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神戸・大阪から電車で2時間!百名山「伊吹山」に日帰り登山挑戦レポート【三之宮神社〜山頂ルート解説】

 

神戸・大阪を中心に登山したいとなると、「六甲山・大和葛城山」など有名どころが思いつきますが、せっかくなら”日本百名山”に挑戦してみたい!

ただ関西方面で百名山って少なくて、電車で行くとなると相当な時間がかかるし、まして日帰り登山は難しいです。

しかし!一箇所だけ、神戸・大阪から気軽にアクセスできて、登山初心者でも日帰り登山可能な場所があります。

今回は、日本百名山にして滋賀県最高峰の標高1,177mの「伊吹山」に初心者が日帰り登山してきたので、レポートしていきたいと思います!

 

伊吹山の登山基礎情報と所要時間

▲ザックリした「伊吹山」登山ルート。

 

伊吹山は「日本百名山」のなかでも、神戸・大阪から2時間ほどでアクセスできる貴重な山。もちろん名古屋からでも日帰りでアクセス・登山可能です!

標高1,177mで滋賀県最高峰の山となっていますが、登山道の大半が整備されているし、途中の4合目まではキレイなトイレも備え付けられているのでファミリー・カップルでも気軽に登山可能。

頂上まで合計で3つの登山道があるんですが、今回は最もポピュラーで登山初心者でも気軽にアクセスできる、「三之宮神社〜頂上」という登山道を選びました。

 

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【今回選んだ登山道と所要時間一覧】

上り:伊吹山登山口→(13分)→1合目→(28分)→2合目→(30分)→3合目→(4分)→4合目→(7分)→5合目→(24分)→避難小屋→(6分)→6合目→(9分)→7合目→(11分)→8合目→(20分)→伊吹山山頂

下り:伊吹山山頂→(30分)→5合目→(13分)→3合目→(18分)→2合目→(6分)→1合目→(15分)→伊吹山登山口

 icon-arrow-right 伊吹山登山にかかった時間→上り:合計152分・下り:82分(休憩含む)

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【伊吹山へのアクセス】

 

伊吹山登山口へのアクセス

 

当日は6時30分頃に自宅を出て、2時間ほど電車に揺られて8時40分に最寄り駅の「近江長岡駅」に到着。

登山口まで徒歩で行くこともできますが、最短でも5km程度の距離があるので、今回はバスでアクセス。

駅のすぐ前にある広場から「近江鉄道バス」に乗り込みます。1時間に1本も走っておらず、登山には最も好都合な8時45分の便だと電車を降りて3分ほどしか余裕がないので、ダッシュで乗り込む!

 

 

 

最終の降車駅が伊吹山登山口になっているので、降り忘れることはないと思います。9本先のバス停で、360円。

16分ほど揺られて、9時5分に伊吹登山口のバス停に到着。

すぐ上が登山口になっていて、下車後すぐに登山を開始することもできるし、トイレもあるので着替え等も可能。

時間はたっぷりあるので、まったり準備していきますか〜。

 

 

 

伊吹山登山道のシンボル、「三之宮神社」。車でアクセスする場合もこの神社を目安にするといいですよ。

 

 

伊吹山登山道の駐車場。500円で終日駐車可能みたいです。

万が一満車になっても、周囲に民家が運営している駐車場が何ヶ所かあったのでそちらに停めることも可能。駐車場におばちゃんが待機していたので、入れない場合は聞いてみましょう。

 

 

伊吹山登山を開始する前に、やることが2つほどあります。

まずは、駐車場にある「伊吹山入山協力金」の300円を支払うこと!看板右のボックスに入れればOKみたいです。

見る限り強制徴収ではないようですが、登山道・トイレの整備だけでもかなり大変だと思うので、今後も多くの方に利用してもらえるよう支払って進むことにします。

 

 

 

 

もう一つは、「登山者カード」を記入すること!

遭難時・トラブル発生時に身元確認と緊急連絡を行うためのカードですね。伊吹山はこの季節に登山する場合はまず危険はないですが、一応万が一のため書いておいたほうがいいでしょう。備えあれば憂いなし。

これで準備が完了したので、心おきなく登山ができます。それでは、山頂に向けてレッツゴー!

 

伊吹山日帰り登山レポート!

伊吹山登山口〜1合目〜2合目〜3合目

 

 

 

伊吹山の駐車場を先に進むと、登山道入り口があります。山頂まで6km!なかなか登山初心者にはキツそうだけど、頑張る!9時13分、登頂開始です。

 

 

登山口から進んで最初のエリアは、ゴロタ石があちこちにある登山道。

それなりの勾配があるのと、石を踏んで滑る危険性があり、スタート直後から体力を奪われます。先が思いやられる。

なお看板の先にトイレもあるので、早速催した方はご利用ください。

 

 

ゴロタ石エリアを通過して、9時27分に「1合目」に到着!

