国内・海外を問わず、各地を移動しながらカフェ等で作業を行うノマドワーク。憧れの対象になりやすい一方、実際にチャレンジすると様々な問題に直面します。
その代表格が「作業中にトイレへ行きたくなった場合の対処法」。全部の荷物を残していくのか、PCだけ持っていくのか、全部持っていくのか選ばないといけません。
「海外ならともかく、国内なら大丈夫でしょ♪」と荷物を置いていったところ、置き引きにあった・・・という事例も聞くので、油断は禁物!
- 全ての荷物を置いていくのは超危険な理由
- 国内のカフェでの対処法
- 海外のカフェでの対処法
- トイレ利用時の防犯に役立つ便利グッズ
今回は、国内・海外と様々な場所で作業をしてきた自身が、「国内・海外それぞれの対処法と、防犯に役立つグッズ」について紹介していきたいと思います。
【大前提】全ての荷物を置いてトイレへ行くのは超危険
まず第一に、どんな場所であろうと「全ての荷物を置いて席取り・トイレへ行く」という危険行為は絶対にしないようにしています。
荷物を置いて席取りする人は、「最悪荷物を取られそうになっても店員や周囲の人が動いてくれるだろう」という期待のもとで動いていると思います。
しかし周囲の他人から見れば、置き引きの犯罪者が「持ち主の知人である」と判断する可能性も高く、必ず動いてくれるとも限りません。
さらに万が一置き引きした犯人をとっ捕まえたとしても、「誰かが忘れた荷物を届けるため〜」と言い訳することができ、明確な証拠がない限り逮捕もできないそうです。
PCの電源をオンにした状態でトイレに行く人もいますが、数秒の間だけUSBを挿してデータを抜き取るデバイスもあるため、非常に危険と言わざるを得ません。
多くの人が(昔の自分も含め)淡い期待のもと席に荷物を置いているのでしょうが、実際に盗まれると泣き寝入りせざるを得ないので、荷物の管理には最大限気を使っています。
なお、コーヒーのカフェインには利尿作用があり、頻尿でない人も1〜2時間滞在しているだけでトイレへ行きたくなるため、何らかの対策は必須です。
国内の対処法:PC・貴重品だけ持ってトイレへ
トイレ利用時に最もいいのは「全部の荷物を持っていく」ことですが、さすがに面倒だし、退店したと間違われて席を片付けられることも・・・。
国内の大手チェーン系カフェで比較的安全そうな場所では、「PC・貴重品」だけ持ってトイレに行っていますね。
机にPCを置きっぱなしという状況が一番危険ですし、犯人側からしても盗りやすいだろうなと。逆に、大きいリュックは目立つので盗みづらいはず。
特に座席間の距離が狭いスタバ・マックなどのチェーン店では、座席横の人がPCを自分のバッグに収納することも簡単だし、周囲の人が見ても気づきづらいはず。
ましてスマホ・財布などの小さい貴重品は、着席中ですら作業に集中していると盗まれても気づけない可能性が高いため、常にポケットに入れて管理しています。
なお日本では「スマホを置いて席取り」をする人がいるそうですが、自分から「取ってください」と言っているようなものなので絶対に止めましょう。
海外の対処法:目印になるものを置いて全荷物ごとトイレへ
日本なら置き引き被害に遭うことは滅多にありませんが、海外で危険な地域だと、着席中に椅子に置いていた荷物を盗まれた・・・なんて被害も複数あります。
国内と違って盗まれた荷物が帰ってくる保証は一切なく、泣き寝入りせざるを得ない可能性も高いです。それに、万が一パスポートなどを盗まれては大変。
できるだけ盗まれたくないので、自身は作業中にトイレへ行く場合、目印となる衣服・サブバッグを置いて全ての荷物を持っていくことが多いです。
「少しやりすぎかな」と思うこともありますが、貴重品類を盗まれてしまった場合、旅行を強制終了せざるを得ない可能性もあるので過剰すぎるぐらいがいいかと。
注文時も、「カウンターから全ての荷物が視界に入る」「治安の良い地域・カフェ」などの条件が揃っていない限り、席取りで荷物を置くこともありません。
ちなみに意外かもしれませんが、ノマドの多いカフェではPCを置いて席を去る外国人が一定数います。平和ボケしているのは我々だけではないのかも・・・(笑)
邦人女性が置き引き被害:マカティ市サルセドビレッジのカフェで現金やスマホ盗まれる。監視カメラに2人の女
— まにら新聞 (@manilashimbun) June 23, 2018
レストラン、カフェなどで場所取りとして荷物を置くって習慣が日本にあるんだわ。もちろん、それを置き引きされるなんて事がまずないから(なかったから)。
これは、欧州では全く通用しません。高い確率で席に戻ったら荷物が置き引きされています。#欧州 #治安— Maggie Q2000 (@MaggieQ2000) May 20, 2018
カフェのノマド作業で便利なセキュリティ対策グッズ
PCバッグ
離席中に他人がPCに触れるとアラームが鳴る「トレネ」なるガジェットもあるようですが、直接トイレに持ち込んだほうが安心なため、「PCバッグ」があると便利。
海外で治安の良い地域では、脇にPCだけ挟んでトイレへ行くこともありますが、国内ではPCバッグを持ち運んでおき、トイレの度にPCを入れて持ち運んでいます。
大きなバッグをトイレへ持ち込むのは大変ですが、専用バッグにPC・貴重品を入れてトイレへ行くだけでも犯罪抑止につながります。
チェーン・ワイヤー&南京錠
大きなバッグを持ち運ぶこともある海外で、離席したい場合に活躍するのが「チェーンワイヤー&南京錠」。ドミトリー等でも使えるので、必ず持っていっています。
専門工具があると簡単に切られますが、少なくとも屋内に席があるカフェでは、大型の専門工具を持ち込む・・・なんて物騒なことをする人はほぼいないでしょう。
海外のカフェでは国内と違って数時間滞在できる場所もあって、1日のうち何回かトイレに行かざるを得ないシチュエーションもあるので、頻繁に活用しています。
おわりに:過剰なぐらい防犯には気をつけよう
というわけで、今回は「ノマドワーク中にトイレへ行きたくなった場合、荷物をどうするか問題」について自分の見解を述べてみました。
全部の荷物をトイレへ持っていく、ワイヤーロックで縛るなど他人から見ると「何やってんだあいつ」と思われそうな対策も紹介しましたが、過剰なぐらいがベスト。
「変に見られたらどうしよう」「ちょっとぐらい大丈夫だろう」という一瞬の油断が置き引きにつながり、簡単には買えないような貴重品を盗まれることも。
自分は絶対に後悔したくないので、他人になんと言われようが、どれだけ面倒臭いことであろうが、その場でできる最大限の対策をしていますね。
▼他にも、ノマドワークに関する記事をいくつか執筆してみました。よければ参考にしてみてください!
▶ノマドワーカーの始め方 | 収入源・職種・持ち物・1日のスケジュールを3年以上の経験者が徹底解説
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