先日、59日間に及ぶ逆打ち歩き遍路旅を無事に終える事が出来ました!
思っていたよりも圧倒的に過酷な旅でしたが、無事に怪我もなく帰宅することが出来たので良かったです。
遍路旅をしながら思ったのが、道具を工夫すればもっと快適な旅に出来たのではないかな、ということです。現在ではアウトドアグッズを中心にして様々な便利道具が販売されているので、上手く道具を購入すれば旅の難易度そのものを下げることも可能です。
今回は、実際に自分がお遍路の旅をして思った「便利グッズ」を順番に紹介していきます。ぜひこれからお遍路を始めるという人に読んでほしいです!
歩き遍路の便利グッズ11選
サブバッグ
歩き遍路の旅では、大きなバックパックを背負って毎日歩くことになります。
出来るだけ道具を減らしたほうが快適性が上がるし、使い道があまりなさそうなので「サブバッグは持って行かなくていいかな?」と思っていたんですが、全然そんなことはありませんでした!
普段は野宿メインでもたまに宿に泊ったときや、一度通ったルートもう一度通過する「打戻り」のある場所では貴重品と遍路道具だけ持って、バックパックには鍵を掛けておいてサブバッグで行動するなど、使うシチュエーションはいくらでもありました。
日本一周ではこのmont-bellのバッグを積極的に使っていましたが、かなり便利だしそこそこコンパクトになるのでオススメです。
バックパック用の鍵
前述したとおり、一番はバックパックをどこかに置いてデイバッグで行動する時用に持っておくと一安心のグッズですが、他にも用途があります。
例えば買い物をするとき、大きいバックパックを店に持って入るのは気が引けます。かといって外に置くと盗難の危険性がある。そんな時にこのダイヤルロックが使えます!
いくら四国とはいえ、荷物を盗難する人もいます。お遍路さんの中にもそのような行為に走る人もいますし、有名な人は噂になっているぐらいなので、最低でもロックを持って自己防衛したほうがいいですね。
蚊よけスプレー
5月〜9月程度のシーズンにお遍路をする場合、毎日蚊に悩まされることになります。
特に野宿メインの旅だと毎日噛まれることになりますし、寝袋だけの旅だと蚊を避けようがありません。僕は寝袋単体の旅だったので、毎日顔の周りを蚊がプンプン飛んで熟睡出来ませんでした。^^;
さすがに寝不足続きで倒れそうだったので、蚊よけスプレーを買ったところ一気に被害が収まりました!後日無くしてしまったので蚊取り線香を買いましたが、効果はスプレータイプのほうが大きかったです。夏場には必携ですね。
ピニールポーチ
主に納経帳や経本、御絵等の大切なお遍路グッズを守るために、途中でメッシュケースを購入して保管していました。
バックパック主体の旅だと不意の雨に耐え切れないこともありますし、不慮の事故で道具がグチャグチャになる危険性もあります。どうしても保存状態が悪くなるので、メッシュケースで最低限の防御をしていました。
ケースに入れるだけでも浸水する危険性は減りますし、保存状態も良くなるのでオススメです。100均にも売っているので、途中で買ってもいいと思います。
ソーラーチャージャー
現代ではスマホ等の電子機器を駆使しながら旅をするのが一般的になっていますが、そんな旅で困るのが「充電場所」の問題です。
無断でコンセントから充電する行為は違法なので、基本的には公式にコンセント使用可能になっているネットカフェや飲食店で充電することになるんですが、各主要都市部以外にはほとんどないんですね。
街中であっても高知県・愛媛県は充実しているんですが、徳島・香川にはあまりないんです。そんな時、太陽光から充電出来るソーラーチャージャーがあると非常に心強くなります!
移動中にバックパックにくくりつけていたんですが、この方法ではあまり充電出来ません。一定の場所に設置して初めて効果を発揮するので、朝夕の準備中や休憩中に充電することになります。
今回紹介したモデルなら、充電さえ切っておけばiPhone6なら2時間で満充電することが出来ます。これがあるだけでかなり自由度が上がるので、スマホを駆使して旅する方はぜひどうぞ。
旅中のスマホ充電は「ソーラーパネル発電」で行ってるよ!というお話。【Anker ソーラーチャージャー】
台風に負けない折りたたみ傘
歩き遍路の旅は「修行」の意味も大きく含んでいるので、雨だろうとなんだろうと基本的には毎日歩きます。
特に僕が歩き遍路をしたシーズンは完全に梅雨と被っていたため、毎日歩かざるを得ませんでした。雨の防止手段としては主に傘を使うことになりますが、通常の折りたたみ傘では耐久性にかけるし、普通の傘ではかさばる。
レインウェアを使う選択肢もありますが、いくら高機能であってもシーズン的に半袖ですら汗だくになってしまうので、着用する意味がなかったんですよね。
出典:http://www.marcs.co.jp/senz-umbrellas/
このSENZの傘が優れているのは、何より台風に耐えうるような設計がなされていることと、形状的に後ろに長いのでバックパックも雨から防いでくれるんですよ!
