに使う”延べ竿”などもあるし、目的がなければわざわざ使わなくてもいいはず!なんなら、手釣りだってできますし。

逆に言うと、どんな目的でリールが使われているのか?を理解することでさらに使いこなすことができるようになります。各部説明に入る前に、釣りでリールを使う理由について解説しておきます。

 

釣り糸を巻いておく・回収する

 

リールを使う一番の目的は、「余分な釣り糸を巻いておく」「出した釣り糸を素早く回収する」ために使用します。

延べ竿などリールなしの竿が活躍するのは、引きがそれほど強くない小魚相手で、なおかつ余計な釣り糸を出さず狙える場合に限ります!

基本的に投げる釣りや魚の引きで一気に釣り糸を持っていかれるような場合は、リールが必須となります。リールがなければ沖のポイントなんて絶対狙えないし、大物が掛かった瞬間にブチ切られます。

 

 

リールにはそれぞれ大きさによって「番手」が存在し、巻ける釣り糸の太さ・長さがある程度決まっています。

狙いたい魚によって最初に巻きたいラインの太さ・量を決めて、次にリールの大きさを決めるわけですね。

世界初のスピニングリールは1905年に登場したようですが、基礎的な機構はそれほど変わっていません。それほど優れた形状なんですが、新しい素材や独自技術が導入されるなど年々ハイテクになっています!

 

ラインの動きをコントロールしてルアーを動かす

 

ルアーにアクションを与えるのはロッドの仕事ですが、リール側で上手くラインの出をコントロールして初めて魚が食いつくようなアクションを実現できます。

そのためには、自分がやりたい釣りに合わせてハンドル一回転あたりの糸巻量が変わる「ギア比」などを状況に合わせて変えていく必要があります。

100m超も遠投する釣りだと、できるだけ素早く釣り糸を回収するためハンドル一回転辺りの糸巻量を向上させた「ハイギアモデル」なんかもあります。

 

適度にラインを放出し魚の引きで切れないように

▲リールには常に新しい技術が採用されている。

 

魚釣りで大物を確実に取り込むためには、一気に負荷が掛かった時に自動的にラインを適度に放出する「ドラグ機能」が欠かせません!

機構として単純なものですが、釣りをするにあたっては非常に画期的なもので、最近は技術革新により魚の引きに合わせてスムーズにラインが放出されるようになっています。

例えば、500gの負荷が掛かっただけで切れてしまうラインでも、2〜3kgの大物を仕留められるように。普通に引っ張りをしたら釣り人ごと持っていかれるような、100kg超級のマグロなども釣れるようになりました。

 

スピニングリールの各部説明

 

それでは、次に上記の写真に照らし合わせながら、スピニングリールの各部説明をしていきたいと思います!

 

スプール

 

スプールはスピニングリールのラインを格納する重要なパーツ。リールの番手によって最適な糸の太さ・糸巻き量が決まっていて、スプールの側面に表記されています。

過度にラインを巻きすぎるとトラブルの原因になるので要注意です!表記より細いライン・少ない糸巻き量であれば、事前に不要なラインを巻いてかさあげする「下巻き」をすれば最適な量巻くことができます。

リールの番手によってスプールの互換性があるものもあって、簡単に外して交換することが可能。同じリール番手でも異なるラインを巻けるようになるので何かと便利です。

 

ベイル

 

スピニングリールのラインを放出しないよう止めておく「ベイル」。このワイヤーをオープンにすることによって、スプールのラインを放出できます。

キャストする度に毎回ベイルをオープンして投げることになります。たまに慣れていない初心者がベールを閉めた状態で投げることもありますが、反動でタックルが全て吹っ飛ぶ可能性があるので要注意!(笑)

 

ラインローラー

 

スピニングリールは構造上、竿と平行に巻いてきたラインを垂直に方向を変えてスプールに巻き取るので、どうしてもラインがヨレてしまいます。太いラインをスピニングで使うとトラブルが頻発します。

クルクル回るパーツである「ラインローラー」を介すことで、ラインのヨレを少しでも防止し、通常なら巻取り時の摩擦で発生する熱や傷を抑えることができます。

上位機種になると内部にベアリングが入っており、よりスムーズに回転します。海水で使っているとそのうち塩分で固着してライントラブルが発生するので、数回に一回は分解して油を差しましょう!

