小豆島最難関!岩場登坂でしかたどり着けない札所へ
おはようございます!今朝は「第六十四番札所 松風庵」にて起床。
この場所は本当ならお参りするところをスルーしていたので、ついでに野宿もさせていただきました。(笑)本当なら朝一の便でバスに乗車しようと思っていたんですが、昨日は気温が低くテントが結露。
この状態で収納するとカビが発生するので、一旦乾くまで待つことにします。
朝からお茶を沸かす。冷えた体に染み渡る〜。
しばらくすると太陽がでて、テントも乾いたので出発しますかな。
昨日、バスに乗車した地点まで戻ります。
四国遍路では、必要に迫られて数回電車に乗って移動したぐらいで基本は人力移動だったので、毎日乗ってるとすごく贅沢をしている気分になる。(笑)
10分ほどゆらゆら〜と揺られて、元の地点に到着。さて、今日も歩いていきますか〜。
まずは、昨日最後に訪れた「第六十八番札所 松林寺」に到着。
ここも立派なお寺だなー。
セルフ納経システム。自分一人で御朱印を押そうとしていると、奥から住職の方が「気づかんですいません〜」と御朱印を押してくれた。こういうこともあるのか。
「よければ、適当につまんでいってください〜。」と朝からお接待いただいた。これはありがたい!
インスタントコーヒーをいただきました。朝から体が暖まっていいですな。ごちそうさまです!
周辺の「第六十七番札所 瑞雲堂」「第六十九番札所 瑠璃堂」を一気に回る。朝から般若心経を唱えまくっていると、心がスッキリして気持ちいい。
今更ながら般若心経の現代語訳を見ていると、本当に凄いことを書いているんだなぁと関心しました。上手くまとめることができないけど・・・要するに「この世の真実を見極めて生きろ」ってことですね。はい。
仏教は宗教扱いされているけれど、般若心経の内容はものすごく科学的な話(量子力学とかその辺の分野まで話が広がる)ので、直感的にも凄く納得いくんですよね。もっと学びたいでござる。
山道を下って次の札所へ。ちょっと天気が怪しくなってきた。
ちょっとした峠を越えて、「第七十番札所 長勝寺」。
ここからは再び山道を10km近く歩いていくことになるので、気合いが入ります。
長い山道を歩いていき・・・。
「第七十一番札所 滝ノ宮堂」へ到着!
椅子に座って休憩していると、珍しくお遍路の団体さんがやってきました。何年も集団でお参りしているらしい。
この後、しばらくお遍路集団と一緒にお経を唱えることになります。(笑)
いつの間にか、かなり山のほうまでやってきた。
ちょうど小豆島中心部に向かって進むような形になるので、2日前に通った「中山千枚田」も歩いて数十分のところにある。
次の札所へ向かって進んでいく・・・んですが、実はこの先にある札所は数日前に会ったオーストラリア人のお遍路さんが「四国遍路よりもキツイ」と言っていた場所なんですよね。
基本的に、小豆島遍路は四国ほど難易度も高くない場所が大半なので、自分自身「いったいどんな場所なんだよ!」と思っていたところでした。
ゴツゴツした岩がむき出しの道を通り・・・。
「第七十二番札所 奥之院 笠ヶ滝」に到着!着いた瞬間に「ワオ!なんじゃこりゃ!」って声が漏れた。(笑)
ちょうど上に本堂があって、この岩場を登坂していかなければたどり着くことができません。他に道はなし。ガイドブックには「雨の日は危険」って書いてあるんだけど、絶対滑るから無理でしょw
さすがにバックパックありだとキツすぎるので、下に置いて登っていく。
この穴から本堂へ入っていきます。本堂内はカメラ撮影禁止(没収歴もあるらしいw)。
で、驚いたのが、さっきの団体さんが全員でこの崖を登り降りしていたこと!70代〜80代くらいの方がメインだったんですが、いくらなんでも驚異的すぎる。
話を聞くと「3世代で小豆島遍路をあるいて回ったよ」とかいうおばあちゃんもいて、ガッツに溢れているなぁと。「揺れてるよ〜!ほら気をつけて〜!」なんて言ってみんなで降りていくもんだから、見てて面白かったけど。(笑)
さらに!本堂への行き帰りだけではなくて、次の札所へ進むためにも再び崖を降りなければいけないことが判明。
