初めてスポーツ自転車を購入するとき、カッコいいロードバイク・クロスバイクを購入するのもアリですが、色々な用途に使いたいなら「マウンテンバイク」が一番かも・・・?
マウンテンバイクなら、通勤・通学という一般的な用途から未舗装路での走行・雨天時にも滑らず走ることができます。実は様々な状況で使える万能選手なんです!
今回はこれから購入を検討されている方のため、価格の安いマウンテンバイクの選び方と本当におすすめの車種をランキング形式で紹介していきたいと思います!
マウンテンバイクってどういう基準で選んだらいいの?
初めてスポーツ自転車に乗るとき、最初は慣れていなくて上手く走行できなかったり、砂利道を走ってパンクさせてしまうことも多いです。
マウンテンバイクは、剛性が高く色々な意味で「雑」に扱っても大丈夫なので、初めての1台におすすめなんです!
「初めての車は新車じゃなくて中古車を買え」という言い伝えに似ています。どんなシチュエーションでも使え、例え自転車で崖に突っ込んでも簡単には壊れないので、長く使えるんですよ!
サスペンションの違い:衝撃吸収性に影響!
▲自転車の前後両方にサスペンションが付く「フルサス」タイプ
マウンテンバイクには衝撃吸収用の「サスペンション」が付いていて、前輪側だけに付いている「フロントサス」タイプと、後輪側と2つ付いている「ダブルサス」の2種類から選べます。
フロントサスタイプは、主に街乗り用として一般道を素早く走るのに向いています。力が逃げるので、早く走りたいならサスペンションは少ないほうがいいんです。
一方ダブルサスは前後輪についているので、かなりの衝撃も吸収してくれます。その代わりペダル回転時の力が逃げやすく、重くなりやすいためスピードを出す走行には不向き。
街乗り前提なら好みで選んでOKですが、ダブルサスタイプは荷台取付不可など制限があるので、どんな用途で使いたいかじっくり考えてから購入するようにしましょう。
タイヤサイズの違い:走破性能に影響!
一般的な自転車のタイヤサイズは26インチなんですが、マウンテンバイクのなかには29インチという大型サイズもあります。ちなみに1インチ=2.5cmです。
何が違うというと、タイヤサイズが変わることで走破性能が大きく変わります。走り出しは重いですが、一度慣性で回り始めると平坦で巡航30km、トップスピードで最大50kmぐらいまで出せます。
タイヤが大きければ平坦での走破性能は向上する一方、登りには弱く機転も効かないなど本来のマウンテンバイクのメリットを失う・・・というデメリットもあります。
ギアのコンポーネント:登坂・走破性能に大きく影響!
マウンテンバイクには坂道でも登坂しやすいよう「自転車のギア(コンポーネント)」が取り付けられていますが、価格によって変速の快適さが大きくかわり、走行スピードに直接影響します!
グレードが高いほど段数が多くなり、坂の斜度等によって細かくギアを変えることができます。プロ用だと最大30段以上になることも。
日本企業のシマノ製ギアが大半で、マウンテンバイク専用のギアが装備されている場合も。グレードの低いものは故障しやすいので、SHIMANO製のコンポ2種類を選ぶことをおすすめします!
- 企業不明無名コンポーネント
- SHIMANO製無名コンポーネント
- SHIMANO TOURNEY(マウンテンバイク用低級ギア)
- SHIMANO ALTUS(マウンテンバイク用中級ギア)
コスパ抜群!マウンテンバイクおすすめ車種ランキング
1位:CENTURION(センチュリオン)
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | ◎ アルミ | ◎ 21段変速 | ◎ SHIMANO ALTUS | △ 50,000円 |
日本ではマイナーブランドの「センチュリオン」。ドイツの会社で作られていて、5万円以下の自転車は品質にバラつきが多いなか、パーツ一つ一つの精度が高く安心して乗車できます。
5万円をやや下回る価格で、他より一段グレードの高い「SHIMANO ALTUS」のコンポを搭載。各パーツは全て公表されており、そこらの中華メーカーとは一線を画す信頼性を誇ります。
知名度が低いだけで、剛性・信頼性に関しては有名メーカーと肩を並べられる性能。すぐに売り切れてしまう可能性もあるので、デザインが気に入れば即買い必須です!