 

ドラグ

 

スピニングリールはただラインを巻き取るだけでなく、魚の引きに応じてラインを放出し切れないようにする・・・という重要な機能も搭載しています。それが、この「ドラグ機能」です。

構造は単純で、ノブを回すごとに取り外し可能なスプールが緩んで一定の負荷でラインが出るようになります。「どの程度の負荷でラインが出るか」も調節することが可能です。

最近のリールは特殊なグリスを使うことによって、魚の引きに合わせてスムーズにラインが出る仕様になっています。ドラグ機能を上手く使いこなすことで、極細糸でも大型魚を仕留めることが可能に!

 

ハンドル

 

ラインを巻き取る際に、常に手で握るハンドル。先端についているのが「ハンドルノブ」で、リールの用途によって形状が違います。

 

  • I型・・・サイズが小さいため非常に軽量。小型ルアー・小型魚を狙う際に使われる。
  • T型・・・I型に比べて重いルアーを巻くときや大型魚を寄せる際に役立つ。
  • エッグ型・ラウンド型・・・100g超の重量級ルアー・1m超の大型魚を寄せる際に使用。

 

一般的なのはI型ノブで、ガッチリは握れないが軽くて使いやすいです。T型は20〜30gのルアーでシーバスなど引きの強い魚を対象としたリールに採用されています。

エッグ型・ラウンド型は少々特殊で、ショアジギングなど100g程度のルアーを確実扱い、かつ大型のブリ・ヒラマサなどパワーのある魚に対抗するため、極限まで力を込めて巻ける形状になっています。

スプール同様、ハンドルノブも簡単に外すことができ、お気に入りの形状にカスタマイズすることが可能です。ノブが2つ付いて回転時の安定性が増した「ダブルハンドル」などもあります。

 

その他のパーツ名称

  • リールシート・・・ロッドに接続する部分。
  • 逆転レバー・・・レバーを倒すとハンドルを通常とは反対に回すことができる。通常は使わない。
  • ラインストッパー・・・スプールに巻いたラインの端を固定する

 

スピニングリールの選び方

魚種別におすすめのスピニングリール

 

スピニングリールはロッドと違って魚種専用というものは少なく、狙う魚によって番手などを使い分けるのが一般的です。

同じようなルアー重量や魚の引きであれば、基本的には同じリールで使い回しができます。逆に極端に軽量なタックルを使用する際や、大物を狙う際には専用のリールが必要になりますね。

ここでは、当サイトで取り上げている「魚種ごとに使いやすいリール」を紹介しておきます!万能的に使えるリールを購入するのもありますが、やはり専用リールが一番使いやすいです。

 

 

万能的に使えるスピニングリール

 

最後に、何かと万能的に使えるスピニングリールを紹介しておきます!釣り方によって最適な番手も異なってくるんですが、「2000番〜2500番」が最もあらゆる釣りに応用できます。

その中でも、自身も使用している「ダイワ フリームス」と呼ばれるリールは1万円ちょいで購入できる価格ながら基本性能が高く、釣具を買う際によくある”安物買いの銭失い”状態になりません。

最初から1万円出すのは多少躊躇するかもしれません。最も安いリールでも十分魚を釣り上げることが可能なんですが、ことルアー釣りとなるとある程度のスペックが要求されます。

このリールであれば、超大型魚などを相手にしない限り最低限のスペックが揃っていて、デザインもよく釣り場で使っていても全く恥ずかしくないため初心者の方ほど最適。

安物を複数買うよりはちょっといいリールを一個買うほうが確実に得するので、ぜひ入門の際は検討してみてください。

 

おわりに

というわけで、以上「スピニングリールの基礎知識と各部説明・使い方・選び方」について具体的に紹介してみました!これから釣りをするなら確実に必要な知識なので、覚えて損はありません。

ぜひ、基礎知識を身につけて自分の釣りにあったリールを見つけてみてください。

 

それでは!

 

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