当然、今回はバックパック付きじゃないといけないので、慎重に慎重に降りていく。かなり角度が急なので、滑らないかと怖いです。さすがに雨の日は無理。
相変わらずこの崖も、集団で降りていました。てっきり下でお経を唱えるのかと思っていたけど、まさかみんなで登り降りするとは・・・。
帰りは、徒歩遍路の場合は長い長い階段を降りていくことになります。こちらも角度が急なので滑りそう。
一応横に車道もあるんだけど、せっかくなら昇り降りすると楽しいですよ。(笑)
下から見上げるとこんな感じ。かなり急角度がことがわかります。降りるのはいいけど、登りたくはないなぁ・・・。
大坂城の”残石”が展示されている道の駅
すぐ近くにある「第七十二番札所 滝湖寺」。再びお遍路集団と合流したので、一緒にお経を唱えました。
お昼になったので、軽くパンを食べつつ休憩。
「第七十三番札所 救世堂」。堂内にスズメが入ってきたと思ったら、巣があって、雛がぴよぴよと鳴いていて可愛かった・・・。
地元民が管理する庵・堂は動物にとっても貴重な環境になっているようですなぁ。
巨大な観音様が佇む「大観音」。それにしても天気が怪しい。
「第七十五番札所 大聖寺」。
住職の若奥方?がすごく笑顔が素敵な女性で、なんというか一気にしょうもない悩みが吹っ飛んだ。うーむ、これは有象無象の自己啓発本より即効性がありそうだ。
こういうお遍路の旅であっても、美しい女性に出会うと嬉しいよね。
「第七十六番札所 奥之院 三暁庵」。お経を唱えたあと、庵にいたおじちゃんがお接待してくれた。
小豆島遍路について喋っていると、警察の方が。話を聞くと、なんと小豆島のお寺で「賽銭泥棒」が最近多くて、賽銭箱ごと持っていく人もいるらしい。なんじゃそりゃw
まぁ、確かに小豆島は色々とゆるいので、そういう事件も起きかねないのか。
「第七十七番札所 観喜寺」、「第七十六番札所 金剛寺」。
観喜寺では掃除のおばちゃんが納経の対応をしてくれたのだけど、慣れていないようで「向きはどっちじゃったかな・・・位置は・・・」と危なげない感じ。(笑)
以前、場所を間違えて御朱印が押してあったのに気づき、あとでややこしいことになったので「僕がやりましょうか!?」とセルフ納経。
山道を越えて、やっと海が見えた!ここからはしばらく海沿いを歩くことになります。
「番外 藤原寺」「第七十八番札所 雲胡庵」。
四国のお遍路では、番外のお寺へ行くかどうか本人に任せるという形だったけど、小豆島では面積が小さい分、正規のルートに組み込まれていました。この場所の御朱印も押してもらえるみたい。
「道の駅 大坂城残石記念公園」に到着!小豆島に3つある、貴重な道の駅の一つ。
小豆島は当時、当時大坂城を築く際に城石を切り出して運搬する業務を担っていて、その残席が道の駅に残されています。
内部には専門の資料室もあって、営業時間内であれば当時使用された道具などを見学することが可能。当時の運搬技術を知ることもできるほか、加工体験をすることも可能。
道の駅の周囲には、残石がたくさん設置されています。
キレイな24時間開放のトイレと簡単な東屋があったので、許可さえ取ればおそらく野宿も可能。売店では軽食を食べることもできるので、営業時間に間に合えばどうぞ!
せっかく来たからにはコーヒーぐらい飲んでいきたかったけど、時間がないので先に進みます。
一時間ほど海沿いをあるき続け、次の札所の「第七十九番札所 薬師庵」に到着!
ただ明日は雨が降る予報で停滞するので、一度土庄町まで戻ることに。
本日もバスに乗ってUターン!ギリギリ18時初のバス便に間に合ったので、戻ることにします。
ちなみに小豆島はバスが発達しているといっても、多い路線で1時間に1本程度なので逃すと大変なことになります。ネットで時刻表をチェックできるので、乗車前には必ず確認するように!
3日ぶりに「オリーブ温泉」へ。久々に入る温泉ほど気持ちのいいものはない!
その後、昨日と同じ場所へテントを張って終了です。明日も小豆島を満喫するかー。
本日の移動ルート