体力がない方はこの時点で「まだ1合目なのか・・・!」と挫折しそうになる人もいるようなので、心構えておきましょう。(笑)

 

 

1合目の看板をすぎて、舗装路に出たあと再び登り。

整備されているので転ぶことはないけど、それなりの勾配なのでじわじわと体力が奪われていく。

 

 

後ろを振り返ると・・・もうこの絶景!早い!奥には琵琶湖も見渡せます。

伊吹山は山頂からの眺望が素晴らしいことでも有名なので、これは期待がもてそう。

 

 

丘の上まで登ったあと、9時37分に「2合目」に到着。

看板横にベンチがあったので、少しだけ休憩します。今日は通常の平日に登山しているんですが、バス停からここまで来るだけでも30人〜40人程度の方とすれ違いました。

さすが、関西の百名山。平日でも登山客はそこそこ多いみたいです。

 

 

 

 

 

伊吹山は、独自の高山植物が見られることでも有名。

一眼レフを構えて必死に撮影されている方も何人かいらっしゃいました。せっかく登山するなら、ぜひ種類だけでも覚えておくとなお楽しめますよ!

 

 

登山口からそれほど苦労することなく、10時7分に「3合目」に到着!

看板奥にトイレが設置されているほか、簡単な休憩小屋もあります。どちらも綺麗に整備されていて快適に利用できます。素晴らしい!

なお、これ以降山頂までトイレがありません!必要なら寄っていきましょう。

 

4合目〜5合目〜6合目〜7合目〜8合目〜伊吹山山頂

 

ふと後ろを振り返ると・・・3合目周辺が芝生の丘に見えて、非常に美しい!

山の稜線を臨む、険しい登山とはまた違った楽しさ・美しさがありますなぁ。って、それほど登山を経験しているわけじゃないんですけど。

 

 

3合目を出発してすぐ、「4合目」に到着!

距離だけでいうと、この場所が山頂までの折り返し地点となります。残り半分!

 

 

再びゴロタ石の上り坂。この辺りから再び険しくなります。

スニーカーでの登山だと、靴が破壊される可能性があるので要注意!

 

 

10時20分、「5合目」に到着!写真を見て頂ければわかりますが、ここから頂上まで稜線をつづら折りの道を通ってひたすら登坂していきます。

 

 

 

 

 

5号目にはなんと、自販機も設置されています。(笑)

特別料金で販売されていて、簡単には手がでないので事前購入推奨。もしくは頂上まで登ればトイレ・販売所があります。

 

 

途中で会ったおっちゃんに、周辺の高山植物について教えてもらいました。

事前に解説したとおり、伊吹山では独自の固有種も存在し、一眼レフで撮影しながら登山している人もちらほら。植物を眺めながら登山するのもまた一興です。

 

▲教えてもらった「オドリコソウ」という植物。踊り子に似ていることからこの名が付けられたんだとか。

 

▲ツタ科の植物?地元の人に聞いても品種が判定ができませんでした。

 

 

 

 

5合目から登坂中、突如あらわれた小屋。こちらはトイレではなく避難小屋となっています。

誰でも利用できるようになっているので、休憩には最適です。特に夏場など日差しが強い季節には重宝しそう。

 

 

つづら折りを登坂して、10時50分に「6合目」に到着!標高990m。山頂まで、写真正面の崖をひたすら登坂していきます。

 

 

途中、犬を連れて歩くおっちゃんに遭遇。写真のワンちゃんは「ちょろちょろ動くからチョロちゃん」らしい。(笑)

登山するのがお好きなようで、頑張って上り坂を進んでました。ただ歩いているうちに頻繁にバテるようで、もの の5分も歩くと飼い主に抱っこのおねだり。早いよ!w

 

 

頂上まで勾配はそれなりにありますが、途中まではきちんと道が整備されているので非常に歩きやすいです。登山初心者でもつまづいたり転ぶ、ということはありません。

 

▲「キバナハタザオ」と思われる植物。周辺にはたくさん生えている。

 

 

 

 

ついに「7合目」まで来ました!山頂まで1.4km。ここまで来れば、ゴールまであとわずか。

 

 

7合目からの景色。ついにここまで来ました!琵琶湖はもちろんのこと、彦根も街まで見渡すことができます。

 

 

 

 

7合目までは整備された砂利道となっていましたが、途中から岩がむき出しとなっている危険なエリアに。

雨の日は特に滑落の危険性があり、実際に事故も発生しているので要注意!スニーカーだと普通に滑りそう。

 

 

11時10分、「8合目」に到着!看板よりすぐ手前にはベンチも設置されていて、頂上までの最後の休憩ができます。

 

 

頂上エリアではありませんが、ついに展望台の一部が見えました!ゴールまでもうすぐ。

 

 

登山口から2時間ほどかけて、11時20分、ついに伊吹山山頂周辺エリアに到着ですー!疲れたー!

