重いルアーを大遠投し、テトラ帯や地磯など根ズレの激しいエリアで大型青物を仕留めるためには、ロッド・リールはもちろんのこと「ライン」についても強力な製品が求められます。

ルアーを魚が回遊するエリアまで届け、魚を取り込むためには強力なラインシステムが絶対に必要不可欠!他の釣具と比べて軽視しがちですが、実は最も重要な道具の一つなんです。

今回は、「ショアジギングで意外に重要なラインシステムの考え方、最強のPEラインの選び方」について解説していきたいと思います!

 

ショアジギングで最適なラインシステムの選び方

ショアジギングにおけるPEラインの重要性

 

ショアジギングは、大前提として「大型ルアーを堤防・磯・サーフからぶっ飛ばし、大海原を回遊している大型青物を仕留める」というロマンあふれる釣りです。

重いルアーを大遠投する必要があること、過酷な環境で大型青物を取り込まなければいけないことから専用ロッド・リールが必須ですが、当然「ライン」も専用品を用意する必要があります。

釣果を伸ばすためには、通常のPEより細いながらも耐久性がある、一見相反する性質を持ったラインが必要となります。多少高価ですが、持ちがいいため多少出費してもお釣りが帰ってきます。

 

▲強力な8本撚りPEラインのパッケージ。

 

ナイロンなど一般的な釣り糸は1つの繊維から作られているのに対し、PEラインは複数の糸を紡いで作られています。そのため、通常より細くとも強度のあるラインに仕上がるんですよね。

この「何本糸を紡ぐか」によって、同じPEライン・太さであっても引っ張り強度が大きく変わってきます。

撚りが多いと価格も跳ね上がりますが、表面の滑らかさも変わるため直径が同じでも飛距離を伸ばすことが可能。今現在、釣りに使われているPEラインは以下のとおり。

 

PEラインの種類
  • 4本撚り(低強度だが安価)
  • 8本撚り(高強度・日持つするが高価)

 

シーバス・エギングなど強度があまり必要ない釣りの場合、単に魚を釣るだけであればどちらでもOK。あとはお金をかけて飛距離を伸ばすかどうか・・・という道楽の世界となります。

しかし!ショアジギングの場合はそもそもルアーの飛距離で釣果が大きく変わることが多いこと、対象魚が大型だと同じ太さで少しでも強度が求められるため、高価な「8本撚りPE」が必須!

メンテナンスすれば2シーズンぐらいは余裕で持ちますが、安い4本撚りは簡単に表面のコーディングが取れて弱くなってしまうので、結果的に8本撚りのほうがコストパフォーマンスがよくなります。

 

PEラインの必要な太さ・長さ

続いて、PEラインを巻くにしてもどの程度の太さ・長さが必要になるのか?について解説します。

結論からいえば、対象魚・釣り場によって大きく代わるため、「これさえ用意すればOK!」という基準はありません。

ただし、ザックリと「だいたいこんなシチュエーションならこれぐらいで済むな・・・」という数値は出すことが可能です。

 

釣り場別に必要なPEラインの太さ
  • 障害物のない堤防:PE1号〜2号
  • ドン深のサーフ:PE1号〜1.5号
  • 足元がテトラ帯の堤防:PE2号〜3号
  • 地磯・沖磯:PE5号〜8号以上

 

PEラインの長さについては、これも対象魚種・釣り場によって変わってくるんですが、小型青物〜根に走らないブリなどの大型青物の場合は200mあれば十分。

障害物が多く、強引に引き寄せなければならないような地磯・沖磯からの釣り、さらに根に突っ込むヒラマサ・カンパチを狙う場合は最低PE5号〜8号程度の極太ラインが必須になります。

特に過酷な環境でのショアジギングだと、PE5号以上のラインを使っていても平気でブチ切られるケースが往々にしてあるため、ルアーを遠投できる範囲で太くするのが一般的。

 

対処魚種別に必要なPEラインの太さ
  • ツバス・ハマチ・シオなど小型青物狙い:PE1号〜1.5号
  • ブリなど根に走らない大型青物狙い:PE2号〜3号
  • ヒラマサ・カンパチなど根に突っ込む大型青物狙い:PE5〜8号以上

 

小型青物〜中型青物を狙う場合はPE1号程度でも取れますが、どんな釣り場でもブリクラスの大型魚が掛かる可能性があります。サイズは釣り人側からは選べませんからね!

