「幻の混浴露店風呂が、北海道・知床半島に存在する」
自転車日本一周中の僕が、そんな情報を聞いて現地に赴いたのは2015年の春のこと。情報の真実を確かめるため、標高700m超の知床峠を自転車で越え、熊に襲われるリスクを味わいながらも現地へ向かった。
そこは、「潮が引いたときしか入られない温泉」らしい。しかも「混浴露天風呂」で、国道に面しているからスッポンポンになると道路から丸見えらしい。
「ほう・・・!」旅中で色々なものに飢えていた僕は、なんと入浴解禁日の前日から温泉の近くで野宿を始めるのであった・・・。
セセキ温泉の場所について
先に温泉の場所について解説しておくと、北海道の知床半島の羅臼側(西側)、ちょうど「この先熊出没頻繁地域につき、立ち入りは自己責任で!」などと書いてある看板の、数km手前にある。
辺境の地にあって、熊に襲われるリスクもあるので、くれぐれも僕の真似をして「自転車で行く」なんてことをしないでほしい。(自己矛盾)
前日から温泉入り
「幻の露天混浴風呂」を一目見ようと、自転車でセセキ温泉へと向かった。
が!僕が現地に赴いたときは、たまたま「入浴解禁日」の前日だった!「7月の初旬」から温泉が解禁されるそうなのだけど、なんと6月最終日に到着してしまったのである。
ちなみに、この温泉の入浴料は無料!素晴らしい。地元の方が丁寧に管理してくれているおかげですね。知床はこういう無料露天風呂が非常に多いんだよなぁ。
引き返すわけにもいかないので、セセキ温泉のすぐ裏手にあるトイレ横の駐車場にテントを張った。ここしか野宿できる場所がなかったんだけど、完全にアホですね。
セセキ温泉は、脱衣所がない(!)ので、すぐ裏手のトイレで着替えるか、駐車場はあるので車内で着替えるかしかないようです。これは期待がもてますなぁ。(変態
今年度初入浴!
満を持して、翌日の早朝に起床。「まぁ、そんな早くから入浴客も来ないやろ」と思ってテントを撤収していたところ、数人がバタバタやってきた。
「マジか!」と思って急いで撤収していたのだけど、誰一人として入浴する人はおらず、さっと見ていく程度だった。
「そんなに恥ずかしいような場所なのかな?」と思いながらも、荷物を全て片付けて温泉へ入れる準備をする。いざ!
こちらが、温泉の前にある看板である。ふむふむ。
見ると、過去に「北の国から」で放送されたこともあるらしい。というか、今更だけど旅番組なんかでしょっちゅう放送されてるから、みんな知ってるかな・・・?
この先に温泉があるのだけど、時期やタイミングによっては柵が閉められていることもあるらしいので、注意するように!
看板横にある階段から、海岸の方へ降りていく。見た感じ人気はないね。
しばらく進むと・・・あった!幻の混浴露天風呂だー!!!
こ、これが幻のお風呂か。なんだか案外地味だなぁ・・・。
今回はたまたま引き潮のタイミングに来れたけれど、普段干潮時以外は海の中に埋もれているので注意が必要。
このセセキ温泉はボランティアで管理されていて、入浴する時は管理者の方に一声かけなければいけないそう。すぐ裏手にあるそうなので、建物をノックしたけど反応なし。なんでやねん!
まぁ・・・不在なら仕方ないので、ちょっと足をつけてみる。ううむ。温かい!素晴らしい足湯!そして他のお客さんを差し置いて、今年度初入浴!!!(たぶん)
普段は海の中に水没しているので、浴槽の中には海藻がいっぱい生えていたw あと舐めると当然ながらしょっぱい。
ただ引き潮になったばかりのタイミングだからか?入浴するにはあまりにもぬるい。ぬるすぎる。
ちなみに浴槽は2つあって、確か片方が源泉が湧き出る方で、片方が入浴に使う浴槽だった気がする。
源泉の方は多少ぬるいけど、入浴用は冷たくてとてもじゃないが入られなかった。
ただ入浴用は浴槽が深かったので、そっちの方が断然浸かりやすいであろうことは事実。
下から源泉がプクプク湧き出てる。
あぁ、気持ちいいなぁ・・・。これで晴れてれば最高だなぁ。
そして・・・
出典:http://www.food-travel.jp/hokkaido/sesekionsen.html
女性の方が入浴するとこんな感じになるようです。
(なぜ俺はこのタイミングで来なかったんだ・・・!)
相泊温泉もあるよ
色んな意味で浴槽に全身浸かろうとは思えないので、すぐ側にある別の「相泊温泉」に移動。
こっちは普通に男女別の露天風呂です。もちろん無料。
こちら側は地元の方も入浴されてました。まぁ、恥ずかしくないしね。
しかし、この辺のお風呂はやたらと温度が熱いな!
余談ですが、この場所よりさらに北へ向かうと、熊が頻繁に出没するというディストピアへと到着します。
くれぐれも侵入する時は自己責任で進むように!!!
おわりに
というわけで、いかがでしたでしょうか。セセキ温泉。
残念ながら僕の訪れたタイミングではほとんど人がおりませんでしたが、夏休み等のタイミングでいけばハーレムを味わえるかもしれません。
と冗談はおいといて、普通に露天風呂という観点から見ても素晴らしい温泉です。景色が最高だもんね!!!次は晴れ渡っているタイミングで訪れたい。
というわけで、以上「究極の混浴露天風呂セセキ温泉」のレポートでした。特に日本一周旅人は一度訪れてみるべし!
セセキ温泉の概要
・住所:北海道目梨郡羅臼町瀬石
・料金:無料
・営業時間:干潮時のみ(満潮時は水没する)
※開放期間は6月初旬〜下旬頃まで
参考サイト
(さっきの写真に写っていたお姉さんのブログ、男性陣は見てみるべし)
・世界遺産 瀬石温泉〜北海道の秘湯〜知床羅臼のせせき温泉,セセキ温泉
以上!それでは!