東南アジアの中で最も存在の薄いと言われる「ブルネイ」ですが、国内に「東南アジア最大の遊園地」があるのは知っていましたか?
それが、ブルネイ国王が国民に向けて贈る目的で建設された「ジュルドンパーク」で、1994年から6年間も無料開放されていたとか!総工費はなんと10億ブルネイドル。
開園当初はマイケル・ジャクソンによる無料公演が開かれ、6万人もの国民が訪れて話題を呼んだそうですが、有料化に踏み切ってから閑古鳥が鳴くようになったらしい。
- ブルネイ・ジェルドンパークの入場料・営業時間
- ジェルドンパークのアクセス情報
- 総工費10億円の園内が貸し切り状態!?ジェルドンパークを全力で楽しむ
そこで今回は、東南アジア最大のジェルドンパークとは一体どんな施設なのか?今でも観光客は訪れるのか?を確かめるべく、直接訪れたレポートをお届けします!
ブルネイ・ジェルドンパークの入場料・営業時間
営業日 | 営業時間 |
月〜水曜日 | 休館日 |
木曜日 | 16:00〜23:00 |
金曜日 | 15:00〜23:30 |
土〜日曜日 | 10:00〜23:30 |
ブルネイ・ジェルドンパークは観光客にとってアクセス難易度の高い場所となっているんですが、原因の一つが「変則的な営業時間」にあります。
一般的な遊園地と違って「週休3日」「平日は夕方から夜までの開園」のため、訪れる日が限られてしまうのと、アクセス手段が少ないため平日の観光が困難に。
ブルネイは気候が暑い国なので、暗くなってから本格的に開園するという特殊な営業形態になっているんですが、観光客が訪れやすい日中はガラガラなのが残念な点。
[aside type=”normal”]開園日・詳細な営業時間は公式ページより確認できます。[/aside]
種別 | 入場料 |
大人 | 20ドル |
子ども(3歳〜11歳) | 10ドル |
シニア(60歳以上) | 5ドル |
ファミリー(大人2人・子ども2人) | 50ドル |
入場のみ | 5ドル |
1994年から6年間も無料開放されていたジュルドンパークですが、採算が合わなくなって有料化に踏み切ることに。それにしても、入場料は安いです!
一人20ブルネイドルで入場でき、ほぼ全てのアトラクションに搭乗できます。有料の施設を全て利用しても、日本円で2,500円以内には確実に収まりますね。
国内の遊園地にありがちな「園内だけ飲食店が特別プライス」ということもないので、リーズナブルな価格で楽しむことができます。コスパはかなりグッド。
ジェルドンパークの行き方・アクセス情報【バスorタクシー】
名称 | Jerudong Park |
住所 | Jerudong BG3122 |
アクセス | ブルネイ市街から55番で約50分 |
所要時間 | 約半日程度 |
ジュルドンパークはブルネイの中心市街から20kmほど離れているため、「タクシー」「バス」のどちらで移動する必要があります。
しかし!この国は観光客向けに交通インフラが整えられておらず、流しのタクシーを捕まえることはほぼ不可能なので、基本的には「バス」で移動することになります。
ホテルによっては無料送迎バスを利用することもできますが、ジュルドンパークだと有料になるため「市内バス」でのアクセスがおすすめです。
[aside type=”normal”]平日に訪れる場合、夕方6時頃にバスの運行が終わってしまうようなので、帰りはタクシー一択になります。料金はかかりますが、遊園地の受け付けでタクシーを呼んでもらえるのでアクセスに困ることはありません。[/aside]
少し時間はかかるものの、目的地までたった2ドル前後で行ける「市内バス」を利用することに!「BSB」と呼ばれる、バス停の中心地から出発します。
BSBならタクシーを捕まえられますが、一律15ドル〜20ドル以上かかります。往復だと高額になるので、急ぎの場合以外はバスがおすすめ。
市内バスは様々な路線が存在しますが、ジェルドンパーク行きの場合は「55」の直通便、もしくは「42・44・45・46・47・49」に乗って途中で乗り換えします。
55番のバスは滅多に来ないため、40番台のバスに乗って終点まで移動します。
40番台のバス停終点である「SR SENGKURONG」に到着して、ジュルドンパークに向かう55番バスをしばし待機。ブルネイのバスは到着時間がアバウトなので、ひたすら待ちますw
45分ほど待って、やっと55番バスが来ました〜!40番台のバスはグレーですが、50番台は車両がピンク色なのですぐに発見できますね。
本格的なアトラクションを楽しめる「ウォーターパーク」
市内中心地から1時間ほどかけ、ジュルドンパークへと到着!園内は2つの施設に分かれていて、メインホールの「プレイグラウンド」と、こちらは「ウォーターパーク」と言われる施設。
早速、カウンターで入場手続きを行います。たまたまキャンペーンをやっていたらしくて、本来20ドルのところ15ドルで入場できました。ヤッター!