人が少ない釣り場であれば走らせつつ容易に取れるんですが、都市部など混雑している場だと魚に走られるとあちこちでお祭りが発生して大迷惑を掛けるので、やや強めのPE2〜3号を用意すべき。

このように状況によって最適な太さが変わってくるので、ホームグラウンドに何度も通えるのであれば、複数の太さを試して最適解を探すのも楽しいですよ。

 

▼小型青物を狙うライトショアジギング用のライン解説についてはこちら

 

ショックリーダーの太さ・長さについて

PEライン単体だと青物の引きには対応できますが、根ズレに弱いため障害物に接触した際に切れてしまう危険性が高いです。

ラインの先端に別途「ショックリーダー」を付けることで、青物の捕獲率を向上させることができます。青物以外のソルトルアーフィッシングでもPE+リーダーという組み合わせが必須。

必要な太さ・長さについては状況によって変わるものの、だいたい下記のセッティングが一般的です。

一般的なPEラインとリーダーのセッティング
  • 小型青物狙い:PE1.5号+リーダー5号前後
  • 大型青物狙い:PE3号+リーダー14号前後
  • 根に潜る大型青物狙い:PE6号+リーダー30号前後

 

▼ショックリーダーに関する解説・選び方については下記の記事を参考にしてください。

ルアーでの青物狙いで活躍するショックリーダーの太さ・長さ・選び方まとめ
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対巨大青物でも大丈夫!最強のPEライン

サンライン(SUNLINE) PEライン スーパーブレイド5 HG

 

比較的安価なPEライン。4本撚りなので耐久性についてはいまいちですが、細ライン中心の釣りなら頻繁に買い換えることでそこそこの強度を維持することができます。

そこらの安物PEと比べると品質が高めで使いやすくトラブルも少ないので、小型〜中型青物狙いの初心者にはおすすめ!

ただしPE2号以上は存在しないため、そもそも大型狙いには向きません。堤防から60g前後のジグを使うライトな釣りには最適です。

 

デュエル ハードコア X8

 

デュエルの8本撚りPEライン。高強度・かつ価格もそれほど高くなく、最大で4号・300mのラインナップまであるため地磯・沖磯からの釣りでなければ対大型青物の釣りでも使うことが可能。

ライン表面のコーディングが剥がれやすく色落ちしやすいのが難点ですが、「普通に使える」ラインです。他のPEラインと比べるとやや太めなのも欠点。

障害物の激しいエリアには向いていませんが、オープンエリアを中心にブリなど根に突っ込まない魚を狙うなら全く問題なく使えます。

 

よつあみ(YGK) G-soul スーパージグマンX8

 

ジギングで巨大青物を捕えるために作られた専用ライン、スーパージグマン。8本撚りの高強度PEラインで、価格は安くないものの、品質は専用に作られただけあっていい感じ。

最大でPE6号・600mまでラインナップがあり、障害物の多い過酷な環境でも使えるようになっています。使用5〜6回でコーディングが剥げるなどやや色落ちしやすいものの、実用上は問題ないです。

何度かショアジギングでも使っていますが、ヘビーに使っても2シーズンぐらいは余裕で持つので結果的にコストパフォーマンスはこちらのほうがいいです。

 

SHIMANO ocea EX8

 

シマノ独自の技術で、なんと同じ太さでも20%近く直線強度がアップした高品質8本撚りPEラインの「オシア EX8」!お値段は張りますが、価格差に見合う性能差を備えています。

最大で8号までラインナップがあるため、地磯・沖磯でのキャスティングゲームからオフショアまで問題なく使うことができます。

直線強度、結束強度、キャスト時の滑らかさ、など全てを取っても他のPEラインより高品質ですし、大事にメンテナンスして使えば3シーズン程度は持つので結果的にはコスパがよくなります。

気軽に手を出せる値段ではありませんが、ジギング用ラインの中には5桁を超えるものもあるので、品質から考えると「買い」と言えます。

 

おわりに

というわけで以上、「ショアジギングに必要なラインシステムと最強のPEラインの選び方」について解説してみました!

この釣りは特殊ゆえにラインも相当作り込まれていますが、特に高性能なPEラインは非常に高価です。

もし主要な釣り場が堤防など障害物が少ないエリア中心であれば、とりあえず安ラインから始めてみて徐々にステップアップする形でも問題ないと思います。自身もそのようにして足跡を辿ってきました。

ただ、この釣りは最終的にラインの性能で魚を取れるかどうかが決まってくるため、大型が掛かる可能性があるならできる予算を割いて購入することをおすすめします。

回遊性の魚なので朝の数分だけしか反応がないなんてザラですし、1日中アタリがないことも多いです。少ないチャンスをものにするためにも、重要なラインには投資することをおすすめします。

 

それでは!

 

▼ショアジギングの基礎知識・具体的なタックル・アクションについてはこちら!

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