昨日は弘法大師の故郷である善通寺に立ち寄りつつ、第70番札所の手前まで進むことが出来ました。我ながら、地道に進めていると思います。
本日は第67番札所まで進みつつ、いよいよ四国遍路最大の標高を誇る「雲辺寺」へ挑みます!疲労と足の違和感が残るなか、無事辿りつくことは出来るのか!乞うご期待です。
それでは、本日もいってみましょー。
早朝から第70番札所・本山寺へ
皆様、おはようございます。本日は第70番札所・本山寺の裏手にある、河川敷にて起床。
ベンチも一応あったけど、地べたで寝るほうが虫に襲われなさそうだったので、こちらで寝ました。
快適に寝ることができましたが、早朝に散歩のおばさんに「大丈夫!?」とめっちゃ心配されてしまいました。(笑)
清々しい朝ですね!こんな朝は、やはりコーヒーに限る。
なけなしの所持金で買ってよかったです。
お金がなければ世の中や人を動かすことは難しいけれど、例え貧乏でも自分と周囲くらいは幸せにできますね。もちろん、現状に甘んじるつもりは全くないですけども。
バタバタと荷造りを終えて、いざ出発します!
以前の自転車日本一周の時と比べて、バックパック単体だと片付けが非常に楽で早いので助かりますね。
第70番札所・本山寺は寝床のすぐ裏手にあるので、お寺の営業開始時刻である7時過ぎに到着しました。
今日は土曜日なので、この時点でもすでにお遍路さんが数人いました。明日も賑わうことになりそうですね。
朝一から、お寺でお経を唱えます。これが、なんと気持ちのいいことか!朝のお寺でのお経はたまりませんね。
早速参拝を終えて、すぐに次の札所へ参ります。
第69番・第68番札所・観音寺と神恩院
30分ほどで参拝を終えることが出来たので、すぐに次の札所へ向かいます。
距離的に5kmほどなので、1時間半ぐらいでしょうか。しばらく歩き続けます。
すぐに札所に行こうと思ったけど、少しお腹が減ってきたので公園で朝飯を食べることにしました。
安定のうどん・・・ではなく、業務スーパーの中華そばです。150gで21円なり。
うどんは200gで21円だからコスパが高いのだけど、人気商品過ぎて売り切れていたので、仕方なくこちらを購入しました。
1日うどんで過ごせば、食費は3食100円以内で収まりますね。(笑)
第69番・68番札所、観音寺と神恵院に到着しました。
遍路寺中、唯一同じ敷地内に隣接しているお寺です。珍しいですね。
最初はなぜこうなっていたのか全く知らなかったんですが、納経所で納経してもらっているときに受付の人が「実はね・・・」と向こうから色々教えてくれました。
なんと、このお寺は弘法大師が唯一住職になったお寺で、両方のお寺の住職になっていたために2つの寺が隣接して88箇所に選ばれたのだとか。ほえー!
ちゃんと香川県の資料にも掲載されていて、30歳のときに空海が遣唐使として唐へ訪れたものの、本来は留学徒として20年学んでくるつもりだったものを、たった2年で恵果阿闍梨(空海の師匠)から密教の真髄を授けられて帰国したために、京へは上れず太宰府で待機することになった。
太宰府で2年ぐらい過ごすことになったのだけど、その間京へ帰るために色々と模索していたようで、四国にも立ち寄って色々な事情があってこの2つのお寺で一時的(といっても4年)住職をすることになったのだとか。空海、33歳のとき。
遍路に行く前に司馬遼太郎の「空海の風景」という本を読んでおおよその知識は仕込んであったつもりだったけど、この件については全く触れられてなかったような。いいことを教えてもらいました!
第67番札所・大興寺
2つのお寺を離れて、再び歩き続けます。
次の札所まで、おおよそ9km。ちょっと遠いなぁ。
途中のスーパーで、先に今日の昼飯・晩飯・明日の朝飯を購入しておきます。
写真の団子は昼飯分。ぶっちゃけ、栄養はともかくとしてこの量で十分です。
途中、遍路用の休憩場所があったのでそちらで昼食を摂取します。
香川県だけでも、道中に大量の休憩所が設置されていますね。
日本中回りましたが、ここまでの文化は当然他の地域にはありません。四国遍路のみですね。
途中から少しずつ標高が上がり始めたので、疲労が溜まりながらも前へ進みます。
すでに疲れた!