料金を支払うと、このようなバンドを付けられます。バーコードが描かれていて、アトラクションに乗るたびに読み込ませて入場するらしい。
再入場もこのバンドがあれば可能らしいので、大事に扱うことにします。
で、園内を散策してみたんですが、観光客が一人もいない!完全に貸し切り状態!想像以上にガラガラでしたw
不安になって職員に聞いたところ、基本的にこの時間は誰もおらず、夜19時30分以降になって集まりだすとのこと。なるほど、ここは日中に来る場所じゃないのね・・・。
こちらのウォーターパークは営業時間が変則的で、2時間ごとに1時間休憩タイムがあるらしく、今は稼働していないとのことなので散策してみることに。
「本当に大丈夫なのか?」と思いつつも、園内を散策することに。こちらはウォーターパークにあるファーストフード。
まずやってきたのは、4Dのゲームや映像を楽しめる「4D CIMEMA MOTION」。こちらはいつでも稼働しているようなので、早速乗ってみます。
3Dメガネをかけて、ゾンビを倒すゲームに挑戦。追加で3ドル払って3つの映像も視聴しました。4Dなので、立体映像&座席自体もガンガン動きます。
クオリティは日本のUSJ以下でしたが、意外に本格的で楽しかった!
小さなジェットコースターと、ウォータープールが合体したような施設。事前に聞いた情報では、「めちゃくちゃ水を浴びる」ということでビビっていたのですが・・・。
園内をしばらく回ったあと、乗り物を利用できるようになったので早速利用。カメラで写真を撮影していると、職員が「カメラ(一眼レフ)も持っていけよ〜」とジェスチャー。
いやいや、事前に水をめっちゃ浴びるって聞いてたし、絶対危ないやろwというと、「ちょっと浴びるだけだから大丈夫だよ」と。絶対ヤダw
実際に乗ってみましたが、コースターが急でかなり怖かったけど、思ったより水を浴びなかった〜!
お次は日本の大型遊園地等でも良くみる、ブランコのように前後に乗り物が揺れる施設。「せっかくなら乗ってけよ〜」と職員に言われ、挑戦してみることに。
この乗り物、実際に乗ってみると想像以上に前後に揺れて怖い!男性特有の、いわゆる「タマヒュン」現象を味わい、一人で「うわー!」と叫んでましたw
ブルネイの遊園地はクオリティ的に安心できると思うけど、どこまで安全性を信頼していいかわからず、めちゃくちゃビビってしまった・・・。
お次はこちら。一見すると変わった施設ですが、数種類のアトラクションが楽しめるらしい「ADVENTURE KINGDOM」。なかなか面白そうじゃないか!
しかしこちら、一点だけ罠があって「60kg以下、120kg以上」の体重だと利用できるアトラクションが限られてしまうんです。自分の体重は54kgだったので、完全NG。
結構危ない乗り物なのか、利用する前に「怪我をして仕事に影響しても責任とらんよ」「万が一死んでも知らんよ」という誓約書を書かされることにw
利用できるのは2つだけだと言われ、30mほどの台から飛び降りる「FREE FALL」を選択。ワイヤーで吊ってあるから安全だけど、誓約書の件もあって想像以上に怖かった・・・。
施設の奥には、なんとゴーカートを楽しめる施設「SUPAKARTS」も!これは絶対楽しいやつだ!と思って乗り込むことに。
安全性を確保するためそれほどスピードは出ないけど、コースは結構本格的なのでかなり楽しいです。こんな乗り物に乗り放題で、入場料15ドルって・・・安すぎ!