カバーをかけていても浸水することがあるので、何気に重要な機能です。
防水ミラーレス一眼
出来れば歩き遍路をしながら積極的に写真撮影をしたかったんですが、一眼レフだと大きすぎてかさばるし、梅雨の時期で降雨量が多かったため、故障の心配もあったんですよ。
そこで!「そこそこ綺麗に映るミラーレス一眼で防水仕様のものってないの?」と調べたらありました!レンズが交換出来るカメラで防水機能があるカメラは世界初だそうです。しかも耐衝撃機能までついています。
スマホでも防水ケースはあるんですが、レンズ部分も覆ってしまうので映りが悪くなってしまうし、スマホのカメラ自体画角が狭いのでお寺を綺麗に移せないんですよね。ミラーレスで防水機能は画期的だと思います。
防水靴下
歩き遍路旅で防水仕様の登山靴を使用している人もいますが、登山靴だと重量がありすぎて怪我をしてしまう危険性が増します。
防水仕様の運動靴もありますが、通気性・汗の吸収性能の問題から毎日利用するのは避けたほうがいいですね。
なんとこの靴下は、そこそこの通気性を確保しながら防水仕様になっているため、雨が降っているタイミングで一時的に履き替えれば足がふやけてしまう自体を避けることが出来ます!
足がふやけると怪我の危険性が増えますし、放っておくと嫌な臭いが発生して後悔することになるので、予備的にでも所持しておくことをオススメします。
コンパクトサンダル
毎日運動靴を履いて移動する遍路旅ですが、寝床周辺ではサンダル等に履き替えられると便利です。運動靴だと履くのが面倒くさいし、靴下を脱いだ状態だと衛生的にもマズイですからね。
一時的に履くだけなので100均のサンダルでもいいんですが、そこそこいいグレードのものを購入しておくとバックパックを背負いながらサンダルだけで移動することが出来ます!
100均のサンダルはすぐ破損するし、衝撃吸収もしてくれません。一方上記のTEVAのようなサンダルなら、雨が降っていてどうしても運動靴を濡らしたくないとき、条件が悪すぎなければサンダルだけで移動出来ます。
両刀使いが出来ると何かと便利ですよ!
スタッフバッグ
衣服や食料の収納から、使用した洗濯物を一時的に入れておく用途や洗顔・お風呂グッズ等の水物を入れておくためなど、スタッフバッグがあると何かと便利に使う事が出来ます。
僕は予算に余裕がなかったので、「ビニール袋でなんとかなるやろ」と思っていたんですが、ダメでした!(笑)捨てられるのはいいとして、次々に破れてバックパックで調味料をぶちこぼした時などに大変な思いをしました・・・。
各サイズを用意しておくとあらゆる用途に使えますし、カバンの中といっても汚れないわけではなく、むしろ危険性が高まるので用意しておくと便利です。
サロンパス・エアーサロンパス
以前お遍路をしているとき、心優しい方にサロンパスを頂いたことがあったんですが、貼った瞬間に一気に疲労や痛みが収まったんですよ!
お遍路の接待所でエアーサロンパスを置いている場所もありましたが、こういうグッズが一番助かるんですよね。特に慣れていないと足首周辺を痛めやすいために、これらのグッズがあると怪我の危険性を抑える事ができます。
疲労軽減で毎日の移動距離を増やすことも出来るため(サロンパスを貼った時は1日50km以上歩けました)荷物に忍ばせておいて損はないです。次のお遍路をするときは僕も絶対に持って行きます。
まとめ
というわけで、以上「歩き遍路にあると便利なグッズ11選」を紹介してみました。
毎日30km以上歩くことになるお遍路の旅では、グッズの選択で快適度が大きく変わり、それらが毎日の移動距離にも繋がってきます。
特に怪我防止・疲労軽減に直接繋がるサンダル・靴下・サロンパス類の道具は「ゴール(結願)まで行けるかどうか」といったところまで関わってくるので、ケチらずに購入されることをオススメします。
それでは、便利グッズを集めて快適な旅を送ってくださいね!