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【四国遍路16日目】四国遍路最難関、標高700m「三坂峠」へ【第51番札所〜第46番札所】

 

昨日は松山市内中心部へと足を運び、道中に日本最古の木造建築である「第52番札所・太山寺」へ訪れました。国宝指定もされている立派なお寺でした。

本日は松山から高知方面へ進み、四国遍路寺中一番の難易度を誇ると言われる標高700mの「三坂峠」にチャレンジです。再び山に登って美しい夕陽を眺めます。

それでは、今日も行ってまいります!

 

第51番札所・石手寺

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おはようございます。今朝は6時頃、道後公園にて起床。

松山市の中心部にある公園で、敷地内が広いので大変快適に寝ることが出来ました。高級ホテル並です。

ただ起きた時点でいつも通り散歩している人がチラホラいたので、5時半以降は半自動的に目覚めることになります。これはこれで目覚ましがなくても起きることが出来るので、いいかもしれません。

 

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朝の住宅街を歩いていきます。

都市部とはいえ、この時間帯は静まり返っていて大変気持ちいいです。

旅から帰っても早起き習慣を続けます!

 

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第51番札所・石手寺到着しました。

Twitterのフォロワーさんに教えてもらったところによると、この場所はどうやら洞窟内に入っていける場所があるらしく、なかなか面白いのだとか。

参拝を一通り終えたあと、早速行ってみます。

 

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しばし探していたところ、本堂を左手に回りこんだところに発見いたしました。

「マントラ洞窟」という場所だそうです。

ただ朝一に訪れたため開いておらず、お寺の方に聞くと「8時になると開くはずです」とのこと。しばし待機です。

 

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8時過ぎになって行ってみると、ちゃんと扉が開いておりました。

早速中へと入っていきます。こういう場所はドキドキして好きですよ。

 

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中の様子はこんな感じです。

ところどころ暗いので足元が見えず不安になるのと、歩いているとコウモリがいきなり飛び立ってかなりビックリしました。(笑)

かなり不気味な空間でしたが、面白い場所でした。ぜひ、実際に行って確かめることをおすすめします。

善通寺や京都の清水寺にある、暗闇の中を手探りで歩く「戒壇巡り」に少し似ているかもしれませんね。

 

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洞窟から外へ出ると、別の道路へ繋がっていました。

ここから先に行くと奥の院があるそうです。

とりあえず引き返して、次の札所へ向かいます。

 

第50番、第49番札所・繁多寺、浄土寺

 

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次なる札所は、第50番札所・繁多寺です。

この辺りにはお寺が密集しているので、すぐに辿り着くことが出来ます。

 

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第49番札所・浄土寺。こちらも繁多寺から5分程度で到着できます。

今後は高知に突入すると途端にお寺の数が少なくなるため、今のうちにたくさんお経を唱えておきましょう。

 

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次の札所に向かっている途中にマックを発見したので、寄っていきます。

そろそろ電子機器類の充電がピンチだったんですが、無事コンセントがあったので充電します。

電源の供給が出来るのは大変ありがたいんですが、最近はマックの使用頻度が多すぎて、色々と大変なことになるかもしれません。(笑)

 

第48番札所・西林寺

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この周囲にはたくさんの札所があるので、次々に巡礼していきます。

こちらは第48番札所・西林寺です。

 

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次の札所へも1時間程度で到着できます。こう頻度高くお寺を回っていると、段々とスタンプラリーをしている気分になってきてよろしくありませんね。

とはいえここ数年でバスで回る遍路さんが劇的に増えていて、札所もそれに対応するために納経を出来るだけ効率化して作業しているので、スタンプラリー以外の何者でもなくなっているのかもしれません。

今後労働の機械化が進むと、より効率を求める札所は自動で納経してくれるようになるかもしれません。現代はそういう時代です。

 

第47番札所・八坂寺

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これより、松山市に中心部を抜けて一気に山間地体に参ることになります。

当分の間は補給ポイントがないので、地域のスーパーで買い出しをしておきます。

田舎価格で少し料金が高かったんですが、これより25km程度は補給場所がないので仕方ありません。

 

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第47番札所・八坂寺に到着です。

ここには極楽・地獄が描かれている「閻魔堂」等の施設があって面白いかったんですが、それよりもっと気になることがありました。

 

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お寺に猫!4匹の猫が居着いていて、全て捨て猫なんだそうですが、やたらと人に懐いていて可愛いです。看板ネコっていいですよね。

 

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確実に観光客からしたら目玉になってますね。そうでもないのでしょうか。確実に目は引くのですが。

さ、まだまだ先は長いので次の札所へ参りましょう。

 

第46番札所・浄瑠璃寺

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西林寺からわずかに歩いた場所に、第46番札所・浄瑠璃寺があります。

この時点で時刻は16時頃になっていたんですが、次の札所まで25km程度あるので、納経の時刻を考えるとこの時点で打ち終わりですね。

ただし、今日はその周辺まで進むと決めていたので、疲れていても移動します。一度決めたことは確実に達成していきます!