2位:メリダ(MERIDA)
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★★★☆ | ◎ アルミ | ◎ 21段変速 | ◯ SHIMANO TOURNEY | △ 50,000円 |
「メリダ」は上級者ロードバイクを製造しているメーカーで、主に本格的なレース仕様のモデルが多い印象です。
軽量性を追求したレース用のマウンテンバイクも販売されており、初心者モデルとしてこの製品が販売されています。基本性能は全て備えているため、通勤・通学から休日のサイクリングまで全く問題なくこなしてくれます。
基本性能が高く、メリダは有名ブランドなため初心者モデルといえども分かる人には「あっ!」と言われます。性能に不満を抱くことはまずないので、「失敗したくない!」という人にこの自転車を選びましょう。
3位:HUMMER(ハマー)
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★★★☆ | ◎ アルミ | ◎ 18段変速 | ◯ SHIMANO TOURNEY | ◯ 35,000円 |
オフロード車で有名な「HUMMER」というブランドの自転車。HUMMERは「フルサスペンションモデル」のマウンテンバイクが多数販売されています。
ダブルサスペンションタイプのため、重量はあるもののオフロード走行で大活躍してくれます!デザインもかっこよく、街中でも頻繁に乗っている人を見かけます!
サスペンションの信頼性も高いし、ダブルサスタイプを乗りこなしたい人にはこのモデル一択ですね。街乗りはもちろん、オフロードの走行まで幅広くこなしてくれます。
4位:ANIMATO(アニマート)
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | ◎ アルミ | ◎ 24段変速 | ◯ SHIMANO TOURNEY | ◯ 35,000円 |
2万円台前半の激安価格ながら、アルミフレームとダブルサスペンション、マウンテンバイク専用コンポ「SHIMANO TOURNEY」が装備された高コスパバイク。
HUMMERなど定番のモデルと比べると性能は一歩劣りますが、合計で4色のカラー展開があって自分の好みを選ぶことができるため、より街乗りに特化したモデルと言えるでしょう。
もちろんダブルサスなのでオフロードの走行もバッチリ。ある程度の性能で、低予算で自転車を購入したい人はこのモデルで決まり!
5位:GT
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★★☆☆ | ◎ アルミ | ◎ 21段変速 | ◯ SHIMANO TOURNEY | △ 50,000円 |
初心者向けモデルから中・上級スペックの自転車を多数販売している、大手メーカーの「ブリジストン」。
このマウンテンバイクは数ある製品の中でも初心者向けモデルとして位置付けられていて、4万円程度の価格で本格仕様の自転車が味わえるようになっています!
これ!という特徴はないものの、大手メーカーだけに信頼性は高いです。マウンテンバイクはサスペンションがある分走行中に破損するリスクもあるので、できる限り信頼性の高い自転車を買っておくと吉。
6位:CANOVER(カノーバー)
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★★☆☆ | ◎ アルミ | ◎ 24段変速 | ◯ SHIMANO TOURNEY | ◯ 35,000円 |
コストパフォーマンスの良いモデルを多数販売しているカノーバーのマウンテンバイク。
「CANOVER ATLAS」は特にショップで人気が高いモデルで、3万円で購入できる価格で基本性能が高く自転車入門におすすめのモデルです!