登山道から左手が展望台、右手が頂上エリアや山小屋があるエリアとなっています。早速、山小屋へ向かいましょう。

 

伊吹山山頂周辺エリア

 

 

 

 

伊吹山山頂には5つの山小屋があり、食事やカフェなどが利用できるほか、昔から山岳信仰の対象になっているので簡単な寺院らしき建物も。

結構広いので、一通り回るだけでも結構時間がかかりますね。

 

 

ついに、伊吹山山頂(標高1377m)に到着です!写真を撮影しようと思っていると、山小屋のおっちゃんが「兄ちゃん!写真撮ったるで!」と気さくに話しかけてくれました。優しい。

 

 

伊吹山山頂まで臨む絶景。こちらは長野県(日本海)側ですが、正面には乗鞍岳や季節がいいと富士山まで見渡せることもあるんだとか!

なお下の駐車場は「伊吹山ドライブウェイ」の終着点となっていて、山頂近くまで車で乗り付けることも可能。絶景を眺めたいならぜひ。

 

 

お腹が減ったので、山小屋で食事をします。

今の時期、営業しているのが「エビスヤ」のみだったので、早速入ります。

 

 

 

 

 

定番の「伊吹そば」「名水コーヒー」をいただくことに。占めて1,150円。

そばは山菜がたっぷりが入っていて、ダシも美味しく満点!名水コーヒーも非常に透明感のある味が本当に美味しかった。

店員さんも皆非常に気さくな方で、山の高山植物について聞いたところ丁寧に解説してくれました。

 

▲エビスヤのメニュー一覧。やはり定番の「伊吹そば」がおすすめ。

 

▲山頂周辺に咲く「ニリンソウ」。可憐な白い花びらが特徴。

 

 

山小屋でまったりして、12時半頃に外に出ると平日にもかかわらず、登山客がたくさん!

皆さん、食事を持ち込んだりガスバーナーで自炊して謳歌しておられます。山頂周辺には休憩に適したベンチがたくさん設置されているし、進入禁止エリアでなければ芝生の上で昼寝も可能。

 

伊吹山山頂〜登山口まで下山

 

山頂周辺エリアを一通り回って満喫できたので、登山口まで下山していきたいと思います!

本当は山頂で昼寝をしたかったんですが、人が多すぎて寝られるようなエリアがなく、3合目周辺まで降りて寝床を探すことに。

13時20分頃、下山開始です!ちなみに帰りも「近江長岡駅」までバスを利用する場合、平日・土日祝日ともに13時40分か、それを過ぎると15時30分・16時30分・17時30分頃しか便がありません。

必ずバス停の時間帯を確認して、ある程度余裕を持って下山することをおすすめします。

 

 

山頂から、一気に3合目まで降りてきました。13時40分到着なので、所要時間20分ほど。(笑)

下りも下りで滑落の危険性が増すので気をつけるべきですが、それほど距離がないので1時間ほどでここまで来ることができました。

 

 

3合目から脇道にそれると、「ここで昼寝しなさい」と言わんばかりに最高な丘を発見!

伊吹山は植物保護のため登山道以外は大抵進入禁止になっているんですが、この場所は大丈夫みたい。さて、ゆっくり昼寝するか。

・・・前日はほとんど寝ずに登山していたため、気づくと2時間もこの場所で爆睡してました。(笑)途中聞こえた登山客の声もほぼ聞こえなくなり、周りには自分だけになってました。早く下山しようw

 

 

 

 

3合目の丘周辺にあった、「伊吹高山ホテル」。

調べてもまともに情報が出てこなかったんですが、数年前から廃墟となっているようで施設はボロボロ、なんとも言えない哀愁が漂っています。

 

 

 

 

2014年頃から運行していない、伊吹山のゴンドラ。こちらも使用されないまま、完全に放置されて廃墟状態に。

剥がれかかった鉄板が「ギシギシ」と鳴っていて、よりいっそう廃墟感を醸し出しています。窓ガラスは割れ、扉も開放されているので完全に吹きさらし状態。

登山も楽しいですが、こうやって脇道するのも非常に楽しいものです。(笑)15時40分になったので、そろそろ下山しようかな。

 

 

駆け足で下山して、16時40分に登山口まで帰ってきました!途中で昼寝したので厳密な計算ではありませんが、登山初心者でも1時間20分ほどで下山できました。

なお、かなり調子に乗って下っていたため、最後の最後で女性グループの目の前で盛大にズッコケ、尾てい骨を強打。1日経った今でもなかなか痛みます・・・下山中も気を抜かないこと!(笑)

バス停の時間を一切考慮していなかったので、帰りは最寄り駅まで徒歩で向かいます。

 

 

 

1時間ほどかけて、最寄り駅の近江長岡駅へ。

バスを利用しない場合はかなり時間がかかりますが、風光明媚な景色を堪能できるので帰りだけでも徒歩で移動することをおすすめします。もちろん、無理はしないでね。

ちょうど田植えの季節だったので、駅まで歩いてよかったです。これにて、登山初心者による伊吹山登山、終了です!

 

おわりに

というわけで、以上「登山初心者による伊吹山登山レポート」をお届けしました!

神戸・大阪・名古屋から気軽にアクセスできる唯一の日本百名山で、トイレなど綺麗な設備も整っており、登山道も整備されているので初心者でも気軽に登山にチャレンジできます。

ぜひ、気になる方は挑戦してみてください!少しでもこの時期が参考になれば嬉しいです。

 

それでは!