ウォーターパークの中央には、結構大きいウォータースライダーも。目玉的なアトラクションだと思うんですが、歩き回って疲れたので、今回は断念!
様々なアクティビティを楽しめる「プレイグラウンド」
ウォーターパークの施設を一通り楽しんだところで、ジュルドンパークのメイン施設である「プレイグラウンド」へと移動します。
施設の奥に橋がかかっていて、それぞれの施設を自由に行き来できます。
プレイグラウンドに向かう途中、早速ヤバイ施設を発見してしまいました。写真だと見えづらいですが、塔の頂上から落下する系の絶叫アトラクションです。
「いや、さすがに高所恐怖症にこれは無理だわ・・・」と思っていたんですが、ちょうど修理中だったようで利用できず。良かったw
ウォーターパークでは全く見かけなかった観光客ですが、プレイグラウンドに入った瞬間ちらほら見かけるように。やはり、こちらがメインの施設なようですね。
ただ、大人向け施設が大半だった前者に対し、後者は子ども向けの施設が揃っているような感じ。家族連れなら楽しめるけど、親子でブルネイへ来る旅行者がどれだけいるのか、と。
こちらは「MINI AMUSEMENT PARK」。特定の時間になると公演が開催されるらしい。
芝生のエリアは全て「MINI GOLF」の施設。アミューズメントパークと合わせて、2ドル払えば利用できるらしい。
芝生の休憩エリアと遊具の数々。結構本格的!
プレイグラウンドの中心にあるメリーゴーランド。インスタ映えしますね!
園内の池はボートを利用して一周することができます。楽しそう!
広い芝生エリア。こちらでは、夜の本番に向けて歌手がリハーサルを行っていました。夜間には多くの人が訪れてお祭り騒ぎになるんだろうなぁ。面白そう!
手前がミニジェットコースター、奥には小さい観覧車も完備。
プレイグラウンド内にある、巨大な遊具を使ったり、水浴びをして遊べる「WATER PARK」。子ども用の施設だけど、楽しそう!
こちらは、射的を楽しめる「SHOOTING GALLERY」。
プレイグラウンドの一番奥にある、「ADULT DUMPING CAR」。大人が「ワ〜!キャー!」って言いながら、ゴーカートに乗って暴走しています。これは面白いなw
レーザーガンを使って目標を撃ったりできるっぽい、「LASER Q TAG」。絶対楽しいじゃん!と思って入場したんですが、「2人からしか楽しめない」と言われてしまいました・・・。
そろそろお腹が減ってきたので、施設外にあるフードコートコーナーに行くため、プレイグラウンドの正面入り口から出ることに。
当日券があれば、何度でも再入場可能っぽいです。
正面入口のほうには、ちゃんとロッカーも完備されていました。マジか!知ってたら利用したかった・・・。
ジュルドンパークにあるフードコートはこんな感じ。決して種類がめちゃくちゃ多いわけではないけど、色々な選択肢から選べて料金も安めでした。
すぐ近くにはマクドナルドもあり、店内に充電器もあったのでスマホのバッテリーが切れそうな方はこちらへ。
夕方17時頃になって、そろそろ帰らないとバスの運行がなくなってしまうので、最後に観覧車に乗って終了。いやー、いい一日になりました。
休日に遊園地へ訪れる場合、注意しておかなければいけないのは「ジュルドンパーク周辺にバス停がない」こと。ローカルな国ではありがちなことですよね。
時刻表もないため「どこで待てばいいかわからない」んですが、近くの「Al-Ameerah Al-Hajjah Maryam Mosque」前にて待機していたところ、無事にバスを捕まえることができました。
このようにバス移動は大変で時間もかかるため、手間を嫌う方は受付でサクッとタクシーを呼んでもらうことをおすすめします。
おわりに
というわけで、今回は東南アジア最大規模のブルネイ遊園地「ジュルドンパーク」へ訪れたレポートをお届けしました!いやー、貴重な体験ができた!
最初は市内からもアクセスが難しいし、最近は観光客が激減して面白くなくなった・・・という噂もあって躊躇していたんですが、わざわざ訪れてよかったです。
日程に余裕のある人向けですが、ブルネイの裕福さを実感するにはこれ以上ない施設だし、「いいな!」と思ったらぜひ訪れてみてください!