変速装置が劣るのが気になるものの、デザインもよく街中をメインで走行するにはピッタリです。性能が低いといっても日常的な通勤・通学は全く問題なくこなしてくれます。
7位:DIAMOND BACK(ダイアモンドバック)
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★★☆☆ | ◎ アルミ | ◎ 21段変速 | ◯ SHIMANO TOURNEY | △ 50,000円 |
「DIAMOND BACK」は本格的なハイエンドマウンテンバイクを製造しているアメリカのメーカーで、この自転車は最廉価モデルとして販売されています。
この自転車を知るまで全然メーカーのことを知らなかったんですが、アメリカでは一定の知名度を得ているようです。日本ではあまり販売されていません。
通常より太いタイヤが使用されており、剛性や信頼性が高いのはもちろんのこと、なかなか街中でも見かけないメーカー製なので、「人と違う自転車に乗りたい!」という方にはオススメ。
8位:CAPTAIN STAG
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★★☆☆ | ◎ アルミ | ◎ 21段変速 | ◯ SHIMANO TOURNEY | △ 45,000円 |
今回紹介するマウンテンバイクのなかでも貴重な、「タイヤサイズ29インチ」タイプの自転車です!
一般的な26インチ・27インチと外径が5cm〜7.5cm以上も違うので、トップスピードが早くなりMTBでも40km程度まで飛ばすことが可能になります。タイヤが大きい分、障害物の回避能力も高くなります。
走り出しが重くなる・車体重量が増すなどデメリットも多いですが、一度ビッグサイズを使うと通常のタイプには戻れなくなります。スペックは至って普通ですが、29インチに興味がある方はぜひ試してみてください。
9位:Raychell(レイチェル)
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★☆☆☆ | △ スチール | ◎ 18段変速 | ◯ SHIMANO TOURNEY | ◎ 20,000円 |
2万円前後で購入でき、かつ折りたためるので輪行にも最適なマウンテンバイク。自宅に収納場所がない・・・といったときにも便利に活躍します!
ダブルサスペンションタイプなので、街乗りからオフロードの走行までこなすことができます。ただ全体的な性能は低めで、予算を抑えつつ自転車に乗りたい人におすすめ。
フレームがスチール素材で折りたたみ機構も採用しているため、どうしても車体重量が増してしまうのが唯一のデメリット。ただしママチャリよりは快適に走行できます。
10位:21Technology
おすすめ | フレーム | 変速 | コンポ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
★★☆☆☆ | △ スチール | △ 6段変速 | ◯ SHIMANO TOURNEY | ◎ 15,000円 |
2万円以下で購入できる格安仕様のマウンテンバイク。予算はないが、とりあえずMTBに乗ってみたい!と考えている人におすすめできる自転車。
性能は低いものの、前後に衝撃緩和装置がついた「フルサスペンション仕様」なので格安でマウンテンバイクに乗る楽しさを味わうことができます。
もちろん、変速機構や細かいパーツは5万円台の自転車と比べると大きく劣りますが、それでもママチャリよりは性能がいいので、お試しで購入してみては!
この中で特にオススメのマウンテンバイクは?
というわけで、「通勤・通学にオススメのマウンテンバイク」を紹介させていただきました!具体的な性能の比較は上記の表を参考にしてみてください。
ぶっちゃけ、通勤に使用する程度ならどんな自転車でも構わないのですが、本格的な使用も考えるとこの価格帯の自転車が一番コストパフォーマンスに優れていておすすめなんですよね。
ここで紹介したモデルは全て厳選して掲載してあるんですが、特に初心者におすすめのモデルをピックアップするならば、下記の3つのモデルになりますね!
- 3万円台で購入でき、貴重なダブルサスタイプの「HUMMER(ハマー) 」
- 2万円台で購入可能で、基本性能を全て備えコスパの良い「ANIMATO 」
- 5万円以下で手に入る、有名メーカー製の「MERIDA(メリダ) ・ CENTURION(センチュリオン) 」
もちろん用途によって買うモデルを選ぶべきですが、少なくともこれらのマウンテンバイクを買えば失敗は少ないですね!
▼5万円以下の予算でおすすめの「ロードバイク」「クロスバイク」「マウンテンバイク」「ママチャリ」「折りたたみ自転車」「電動アシスト自転車」をピックアップしてみました!