 

四国遍路中最難関スポット(?)の標高700m・三坂峠

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次の札所周辺へ向かいます。一番の難関は、途中にある四国遍路中最難関と言われる三坂峠です。

峠自体が難関というよりは、周辺全体がアップダウンが激しく札所間の距離も長いためだと思われます。三坂峠だけでも標高700mあるので、相当登らなければならないようです。

この時点の標高はせいぜい100m前後だと思うので、獲得標高は600m近いですね。すでに夕方ですが頑張ります。

 

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途中で、不意におっちゃんに湿布と新聞をもらいました。

なぜ新聞!?ってビックリしてしまったけど。(笑)ありがとうございます!湿布は普通にありがたいですね。

 

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三坂峠に向けて、徐々に勾配を上げながら山間地帯を歩いていきます。辺り一面緑です。

 

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途中目標の三坂峠まで、残り5.6km!まだ当分ありますね。

 

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途中に霊場番外の網掛石を発見。疲れたのでしばし休憩していきます。

ここはかつて弘法大師が運んだという巨岩の「網掛石」が祀られている場所です。お堂の中に入れるようになっていたので、最悪は仮眠場所として利用させてもらえるかもしれないですね。

 

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四国遍路中、休憩所にほぼ必ずといっていいほど貼り付けてある札所間の距離・勾配を示した紙を発見しました。

写真中央辺りのやたらと高い山が続くエリアがこの三坂峠〜宇和島辺りのスポットです。明らかに浮いています。

 

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峠がいくつも続いていて、いかにもしんどそうです。(笑)

三坂峠を越えても当分は峠が続きそうですね。

遍路道にはすでに通ってきた勾配30%以上の屋島寺、遍路寺中最大標高を誇る雲辺寺、これから訪れる足摺岬からの長距離歩行、そして徳島の2・3回峠越えをしなければならない焼山寺など、難易度の高いスポットがいくつかあります。

が、確かにこの辺りの山は浮き出ているというか、いかにも最難関にふさわしい形状でした。

 

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さらに遍路道を歩いていくと、かつては遍路宿だった「坂本屋」に到着。

かなり古くから宿として営業していたようで、現在は遍路の休憩スポットになっています。タイミングが合えば中で休めるようです。

またトイレ・水道・ベンチが設置されているので、寝床スポットとしても利用できると思います。

 

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坂本屋を越えると、いよいよ舗装路が終わり砂利の混じった遍路道に。

ここから三坂峠までの本格的な上り坂が始まります。確かにそれなりに疲れますが、これまで散々過酷な道を通ってきた身にはあまり効きません!ドンドン進めるぞ!

 

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いよいよ本格的な遍路道に。しかし、この程度ならほぼ休憩なしで登れるようになりました。

目的地まではまだまだ遠く、急がないと夜中になってしまうのでさっさと登っていきます。

 

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かなりの標高まで登ってきました。ちょうど夕陽が沈む時間帯だったんですが、美しすぎる・・・。

山登りは確かに体力は使いますが、こんな光景を見るといつでも登りたくなってしまう。それほどまでに美しいです。

 

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2時間ほど坂を登り続け、いよいよ三坂峠を越えることが出来ました!

とはいえ、油断は禁物。この時点で25kmは歩いてますが、まだ目的地まで10kmあります。まだまだ歩きますよー。

 

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標高700m地点なので、さすがに街中とは空気が違いますね。ヒヤッとします。

日中の暑さがなければ歩いていてもバテないので、早歩きで進んでいきます。このくらいの気候なら1日40km歩いても体に堪えませんね。

 

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いい場所だ・・・。日が暮れてきたけど、まだまだ歩きます。

 

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途中、東屋・トイレありの寝床として最適な場所が2つあったんですが、すでに目標地を決めているのでそこにたどり着くまでは絶対に休みません。

 

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午後21時過ぎになって、ようやく本日の目的地である道の駅天空の郷さんさんに到着!

無事に目標達成しました!疲労感も大変なものですが、それ以上に達成感があります。

 

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その後、休む暇もなく手洗濯・自炊・ブログ更新を済ませ、バタバタと慌ただしく用事を済ませて寝ることにしました。

歩き遍路で納経しながら全野宿・手洗濯・自炊メインの旅だとかなり忙しくなるんですが、そんな旅でも案外楽しかったりします。いかに素早く身の回りのことを済ませるか、の挑戦ですね。

さて、今日は出来る限り早めに寝て、明日もフル稼働でいきます!この一週間は6月にも関わらず晴れ続きなので、このタイミングを逃さず一気に進みます。

 

それでは。

 

本日の走行ルート

※遍路道を通っているので、実際のルートとは異なる場合があります。

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