第67番札所・大興寺へ到着しました!
ここまで来るのに一週間ほどかかってしまったけど、ようやく次の札所を越えると愛媛県に突入します。長かったー!
しかし、この香川最後の札所が一番の難所なんですよねー。。。
標高916mの第66番札所・雲辺寺へ!
大興寺を出発した時点で、時刻は14時半になっていました。
次の目標は、四国遍路中、最大の標高916mを誇る雲辺寺です!愛媛県へゆく前に、一番難易度の高そうな寺が待ち構えていました。
現在の時刻から上り始めるといつ到着するかわからないけど、それでも進むしかありません。いざ、ゆかん!
が、万が一山の中で寝ることになったときのために別途1リットルの水も積んであったんですが、昼飯用に買った400gのうどんと食パンを合わせると通常時より1.5kg重くなるわけで、これが案外キツイ。
通常時でも15kgほどあるので、20kg近くなっているのではないでしょうか。さすがに肩が痛い!
まだ登山道になってない段階でヘタれるとは。大丈夫かなぁ。
途中、マムシのようなヘビがいました。
この手の生物は大好きなんです。可愛いですね。
途中、農家さんたちに出会ってアイスコーヒーとお茶をいただきました!
ちょうど喉が乾いてたので、ありがたいです!ごちそうさまです。
必死の思いで坂を登っていき、ようやく登山道の入り口に到着です。
ここまででだいぶバテているし、いい時間になって参りましたが、真の勝負はここからなのです。
最悪周囲が真っ暗になったときのために、ヘッドライトと虫よけスプレーを用意しておきます。
こういう時に、普段から肩と腰を痛める原因になっている小物たちが活躍します。
いざ、標高916mの雲辺寺へ!
おそらく獲得標高は600m程度になるかと思われます。先は長い!
雲辺寺までの登山道はかなり整備されていて、道幅も広く階段もしっかりしているし、所々にベンチが設置されています。
この場所でも問題寝られるんですが、一度雲辺寺へ行くと決めたなら必ず行きます。
せっかくなら、雲辺寺の頂上で寝てみたいじゃないですかー!
遍路道をドンドン進んで先へゆきます。
雲辺寺まで、ようやく1.5kmまで迫ってきました。
疲労が激しいのと、右ももに違和感があるので所々で軽く休憩しながら進みます。。
果たして、暗くなる前に到着できるか。。。
途中から一気に勾配がキツくなったんですが、さらに進むとようやく平坦区間に突入しました!
お、いよいよか!?
かなり周囲が真っ暗になってきましたが、遍路道の終点区間のような場所にたどり着きました。
まさか・・・!?
この先には、なんだか妙に造形がリアルな石像さんたちがいっぱいいらっしゃいました。
深夜に動く石像みたいに勝手に動き出しそうですね。
ちなみにこれらは「五百羅漢像」というそうです。名前の通り、五百体おられます。
どこかで見たことあるような顔もちらほらおりますね。
明日、明るくなったらまたじっくり見に来ることにします。
さらに道を進んでいくと、いよいよ終点地点が・・・!?
19:09、暗くなるギリギリのところで雲辺寺に到着しましたー!!!
疲労困憊、太ももは痛いわ、大変に疲れました。ただ流石に達成感が半端ではないですね。
本当ならもっと時間がかかるかなと思っていたのですが、やたらと休憩したわりには思った以上に早く到着出来てよかったです。
雲辺寺には、この場所で夜を明かす人のために無料で「通夜堂」という宿スペースを提供してくれています。
電気・水道はないけれども、畳で寝られるという。ただ先客がいたので、そーっと立ち去ることに。
雲辺寺にはトイレも設置されているので、万が一泊まることになっても何ら問題ありません。
素晴らしい!
ただせっかく寝るなら夜景を見ながら野宿をしたかったので、近くのロープウェイ乗り場に移動しました。
標高が高いだけあって蚊もいなさそうなので、今日はグッスリ寝られそうです。
さすがに今日はお腹が減りました。今日も安定のうどんです。ごちそうさまでした。
明日は朝早くから雲辺寺周辺を見て回って、下山したいと思います。下山したら、次にはいよいよ愛媛県に突入です!楽しみですね。
それでは!おやすみなさい。
本日の走行ルート
※遍路道を通っているので、実際のルートとは大きく異なることがあります。